見出し画像

苺タルト1.0→3.0


左から1.0、2.0、3.0

かれこれお菓子作りをしてきて20年以上経ちますが、
バナナケーキのようにほぼレシピが変わらず作り続けているコもあれば
どんどん変わっていくコもいて。

中でも苺のタルトはなかなかの変遷っぷりw
今回はそんな苺タルトの変遷記です。

【苺タルト1.0】

これは私がアシスタントについていた藤野真紀子先生のラズベリーのタルトから。

構成が
タルト生地
アーモンドクリーム
カスタードクリーム

なんですが、

タルト生地はパート・サブレと呼ばれるサクサクホロホロタイプ。
※通常はタルト生地は使わない

アーモンドクリームの量はタルトの高さ半分。
※これ以上詰めると食べたときに重めに感じる。

なので、
タルトだけ先にやいて冷まし、
アーモンドクリームを半分敷き込み
クリームを詰めてない部分はホイルに包み焦げ防止。

その分カスタードクリームは大目にたっぷりと敷きつめ、
小粒の苺を15センチのタルト型に1.5パックたっぷり。
それをキレイに、ときにピンセットで微調整しながら並べて。

・・・。

・・・。

写真に撮ると、まあ映えますw

このバランスで作る苺タルト、本当に美味しい!

ですが、

これを作るのに必要な要素が多すぎ
※苺の大きさとかがまあまあハードル高い
そして、
地味に工程が多い&時間もかかる

というわけで、
作るのになかなかハードルが高くなり、
次第にレシピがお蔵入りになったのでした。

【苺タルト2.0】

1.0の学びを経て、
もうちょっと工程が楽で、
苺の選定に苦労しないコがいいなあ。

と思っていたところに、

バターの重さや供給不測の流れもあって、
マスカルポーネを使ったクリームが流行っていて。

私も教室でマスカルポーネを使ったクリームと苺を合わせたデザートを提案していたし、
私の好きなケーキ屋さんで好きなタルトにもマスカルポーネを使ったクリームをたっぷりと乗せたコがいたのを思い出して。

そっか、
苺にもタルトにも合うなら使ってみよう!
とw

さらに、
1.0で出てきた土台問題wも、
マフィン型で作ることで、
タルト生地とアーモンドクリームがいいバランスで、
しかも焼くのが一回でいいということで解決。

しかも、
苺の大きさも気にしなくていいw
※粒の大きさを揃えるのは数個でいい

といいことづくめw

2.0が出来た後毎年必ず作っていたし、
アレンジバージョンとして
アメリカンチェリーでも作ることもありました。。
※アメチェも可愛いんですよ~♡

ですが、
2.0にするデメリットも。

マフィン型の敷き込みがまあまあ面倒くさい。
ひとり1個なので人数が読めないときあるいは大勢の場には持っていけない。
※食べ物の恨みは恐ろしい

持ち運びの困難度がまあまある。

マスカルポーネや生クリームでまあまあな材料費がかかる。
※しかも使いきれないから余ったコたちをなんとかせねば的なプレッシャーがかかる。

マスカルポーネクリームとタルトの組み合わせで十分美味しいので
苺はどっちでもいいのでは問題が発生w

なので、
これもこれでハードルが高いコではありました。


【苺タルト3.0】

別に趣味で好きで作っているものなので、
ハードルを低くする必要はないのですがw
やっぱり苺の季節には作りたいし、
美味しい苺やタルトと相性のいい苺が手に入ったら
気軽にタルトにしましょう!と作りたい。

それだと、1.0や2.0は違うなあと。

土台作りが楽にやれて
バランスがいいもので
苺の大きさを気にしないで
材料の入手や使い切りなどコスパも高くて!

なんてw
まあ思うだけはタダなのでww
と思ったら
あったのです!

このレシピを作ろうと思った頃自分自身が、
「フレッシュフルーツをたっぷり使ったお菓子を作る」
のがブームになってて、
フルーツ使いが上手なケーキ屋さんに行ったり
気になるパティシエさんの作り方を調べていくうちに、

フルーツを使ったタルトの構成が変わってきているなあ。

アーモンドクリームがスポンジケーキに近いかんじになってたり、
クリームがマスカルポーネやホイップクリームではなく、
バターを合わせたムスリーヌと呼ばれるタイプのものを使っていたり。

そこにたっぷりのフレッシュフルーツを合わせて
シンプルなデコレーションに仕上げてて。

あ、これだ!

その後何度か試行錯誤して好みの構成が完成。
本来はタルトを焼いてからアーモンドクリームを流し込むのを
ダメもとで一度焼きで試したところ、
わずかな変形がある以外は全然美味しく作れることが発覚。
苺の大きさも考えなくてもいいので、
苺一パック、
なんなら粒の大きさが揃っていないコをランダムに盛り付けても可愛い♡
もちろん苺以外のアメチェや他のフルーツでも美味しい!

というわけで、
苺の季節に気軽に作れる
※あくまでも自分比ですw
どこに出しても恥ずかしくない苺のタルト3.0が完成したのでした。
今のところこれ以外作る気はないですw


ちなみに、
苺タルトに合わせるお茶は
フレーバーティーを好んで合わせていたよう。
ミルクティーでは重たく感じてしまうので
ストレートティーで軽めのものをチョイスしていたようです。
※過去ブログを検索してみましたw記憶はあてにならないことが発覚ww

1.0→テオドー「キャトルフリュイリュージュ」(現在日本撤退)
2.0→ムレスナティー「野ばら」(現在終売)
3.0→茨城・長野園「国産アールグレイ」

以上、長い長い苺タルト変遷記でした。
最後までお読みくださってありがとうございます!

===========================================

20年以上の食キャリアと心と対話の学びを統合してできた
「あじわい力」
つくる・たべる・かく
誰もが毎日行っていることで出来るセルフマネジメントプログラム。
ただいまオンラインにて無料体験講座を開催しています。
あじわい力を身につけて軽やかに生きる毎日を手に入れませんか?

無料体験講座については

https://www.reservestock.jp/page/consecutive_events/29206

公式LINEもあります!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?