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がんと共に生きる 13 今日も新しい1日

がんと判明してからの2ヶ月は、ある種の独特な時間の流れ方、気持ちの感じ方をしているような気がします。今日も話していて感じたのは、夢と現実の境目が曖昧なようでいて、ものすごくいろいろな出来事が研ぎ澄まされて感じたり、人の言葉がとてもストレートに響いたり、面白い感覚が続いています。

自分自身が自分の心の声と常に向き合って禅問答をしているからかも知れないのですが、起きた出来事、事実は変わらない中で自分の気持ちの揺らぎをものすごく豊かに感じているような気がします。

人からの言葉も一瞬、ドキッとしたり傷ついたりすることもあるのですが、そのあとすぐに「愛」や「励まし」から発された言葉だと気づくので、ありがたく受け取り、嫌なものは嫌、違うことは違うとはっきり言えるようになっています。人の目や嫌われることに対する恐れはほとんど感じないです。もともとあまり感じませんがw

むしろ、人の暖かい想いや、それぞれが良かれと思って言ってくださること、愛を持って伝えてくださっている方が強く感じられるようになっています。関わってくださる方、声をかけてくださる方、メッセージをくださる方、思いを寄せてくださる方の気持ちがありがたいなと思っています。

毎日毎日が新鮮に感じ、見慣れた景色も、毎日会う人でも、今日は最後の1日、明日はまた新しい1日、そう感じるようになりました。決して死期を悟っているわけではありませんよ(笑)。愛おしいな、毎日が、日常が・・・と思うんです。病気になってから、ある意味、何が日常で何が非日常か曖昧なのでそう感じるのかも知れません。

体の中に「がん」があるという感覚は、とても不思議です。ストーマも。ついつい、ストーマのことを「この子」と表現している自分がいて、愛着が湧いてきてるのね、と思いました。日常と非日常が曖昧ですw

病気が治ってからも「今日はまた新しい1日」という感覚を持ちながら、今を生きていきたいし、出会う人、出会うできごと、見るもの、感じることを大切にしながら、暮らしていけたら、今よりもっと幸せかな。

今日もそんなことを感じられた1日でした。


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