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case08:年賀状に込めた『モノづくり』への想い


新年あけましておめでとうございます。
今年もみなさまのもとに、たくさんの年賀状が届いていますでしょうか。

このnoteでは、2022年の加藤文明社の年賀状をご紹介します。

加藤文明社では、毎年オリジナルの年賀状を作成しています。
年賀状制作チームの私たちが打ち合わせを重ねながらどんな年賀状を作るのかを決めていきますが、毎年まず考えるのが、「お客様に年賀状を送る理由」です。

近年はデジタル化の波により年賀状の文化自体が縮小傾向にあります。そんな時代のなかでもオリジナルの年賀状を作り送付するのは、新年のご挨拶ともにお客様に伝えたい想いがあるからです。


年賀状で伝える想い

加藤文明社は企業理念の一つに、『この国のモノづくりを支え続ける』を掲げています。

2021年は私たちにとって、挑戦の多い1年でした。その1つが、印刷機の更新です。昨年の夏にこれまで20年間活躍した4色印刷機がその役目を終え、新たに5色印刷機が導入されました。

8号機2

8号機1 (2)

△導入された片面5色印刷機

印刷機の更新に際し、様々な事と向き合いました。どの様な印刷機が適切なのか、お客様はどの様な印刷機を求めているのか、そもそも印刷機の更新は必要なのか…

悩み、省みるなかで、印刷機の更新という挑戦に踏み切ったのは、私たちの掲げるモノづくりをあきらめず、支え続ける企業でありたいという企業理念があったからです。

そして同時に、私たちが変わらず挑戦を続けられるのは、お客様の変わらぬご愛顧があり、支えていただいているからこそです。

そこで私たちは、昨年導入した5色印刷機を使ってお客様の印象に残るような年賀状を作ることで、加藤文明社のモノづくりへの挑戦とこだわり、そしてお客様への感謝を伝えたいと考えました。


5色印刷を使ったデザイン

私たちの想いを伝えるにはどんなデザインにすればいいか、年賀状制作チームでは打ち合わせを重ねました。

「たくさん届く年賀状の中でも埋もれない、お客様の印象に残るようなデザインにしたい!」
「これからも印刷で、モノづくりを支えていくという決意を伝えるために、5色印刷ならではの面白いビジュアルにしたい!」
など、デザインの方向性やイメージを考え、膨らませていきました。

ラフ.校正2

△左がラフ案で、右が本紙校正です。

そして出来上がったのが、こちらのデザイン。今回は、デザイン事務所のラボラトリーズ様に作成を依頼しました。

打ち合わせでは私たちが年賀状を通して伝えたい想いを表現するために、「5色印刷で遊ぶようなデザインにできないか」と相談。印刷会社らしくCMYK + 特色(銀)を使ったグラフィックを考案していただきました。ドットで虎の顔が表現された絵柄が特徴的なデザインです。

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虎の顔の中にはストライプやさらに小さなドットなどの要素が盛り込まれています。印刷用のテストチャートや色玉のようで、思わず細かい部分までじっと見つめてしまいます。

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△製造途中で確認する刷り出し。仕上がりが楽しみになる、インパクト大なビジュアルです。


さらにお客様の印象に残る年賀状にするために、印刷後に合紙という加工を施しました。お手元にある方は、ぜひ触ってみてください。

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絵柄面と宛名面の紙は質感が大きく異なるものを使い、その間に色紙を3枚挟み込んで接着しました。横から見ると、シアン・マゼンタ・イエローの3色が見えるようになっています。

紙見本1


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完成品を制作チームみんなで確認。見ても、触っても印象に残る年賀状が出来上がりました。

企画チーム (1)

△完成品を手にして興奮を隠せません!

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用紙:絵柄面 エスプリSS-cos 四六判/180kg
   宛名面 マーメイド スノーホワイト 四六判/153kg
   合紙  OKACカード 空・桃・黄色 四六判/264kg
サイズ:200×120mm
印刷:枚葉オフセット 5色(CMYK +銀)
加工:5枚合紙
デザイン :ラボラトリーズ


年賀状はいつも会える人にも、あまり会えない人にも、改めて気持ちを伝えることができます。この年賀状をきっかけに、お客様とお話する機会がさらに増えることを願っています。
加藤文明社は今年も変わらず、お客様との繋がりを大事にしていきます。みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

また、この場をお借りして、デザインをご担当いただいたラボラトリーズの加藤賢策様、奥田奈保子様にもお礼を申し上げます。この度はとても素敵なデザインを作成していただき、ありがとうございました。

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△右手がアートディレクションを担当していただいたラボラトリーズ代表の加藤賢策さん、左手がデザインを担当していただいた奥田奈保子さん。


ここまでお読みいただきありがとうございました!

次の記事もお楽しみに。


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