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シチリアの旅⑦ ~ パレルモ編 2日目~

パレルモといえばストリートフード。
朝から街最大のバッラロ市場を周ります。

写真撮るなら買えと言われる
野外でチーズ!?
小皿料理

今回のストリートフードの目的の一つは「Stigghiola」です。
覚えにくい名前ですがスティッギョーラと読みます。
牛や羊の腸に細ネギを巻いてグリルしたものです。

右の剽軽なおじさんが焼いてくれます。

レモン、塩、黒コショウで食べるホルモン焼き。
市場の中には何件かスティッギョーラの屋台がありましたが、ここはおじさんのパフォーマンスと話術は一流でしたが、味は普通かな笑。火の通りも甘いし不安になる。
屋台によっては、脂身の多い大腸を使った大きめのものや、仔牛、子羊、豚など、種類も多種に渡るので、当たりを見つけるのは難しい。

ひよこ豆の粉を固めて揚げたパネッレも

次は市場を離れて港の方に向かいます。
目的は「Pane ca' meusa」
パーネ・カ・メウサと読み、仔牛の脾(ひ)臓のハンバーガーです。

名店「ポルタ・カルボーネ」へ

そもそも脾臓というのは何なのでしょうか?
脾臓は胃のちょうど後ろ側にあって、古くなった赤血球を壊したり、病原菌と戦う抗体を作ったりしている大切な器官のようです。
触感がコリコリしていて、味が濃く、ビールにとても合います。

イタリアの肉文化は、こういった使いなれない部位も、隅々まで使って料理に昇華していく知恵があるので、とても勉強になります。

ベシャメルとプロシュートコットのアランチーニ
イタリアの中でも優秀なジェラート店として名高い「カッパドニア」のジェラート。
マッシモ劇場
Teatro Pliteama Garibaldi
昨日の夜ストリートミュージシャンが歌っていた交差点

パレルモは一言で表すと「カオス」な街でした。
いい意味でも悪い意味でも。
「シチリアは文明の十字路」という言葉を一番よく表している街ではないでしょうか?
もちろん食べ物や、人の肌の色の多様さを見ても分かるのですが、特に道を歩いていると流れてくるあらゆる音楽がそれを象徴しています。
お店のBGMの場合もあれば、実際に道端で演奏しているケースもあります。ロック・ラテン・レゲイ・ジャズ・R&B・クラシック・民族音楽・・・。

ナポリのように、ゴミが散乱しているのは悲しいですが、とても陽気な面白い街です。裏ではマフィアがまだ牛耳っているとかいないとか。

明日はシチリア旅行最終日。
飛行機の時間に間に合って帰って来れるよう、弾丸でマルサラに向かいます。


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