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イリューシンIl-114の機窓から(ウズベキスタン旅行記 その6 Раҳмат, Ўзбекистон !編)

《キーワード》イリューシン Il-114 ウズベキスタン航空国内線 前に倒れる座席 着陸即拍手 ウルゲンチ国際空港 アシアナ航空ビジネスクラス Раҳмат, Ўзбекистон ! 

その5 ヒヴァ編はこちら

 「イリューシンの機窓から、今日はウズベキスタン航空の誇るIl-114で、キジルクム砂漠を横断します。」

 嘘です。今日は、とか言いながらウズベキスタン航空に乗るのも、東側機材に乗るのも初めてです。エアラインタイクーンやってる人なら誰でも東側機材のお世話になりますね。その東側機材に搭乗する機会を得られて恐悦至極に存じます。

 というか結構、A320とかも飛んでるので、ちゃんと便と日を選ばないとIl-114乗れないんですよね。

 ということで、ウルゲンチ国際空港に到着した我々。さっそくチケットチェックを受け敷地内に。

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 ターミナルビルに入る前に、もう一度セキュリティチェック。わりとちゃんとしたセキュリティチェックで時間がやけにかかりましたが、終わった後は係員さんが時間取らせちゃってごめんねとの弁。郵便局とかは知らんけど、こういうところはいわゆるソヴィエト式接客術は過去のものなのかもしれませんね。

 さすがに空港は鉄道よりも厳しいだろう…と、この頃はまだ思っていたので、ターミナルビル内の写真はほぼ撮っておりません。せいぜい、チェックインカウンター前待合のこれだけ。

 そういえば、Swarmでチェックインはウズベキスタン各所でしており、もちろんウルゲンチ空港でもチェックインしてたんですが、帰国後何故か、ウルゲンチ空港の職員さんにFacebookで捕捉されて、友達申請投げられてましたww もちろん面白そうなので承認しましたがww 現場からは以上です。

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 チェックインもオープンしたので、早速搭乗券を受領。

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 その後は、保安検査場オープンのアナウンスがあるまで待ちぼうけ。トイレなんかはちゃんとあり、普通に綺麗…だったような気がします。あんまりよく覚えてないww

 保安検査場を抜けた後は、ベンチが並んだ待合室と、カフェが一つありました。ちなみもちろんボーディングブリッジなんで御大層なものはありませんww扉から歩いて搭乗ですww

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 いよいよ搭乗が始まりました。目の前にはIl-114が!この、Il-114、世界でこのウズベキスタン航空が6機飛ばしているだけという世にも珍しい機材らしく、是非写真を撮りたい!けどこの衆人環視の下では…と思っていたら、なんと前方を歩くご婦人が、一眼レフを持って、写真を撮ってくれと自分に頼んでくるではありませんか!

 え…流石にまずいのでは…と思いつつ、撮って差し上げたところ周りの係員からは一切お咎めなく…ならスマホで写真撮るくらい大丈夫だろうwwということで!

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 わーいわーい!ありがとう、きっかけをくれたご婦人!ww

 キャビンの中はまあ普通です。

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 離陸後も、特段、そんなにうるさいとか大きく揺れるということもなく、まぁ多少ガタガタする気もしますが、それなりに快適な空の旅でございます。途中、飲み物とパンのサービスがありました。そういえば、CAさんはソヴィエト式接客術を会得してそうな感じでしたね…。

 飛行機は砂漠をひとっ飛びし2時間30分ほどでタシュケント国際空港に到着です。

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 着陸後はロシア文化圏名物、拍手! そして、逆噴射の衝撃で前に倒れる椅子!ww 話には聞いてたけど、ほんとに前に倒れるんや!ww

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 そんな楽しい空の旅も終わり、降機です。Il-114に別れを告げて、手荷物受取場に向かいます。首都の空港にしては、やけに受取場の規模が小さい気もしますが、もしかしたら同じような建物がいくつもあるのかもしれませんね…。

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 しかし我らが到着したのは国内線ターミナル。ここから国際線ターミナルに移動しなくてはなりません。ミニトレイン?連絡バス?連絡通路?

「あ?ねぇよそんなもん」!

 ということで、ふっつーのバスかタクシーで移動か…ということですが、スムを余らせていても仕方ないので、タクシーで移動です。タクシーに乗ると、必ず日本人か?と聞かれますが、そろそろ面倒くさくなってきたのか、同行者が中国人だと答えたので、カンフーのマネをしながら国際線ターミナルに到着。

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 歩き方を見ると、空港内ではスム払いができない…とか書いてあるので、ここでスムを使い切らねば…ということで、空港前の自販機でスムをひたすら消費。

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 ということで、チケットチェックを受け、空港内へ。とは言うものの、またターミナルビル前でセキュリティチェックです。ここはさすがに利用者も多く、長蛇の列に並びます。

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 タシュケント空港はウズベキスタン到着時の印象とは全く異なり、ちゃんとそれなりに設備の整ったターミナルビルではありますが、外国人が気軽に利用できそうなカフェもなく…時間を持て余していましたww

 そういや、売店等もターミナルビル内にありましたが、ふつーにスム払いできそうな雰囲気でした。もうスム使い切っちゃったんで分からんけど。

 そんなこんなで搭乗券発行。帰りは、普通にアシアナ航空で成田まで。というか、インチョンの搭乗口もう決まってんのかはええな。

 さて、いよいよウズベキスタン最後にして最強の難関、出国審査と税関です。ちゃんと滞在中のレギストラーツィアと夜行列車のきっぷ、それから外貨も全て正確に記入された税関申告書を携え、いざ出国。

 財布の中身も全てひっくり返される…ことも覚悟していましたが、なんとなんと、ほぼノーチェックで突破!どうやらいい加減っぽそうな男性職員の列を選んで並んだのが功を奏した模様ww となりの列に並んでいた同行者は、まさしく荷物を全て調べられてましたwwww

 レギストラーツィアの出番も一切なく、なんなく出国です。搭乗券にもスタンプを押されました。さらば、ウズベキスタン!いいとこでしたよ!

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 ということで、ラウンジもない(正確にはあるらしいのだが、アシアナ航空の搭乗券では使えなくなってるらしい)、ちょっとした免税店があるだけのロビーでウズベキスタン旅行中、もっとも暇な時を過ごし…B2ゲートから搭乗です。あ、そういえば、流石に?出国後エリアのカフェとかはドルユーロ払いのみだったっぽいです。使ってないので、ちゃんとは分からんけど。あと、トイレも綺麗でした。

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 とりあえずは、ウェルカムドリンクで乾杯。んでもって、空港の写真を撮ってたら、ウズベキスタンで初めて、ここへ来て撮影を止めろとのお達しwww ウズベキスタン関係者でなく、アシアナ航空のCAさんに言われるっていうのがなんというか「らしい」ですね。ウズベキスタンと共和国を一緒にしたら各方面から怒られると思いますが、板門店も北から行く分にはアニメTシャツ着てようが何も言われないのに、南から行くと制限厳しい上に誓約書書かされるとかなんとかっていうのと似てるかも。

 機内食は、牛肉料理を選択。しかしこの選択は失敗でした…というのは、別に美味しくないとかいうわけではなくて、この後に乗り継ぐ成田線でも牛肉料理が出たんですよね。それならここはビビンバ選択しとけば良かった!

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 ビジネスクラスのライフラットベッドで、多少ずれ落ちながらすやすや眠り…うぇるかむとぅーこりあをし…

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 短い乗継時間で、ラウンジでシャワーも浴びれず…

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 運命の分かれ道では左に進み…

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 再び牛肉料理を食べ…

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 成田に到着です!

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 …え?なぜ芝山千代田かって?ww それはこの日が航空科学博物館のイベントで、無料開放してたので遊びに行ってたからですww あと、日本到着!って感じの写真がなかったww

 帰りのタシュケント空港で並んでる時に別の個人旅行系の若い人がサマルカンドは都会で期待はずれだったとか言ってたけど、自分は全ての都市、全部同じくらい最高に楽しめました。タシュケントも、もっとちゃんと回りたかった! サマルカンドもね、確かに都会っぽいかもしれないけど、あのソ連調の街並みとイスラム的建築の調和が素晴らしいと思うんですよね。全部が全部ヒヴァみたいな都市じゃそれはそれでつまらないわけですよ。これでトラムの路線がもっといっぱいできて、観光がもっとしやすくなったら優勝オブ優勝ですよ。

 あとは、言葉とかもぜんぜん問題なかったですね。現地語は、ラフマットとホジャッハナしか覚えて行きませんでしたが、自分の観光した範囲では、全て英語が通じましたし、例え言葉が通じなくとも、みんななんだかんだ親切なので問題ありませんww タクシーの値段交渉も電卓で充分だしww 交渉しても到着後言い値が変わったりするけどな!ww

 スタン系ということで、治安が悪いとか、危険だとか、日本ではまだまだ、不当に悪いイメージを持たれてる感もありますが、一切そんなことはありませんので。

 ということで、ウズベキスタンは、ほんとににいいところでした!異世界ばっかり行ってる昨今のラノベ主人公は、ウズベキスタンにも行くべきだと思った。デスマーチからはじまるウズベキスタン狂想曲とか面白そうじゃね?アニメ化即覇権間違い無し。なろう作家さん頼んます~♪

 Раҳмат, Ўзбекистон !

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