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愛される風を生み出す君

愛されているって、“こういうこと”かなぁ。
少し羨ましくなる。
長男が野球部の後輩たちに囲まれて遊びに出かけた。
 
この間の土日の大会試合で引退した長男は、今、夏休みの宿題にプロ野球鑑賞に、甲子園の予選大会鑑賞にいそしんでいる。
 
負け試合とはいえ、地域の1位チームに食らいついた。センターオーバーのヒッティングでチームをコールド負けから救い、自らのピッチングで最終イニングを三振で閉めた。

彼に悔いなど見られず、引退の挨拶は爽やかささえあり、暑い日なのに、どこか涼しげで。
我が子ながら、キュンとする。

彼は至って普通に振る舞っているだけなのに、いつも後輩たちに囲まれていて楽しげだった。
彼の行くところ、誰か1人は後輩が居た。常に後輩の1人が話しかけ、決して独りではなかった。先輩としても、人としても愛されてるのだと感じた。
 
持って生まれた魅力というのだろうか、誰にも真似のできない、奪うこともできない、彼が意識もせず醸し出す空気は、家でも穏やかな風を生み出す。
 
ヘリオセントリック占星術を勉強されている方ならピンと来られるかも知れない。
彼は、豊かな感性を示す金星と、爽やかな改革を示す天王星が0度で、さらにトラインサイクルを持つ。内面の穏やかさを爽やかな風に乗せて循環させるというホロスコープである。
穏やかな風で爽やかさを醸し出す天才である。
 
彼が居るだけで、周りが穏やかになる。爽やかになる。
 
私も、彼が家に居るだけで、何時になく安心感を得られる。
個性的で角張っている次男も、長男には良く懐いている。
長男には、そういう意味でも、随分と助けられている。
 
今日は、早速昼過ぎに、後輩の1人が家にやってきた。次男と三人で出かけてしばらくして、一時帰宅した。にぎやかな声に、外を見ると、どこで合流したのか、後輩が更に倍に増えていた。
 
長男は、野球のグローブを自転車の荷台に入れると、後輩たちと一緒に、野球をしに行った。
まるで護られるかのように、後輩たちに囲まれて走っていく。
後輩たちが、長男を護る天使のように感じた。
 
長男は、突然、意識消失発作を起こす“てんかん”持ちである。彼が1人で出かける時は、ヘルプマークを持たせ、私は、気を引き締める。

 
だけど、今日は後輩たちが一緒だ。
突然、後輩たちの魂が、私に語りかけてきたように感じた。
 
『僕たちが彼を護っているから、貴女は安心して家で待ってて』
 
私の「行ってらっしゃい」の声に、後輩たちの1人が反応した。
 
「行ってきます!」
 
暑い中、爽やかさを纏い、走っていく彼らを見送りながら、私は、“愛される”という本質の姿をそこに感じた。
 
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ありがとうございました。
 
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