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フードディフェンスを考える② ~『食の安全』への考え方~

こんにちは! あたたけ です。

引き続き『フードディフェンス』の話です。
前回は、
『フードディフェンスは別に進んでいないのに話題にならなくなった』
みたいな内容でした。

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で、その原因?としてあたたけが考えたのが
想定外を想定するという矛盾』というものです。
今回から、この辺りを考えていきます。

まずは改めて『フードディフェンス』とは何なのか。
農水省の資料には以下のように記載されています。

公衆衛生への危害 及び 経済的な混乱 を引き起こす
意図的な異物混入 から、食品を守る努力

食の安全を確保する取り組みの1つ』と言えるでしょうか。

さて、『食の安全を確保する』ための基本的な考え方は
『ルールを決める、決めたことを守る』
というものです。
これは、HACCPが制度化されようが変わっていません。

HACCP以前は、『他の誰かが決めたこと(を参考にして決めたこと)』、
HACCP以降は、『自分たちで決めたこと』と少し変わりますが
枠組みとしては『ルールを決める⇒守る』というものに違いはありません。

HACCPはこの枠組みで食の安全を確実に・有効に行うための手段、
とも言えるでしょうか。

※『他の誰かが決めたこと』の代表例、『衛生規範』が
 廃止になったようですね。
 『HACCPの考え方を取り入れれば、他人の作った基準は不要』
 と言われれば、確かにそうなんですが。。。。。。
 細菌検査の基準とか、衛生規範からもってきてる会社が多い気がします。
 何年後かに『細菌検査基準の根拠を示せ』って言われたら
 だいぶメンドーになる気がします。。。。。。

『決めたことを守る』という考え方は、
作業担当者の入れ替わりが多い組織にはあっていると思います。
『とりあえず、言われたことだけ守ってね』という教育でOKですので。
(実際にはいろいろと弊害もあるのですが、その辺りはそのうち、、)

見方を変えれば、
入れ替わりや理解力の差がある『人』は主にできない、
 組織としての『ルール』を主にし、人はそれに従わせる
』とも
言えるでしょうか。

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さて、ここまでの話は、いわゆるPDCAサイクルの
『P⇒D』に当てはまります。

で、『ルールを守る』については、
『教育⇒確認(理解/実施)⇒必要に応じ再教育』という流れで進めます。
これもPDCAサイクルですね。

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食の安全ための基本的な考え方、
『ルールを決める、決めたことを守る』の全体像&後半(ルールを守る)は
PDCAサイクルで
頑張れば良さそうですね(とりあえず)。

ということで、今回はこの辺りにしましょう。
(ちょっと長くなってしまいそうですので。。。。。)
次回は食の安全のための基本的な考え方の前半、
『ルールを決める』ということから
『想定外を想定するという矛盾』を考えてみます。

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