見出し画像

それは確かに偶然の結果だった

計画された偶発性理論を知っていますか?

スタンフォード大学のクランボルツ先生の唱えたキャリア形成に特化した理論です。
心理学の学生だったときに、若者のキャリア形成についての授業を取った時にもこの理論について学んでいましたが、今日の認知理論の部分でもこの内容が出てきました。
わたしはこの考え方がとても好き。
だから紹介したいと思って、本当は昨日の行動理論の続きを書こうと思っていたんだけど、予定変更してこのネタを書きます。

不安やストレスの認知理論のところで出てきたのですが、まず不安やストレスを緩和するためには、自己効力感があることが大事です。

自己効力感とは、ある状況で求められる一連の行動を準備し遂行できるという見通しのこと。
要するに必要なことを確実に遂行できるという自信です。

自分はなんでもできるということではありません。
それは万能感。

自己効力感を高めるには
①できることから一歩ずつ
②周りの人を見習いながら
③自分がやり遂げた過去のことを思い出して勇気をもらい
④リラックスしながら進めていく
ことによって、自分は目的を達成するための行動ができるという自信を身につけます。
確かにこれがないと、わかっているけど何をしたらいいのか分からない、行動できないということになる。

ただ、自己効力感には限界があって、予測できる経験だけに取り組んでいると、偶然生まれる経験を排除してしまいます。
実は、過去の仕事や社会的経験、個人的・社会的な人とのつながりにおいて自分の仕事が広がっていくということが多々あります。
それらは、予測してそうなったわけではなく、まったくの偶然。
最終目的と関係なさそうなことを排除していくと、自分のキャリアを積んでいくうえで転機となるかもしれないことを逃してしまうというわけです。

そこで出てくるのが計画された偶発性理論。
偶然を呼び寄せるためのアクションを自分で起こすというもの。
運を天に任せてただ待つのではなく、能動的に活動して偶然を作りだしましょうということです。
例えば、仕事の役に立つとは思えないけど、新たな勉強をしてみるとか、ボランティアに行ってみるとか。
学んだことがきっかけでさらに興味が湧いて、今とは違う仕事をするようになったり、ボランティア先での出会った人が自分の仕事の幅を広げてくれたりするかもしれないのです。

そのためにすることは
①好奇心を持つ
自分の世界を広げる

②継続性を持つ
後退しつつも努力を続ける

③柔軟でいること
他の人の考えを理解する努力をする。
自分とどこが違うか考えていく中で自分がみつかる。

④楽観的でいること
新しい挑戦の機会があったら可能で達成できると信じる。
人は経験のないことには不安を抱きがちだから、努めて楽観的でいる。

⑤リスクを取る
結果が不確実でも新たに行動を起こす

偶発的な経験を呼び寄せ、気づき活用することでチャンスを生かすことができます。
将来役に立ちそうなことばかりをやるのではなく、何の役にたつかわからないことでも、興味が出たことをやってみる。
それらが、いつの日か自分のキャリアで転機を作るかもしれないよ。ということです。

わたしもヨガを教えることができているのは、ヨガの学びを続づけ、興味を持っていろんなところに顔を出し、声をかけてもらったイベントを自分で出来るか不安に思っても断らずに挑戦してみるという、ほとんど計画された偶発性理論に沿,って偶然を積み重ねてきた結果だなと、今日とっても納得しました。

無駄に広げたように見える自分の好奇心は、ちゃんと根付いて実を結ぶことができると信じる気になった。

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?