結文舎/シェアスペースまちのアトリエ_長野県中野市

結文舎は長野県中野市の作家やクリエイターがゆるくつながるグループです。コワーキング&…

結文舎/シェアスペースまちのアトリエ_長野県中野市

結文舎は長野県中野市の作家やクリエイターがゆるくつながるグループです。コワーキング&シェアスペース「まちのアトリエ」を運営しています。ワークショップやメディア記事を企画し、さまざまな人のつながりを生み出すことで、この地域の未来について思いめぐらす場をつくります。

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柳をめぐるタイムトラベル#3ー「編む」愉しみ。記憶と指先を通してー

2024年2月8日、中野市人権センターの事業推進にて開催された『籐のフルーツかごづくり講座』に参加しました。 講師は畔上正雄先生(NPO法人よませ自然学校)をはじめとする4名。 普段は、志賀高原に研修・修学旅行などで訪れた学生さんなどに、かご編みや木工クラフトなどのワークショップ、自然体験のガイドなどをしているそうです。 回数を重ねた人権センターでの講座は、参加者さんもリピーターの方が多く、和やかな雰囲気に包まれ、早くかごを編みたい気持ちで溢れていました。 小さな果実に

    • 柳のまちのタイムトラベル#2〜りんご、杞柳、エノキタケ〜

      中野市で手編みの靴下や手紡ぎ糸などを制作している吉家公代さん。次女の杏子さんのご紹介で、公代さんが子どもの頃に杞柳(コリヤナギとも呼ばれる。以下、柳)の皮むきをやっていたとお聞きし、お話を伺いました。 公代さんのご実家は、2013年頃まで中野市三ツ和(大熊地区)でエノキタケやアスパラガスの栽培を行っていましたが、その前は柳やりんごを栽培していたそうです。大熊地区は中野市南部に位置し、水害常襲地であった延徳たんぼの山沿いに位置します。延徳田んぼは昭和40年代(1965〜74年

      • 柳をめぐるタイムトラベル#1ー徳竹行李店の思い出ー

        はじめに 本企画「柳をめぐるタイムトラベル」は、中野市の杞柳産業(註1)に関わっていた方や、そのご家族の方へのインタビューを記録し、杞柳(コリヤナギ)栽培の情報やかご編みの歴史・技を多くの人と共有するためのプロジェクトです。 今回、お邪魔したのは中野市西条にある徳竹デザイン事務所。デザイナーの徳竹孝之さんのご両親は長年、柳行李や椅子(スツール)を製作し、問屋に卸す仕事に携わっていました。 徳竹さんのお母さま、ゆきいさんは大正14(1925)年生まれ。お父さまの之さんは大

        • 柳をめぐるタイムトラベルー長野県中野市、杞柳産業のその後ー

          序 中野市の杞柳産業とは 江戸期から20世紀半ばまで、日本人の暮らしに寄り添い、広く使われていた日用品があった。土から育てた柳を加工し、素朴な道具と人の手で編み上げたかごである(1)。 私が暮らす長野県中野市には、40年ほど前まで杞柳(以下柳)を栽培・加工する人や、柳を用いて行李やかごなどを制作する人がいた。柳の栽培は明治期に導入され、信濃川に隣接する延徳地区の水害地対策として、加工は農家の冬仕事として普及し、一産業として地域経済を潤わせた。しかし、昭和40年代(1965

        柳をめぐるタイムトラベル#3ー「編む」愉しみ。記憶と指先を通してー

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