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シチリアの旅① ~ カターニャ・シラクーザ編 ~

前回の記事が4月でしたので、約5カ月ぶりの更新になります。
どうしても仕事に集中してしまうと、それ以外のことは考えられなくなる性格です。
今回はお店から夏休みをいただいたので、シチリア島へ旅行してきたこともあり、思い出を残しておこうと思いました。

さて、ボローニャからカターニャまで飛行機で向かうことになったのですが、オンラインのチェックインが上手くいかず、空港で60€も追加で払うことになってしまいました。出だしは最悪です。
(旅の教訓:飛行機のオンラインチェックインやレストランの予約など、日本の電話番号を変えた場合、日本の銀行やクレジットカードのSMS認証が使えないことがあるから気をつけろ。そして海外空港の窓口チェックインは高額な手数料がかかる。)

出発


カターニャ

まぁそんなこんなで何とかカターニャには到着しました。
建物は以前訪れたレッチェと同様バロック様式なのですが、少し黒っぽいところもあるのは、エトナ火山の溶岩を使っているからだとか。

マッシモ・ベッリーニ劇場
大聖堂

僕のカターニャでの目的は「パスタ・アッラ・ノルマ」と「アランチーニ」を食べること。

アランチーニ・アル・ラグー
パスタ・アッラ・ノルマ

目的は難なくクリアされました。
特に有名店でもないし、ただのナスのトマトソースなので、驚きはありませんが、パスタの上のチーズはしっかりと地元のリコッタ・サラータを使っているので、よく日本で代用されるパルミジャーノとは違い、さっぱりとした口当たりで、熱い夏にはものすごく食べやすく仕上がっています。
アランチーニは予想以上の大きさにはびっくりしましたが(一つお茶碗ゴハン一杯分くらいの食べ応え)、フィレンツェのサンマルコ広場にあったお店の方が美味しく感じたなあ(笑)

欲を言えば、フランク・コーネリッセンやジローラモ・ルッソなどの美味しいエトナワインを味わいたかったのですが、このレベルのワインをグラスで出してくれるお店はさすがにないでしょう。

また、カターニャの中でも評価の高いMe Cumpari Turidduというレストランにいったのですが、僕の中ではいまいちでした。
空間の質と、サービスや料理の質にギャップを感じました。
それでも勉強にはなりますし、他の料理は美味しかったのかもしれないので、気になる方はどうぞ試してみてください。

それよりも一番印象に残ったのは、朝の魚市場です。
朝から、生牡蠣、生ムール、生あさり、生赤貝といういかにもお腹を壊しそうな感じですが、挑戦しました。
どれも美味しかったのですが、やっぱり生牡蠣が一番美味しかったです。
シャコもいきなりおじさんが食えと渡してきたので、しゃぶりつきました。
ブロンテ産の生のピスタチオも安く売っており、買って食べたら、ローストとは違う柔らかさと風味に驚きました。

その場で開けて食べさせてくれる
シャコ
ピスタチオ

カターニャで一泊した後、次の日は電車でシラクーザに向かいます。

カターニャ駅前にて 大きいスイカと黄色メロンが売られている


シラクーザ

シラクーザは今回のシチリアの旅の目的の一つであるノートという街へ向かうための拠点にすぎなかったのですが、とても美しい街でした。
特に旧市街のあるオルティージャ島は海水浴もできる最高のロケーションでした。

海の横にあるのに真水というギリシャ神話にも出てくる池。
世界最古の紙を作る為の植物パピルスが自生する。

シラクーザは紀元前ギリシャ時代から栄えた、シチリアで一番古い歴史のある街ということもあり、街中にその遺跡を見ることもできます。

アポロ神殿跡

この日の夕食は、深夜3時まで営業しているという名物屋台の馬肉パニーニを食べて寝ることにしました。

明日は朝一の電車で、「カフェ・シチリア」のあるノートへ向かわなければなりません。

つづく


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