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先行研究を調べる理由は、大きく3つあると思う。
①現在明らかになっていることは何か?
②さらに研究すべき課題はどんなことか?
③自分の研究との違いは?

だから、自分の研究を始める前にある程度先行研究を読んで準備しておくほうがよいのだろう。
というか、研究計画書の中にも、すでに読んでいる文献を書く項目があった。
すでに何回か卒業研究を行っている先輩は、現在は次の研究の資料集めをしていると言っていた。

だけど、わたしの場合、4月に研究が始まってからテーマを変えたこともあって、始まる前に準備しておくことが出来なかったので、実践をしながら読むという感じになっていた。

最初はわたしが興味を持ったものを闇雲に読んでいるような感じであったが、研究が進むにつれて、何を読むべきかが絞られてきたように思う。

瞑想研究は海外の方が盛んなため、日本語で書かれた論文にも英文の論文が引用されている場合が多い。
引用文献を引用したかったら、必ず元の論文を読まなければいけないので、英語が読めないと大変である。
先生からは「大事なところだけでいいから元の論文を読むように」と言われていたけど、どこらへんが大事なところなのか分からないため結局すべてをまるっと読むようだ。

文法がさっぱりで、リーディングがとても苦手なため、翻訳ソフトを使って読める状態にしていくのだけど、ただコピぺすればよいわけではない。
論文って、1枚のページを左右に分けて書かれているじゃない?
一列の文字数が少なくて、改行が多いんですよ。
説明が難しいのですが、一つの文章がつながっていないというか。
だから、翻訳ソフトで訳せる文章にするには、1文字詰めるとか段落をなくすとか、なかなか作業が多くてですね。
単語の途中で次の行に行くときとか「-」でつながっていたりするでしょう?
あれも、-を消してひとつの単語として認識できるようにしないといけない。
しかも、効果量とか、数式が入っていたりするとうまく翻訳出来なかったりする。
まあ、負担感が多い作業だった。

それでも、データになっていれば良いほうで、極めつけは、1985年くらいの論文で、書籍をPDF化したようなやつ。
本をコピーしてPDFにしたものだから文字がデータ化されていないんですわ。
これはね、本当に絶対読まないといけない論文だったもんで、その英文を全部ワードに手打ちして、それを翻訳ソフトに貼り付けるという、二段階の作業が必要だった。

何度も卒研にチャレンジしている猛者たちが、英語の勉強を欠かさない理由がすごくよく分かった。
英語は、そのうちAIが話すようになるから、自分でしゃべれなくていいやって思って真っ先にやらなくなったものだけど、こんなところで英語で苦労するとは・・・。

あとひとつ、英文を写経のようにワードに書いていく作業の中で、わたしが思ったのは、義務教育ってすごいな。ということ。
英語を見たときに、まったく知らない単語だとしても、一つ一つアルファベットを読むのではなく、まとまった単語として入力ができていた。こういう風になっていくよねっていうのがなんとなくわかる。例えば「~tion」で終わるとか、単語のよくあるパターンなど。
これ、同じアルファベットを使う言葉だとしても、スペイン語とかだったら結構苦労したんじゃないだろうか。どうなっていくか予想がつかないから。
いま、すらすらと英文を写せているのは、むかーし英語の勉強をしたからなんだろうな。


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