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アンテロープキャニオンとオルテガ

アトリエ ニノンでは、毎年必ずアメリカ出張に行くことになっています。

(もちろん、今年は行けていません…)

目的は、もちろんネイティブアメリカンジュエリーの買い付けと、オルテガベストの買い付け。
そして他にもたくさん美しいものを見て、インスピレーションを受けること。

こちらの記事では、買い付けの様子とネイティブアメリカンの方々の住んでいる世界をご紹介いたします。

アンテロープキャニオン

まずは、ネイティヴアメリカンのガイドがいないと足を踏み入れられない、アンテロープキャニオンの世界をご覧ください。

アンテロープキャニオンは、アリゾナ州のアメリカ先住民・ナバホ族の居住区域内にあります。
ナバホ族といえば、たくさんの素晴らしいジュエリーをつくり続けている部族。ネイティブアメリカンジュエリーがお好きな方はご存知かもしれません。

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ナバホ族にとってアンテロープキャニオンは聖域です。
ちなみに、アンテロープキャニオンとは「レイヨウの渓谷」という意味で、足を踏み入れる際は敬意を持つ事が礼儀になっています。

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砂漠地帯の砂岩が鉄砲水などによって少しずつ削られていき、幅の狭い回廊のような地形になりました。
渓谷の幅はだいたい2~3m。それに対し、深さはなんと36mもあります。

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この美しい太陽光が差し込むのは、7~8月の太陽が真上にいる時期のみ。
特に正午近くは真上から日が差し込んでくるため、とても幻想的で美しい光景が見られます。

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野生のフクロウも、みんなの人気者です。


オルテガ

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さて、今度はお隣のニューメキシコ州。
この州はネイティブアメリカンの文化だけでなく、スペインからの入植者による文化も根付いています。

1610年に建設された首都サンタフェには、高級スパやスペインの様式の建物も有名。

美術館がとてもたくさんあり、インスピレーションを受けるには最適な街です。

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そのような場所にあるオルテガ社は、アメリカ南西部の伝統工芸品であるチマヨブランケットの代表的なブランド。

オルテガ家は18世紀にスペインから入植してきましたが、辺境の地であった当時のニューメキシコ州チマヨ周辺のスペイン系入植者の暮らしは困難で、彼らの子孫は代々ウールを紡ぎ、ブランケットやマットなどを作ることで生計を立てていました。

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1885年、周辺に鉄道が敷かれると、ニューメキシコ北部で隔絶されていたスペイン系移民と先住民であるネイティヴアメリカンの文化に、アメリカ東部の文化がどっと流れ込んできます。

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それとは対照的に、アメリカ東部の人々は自分たちとは全く異なる南西部の文化に興味を示し、チマヨブランケットを始め様々な民芸品は土産物として人気になりました。

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こうしてチマヨブランケットは工芸品として発展することとなり、オルテガ家はチマヨに店を構え、手織りのチマヨブランケットを販売するようになります。

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現在でも、チマヨでベストやブランケット、ラグなどの製品をすべてハンドメイドで生産しています。

写真には、オルテガ社の写真だけでなく、近くのミュージアムの写真もございます。

手織りならではのあたたかみを是非触って感じてみてください。

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アメリカ出張では、他にも素晴らしい場所にたくさん行きましたので、少しずつ記事を更新してまいります。

よろしくお願いいたします。


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