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大学卒業・大学院修了後に「科目等履修生」として過去15年大学に在籍した経験をもとに、実…

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大学卒業・大学院修了後に「科目等履修生」として過去15年大学に在籍した経験をもとに、実質0円で大学生生活を楽しむ方法を共有します。また、noteに連携しているTwitterでは日々の「実質0円学生生活」の実例について、写真日記的に発信しています。

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【実質0円大学生活のすすめ】第15回:「実質0円大学生活」のコンセプトを確認しよう

これまでの内容は「実質0円大学生活」の準備のために これまで、「実質0円大学生活」を始めるための、以下のような準備段階に必要な知識と考え方ついて解説してきました。詳細は過去の記事をご参照ください。 「実質0円大学生活」のコンセプト このあたりで「実質0円大学生活」のコンセプトをキチンと定義しておきたいと思います。 どうやって「実質0円」にするのか? 「最初に学校に支払った金額の合計額(A)」より「教育機関が所属する学生に提供するサービスを個人で利用した場合の金額の合

    • 【実質0円大学生活のすすめ】第61回:デジタルデバイスを使いこなす(14)スキャンデータの後処理03

      前回、デジタル化した際のインデックスの重要性について確認しました。今回は、より具体的な「インデックスの振りかた」についてみてみましょう。 ファイル名の付け方 デジタル情報の特徴の一つに「検索性の高さ」があります。適切なインデックスが付けられていれば、キーワードを使って瞬時に情報に到達できます。しかし、これは逆にいえば、検索できるようにデザインしておかないとうまく見つけられないことを意味するのです。 AIによる検索が日常化してきている現在、近い将来にはすべて任せればよい状

      • 【実質0円大学生活のすすめ】第60回:デジタルデバイスを使いこなす(13)スキャンデータの後処理02

        前回、書籍などの紙データをデジタル化したときのダウンサイジング効果について具体的に検討してみました。今回は、デジタル化した際のインデックスの重要性についてみてみましょう。 デジタル化すると数万冊の書籍が手のひらの上に? 100MBというと、300ページ程度の書籍をグレースケール(白黒2色よりも階調のグラデーションがあるもの)の解像度400dpiでスキャンしたときに得られるファイルサイズです。フルカラーだと300MB程度になるでしょう。 手のひらサイズの4TBの2.5イン

        • 【実質0円大学生活のすすめ】第59回:デジタルデバイスを使いこなす(12)スキャンデータの後処理01

          前回、業務用複合機によるスキャン機能の具体的な活用法について解説しました。実は、このあと一工夫をしておかないと、せっかくのデータが後でうまく活用できなくなります。そこで、「スキャン後の後処理」について考えてみましょう。今回は、デジタル化したときのダウンサイジング効果ついてみてみましょう。 デジタル化による保存空間のダウンサイジング デジタル化すると物理的な保管場所が不要になります。通常、書籍やノートやさまざまな書類が検索可能な状態に秩序立てて保管しておくには、本棚やファイ

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        【実質0円大学生活のすすめ】第15回:「実質0円大学生活」のコンセプトを確認しよう

        • 【実質0円大学生活のすすめ】第61回:デジタルデバイスを使いこなす(14)スキャンデータの後処理03

        • 【実質0円大学生活のすすめ】第60回:デジタルデバイスを使いこなす(13)スキャンデータの後処理02

        • 【実質0円大学生活のすすめ】第59回:デジタルデバイスを使いこなす(12)スキャンデータの後処理01

          【実質0円大学生活のすすめ】第58回:デジタルデバイスを使いこなす(11)業務用複合機活用法02

          前回、アナログ情報をデジタルフォーマットへ変換するため、学校にある業務用複合機のスキャン機能を使う利点について説明しました。今回は、具体的な活用法について考えてみましょう。 何をスキャンする? 「実質0円大学生活」の科目等履修生として、ある授業を聴講するときに、どのような対象をデジタル化すべきでしょうか。 答えは「紙メディアに載せられた情報はすべて」です。具体的には以下のようなものになります。 1. ノート 授業中に書き留めたノートをデジタル化しておきます。書籍など

          【実質0円大学生活のすすめ】第58回:デジタルデバイスを使いこなす(11)業務用複合機活用法02

          【実質0円大学生活のすすめ】第57回:デジタルデバイスを使いこなす(10)業務用複合機活用法01

          前回、必要に応じてアナログデータをデジタルに変換し、逆にデジタルデータをアナログに変換する柔軟性が必要なことを紹介しました。今回は、アナログからデジタルへの変換について考えてみましょう。 D/A変換マシンを活用する 学校やオフィスなど、多くの人が知的作業をする場所にはデジタル情報とアナログ情報の「変換マシン」が設置されています。これは、さまざまな機能を持っているため、一般的には「業務用複合機」などと呼ばれることが多いでしょう。 業務用複合機は主に次のような機能を持ってい

          【実質0円大学生活のすすめ】第57回:デジタルデバイスを使いこなす(10)業務用複合機活用法01

          【実質0円大学生活のすすめ】第56回:デジタルデバイスを使いこなす(9)紙メディアはなくなるか?

          これまで数回にわたり大学の共有パソコンについて考察してきました。もうすこし範囲を拡大して、パソコンに接続されている周辺機器についても利用法を解説していきます。その前に、今回は学習・研究における表現メディアの変化と研究者としての構えについても考えてみましょう。 紙メディアはなくならない? 文書のデジタル化の流れは年々加速していて、資料をPDF形式で配布したり、Kindleなどの電子書籍で本を読んだりすることは、日常生活の一部となっています。 しかしながら、依然として学習・

          【実質0円大学生活のすすめ】第56回:デジタルデバイスを使いこなす(9)紙メディアはなくなるか?

          【実質0円大学生活のすすめ】第55回:デジタルデバイスを使いこなす(8)共有パソコンは「使えるマシン」なのか?03

          今回は、かなり上級者向けの学校の施設の使い方を紹介します。この方法であれば、学校のパソコンのスペックを気にする必要がなくなります。 外部モニターとしてだけ使う方法 共有パソコンの最もおすすめの使い方は、モニターだけを外部モニターとして使うというものです。第50回でスマートフォンをモニターに接続する方法を紹介しました。 これは、スマートフォンだけではなく、iPadなどのタブレットや、もちろんノートパソコンにも使える作業効率化テクニックです。電源が確保できるのであれば、Wi

          【実質0円大学生活のすすめ】第55回:デジタルデバイスを使いこなす(8)共有パソコンは「使えるマシン」なのか?03

          【実質0円大学生活のすすめ】第54回:デジタルデバイスを使いこなす(7)共有パソコンは「使えるマシン」なのか?02

          前回は大学の共有パソコンのスペックにはあまり期待できないことを紹介しました。今回は、それでも快適に使うためのヒントを共有します。 共有パソコンでもキーボードとマウスは持ち込みがおすすめ 共有パソコンには、キーボードとマウスがついています。しかしながら、快適な作業のためには自己所有物を持ち込むことをおすすめします。 Webページのブラウズ程度なら問題ないのですが、長文を入力したりするのであれば、付属のキーボードはスカスカなキータッチで指が疲れます。自分で持ち込んだ心地よい

          【実質0円大学生活のすすめ】第54回:デジタルデバイスを使いこなす(7)共有パソコンは「使えるマシン」なのか?02

          【実質0円大学生活のすすめ】第53回:デジタルデバイスを使いこなす(6)共有パソコンは「使えるマシン」なのか?

          前回からの「パソコンつながり」で、今回は大学の共有パソコンについて「作業に使えるマシン」なのかどうか、実際に使ってみた経験から解説してみます。 共有パソコンのスペック ほとんどの大学では学生用に共有パソコンが用意されています。パソコン室にデスクトップ型が並べられているタイプと、ノートブック型を貸し指すタイプがあります。 とはいえ、学生数の多い大学では全員分が用意されているわけではありません。その場合は交代で使うことになります。利用時間が60分程度に設定されていて、それが

          【実質0円大学生活のすすめ】第53回:デジタルデバイスを使いこなす(6)共有パソコンは「使えるマシン」なのか?

          【実質0円大学生活のすすめ】第52回:デジタルデバイスを使いこなす(5)パソコンはまだ必要?02

          前回、多くの大学生がパソコンではなくタブレットを使っていることを紹介しました。今回は、その最大の理由とパソコンの未来を考察してみます。 パソコンは直感的な入力が苦手 パソコンの最大の欠点は入力デバイスに制限があることです。標準的かつ伝統的な入力デバイスはキーボードです。タイピングによって文章を入力し、補助的にマウスを使うスタイルが一般的でしょう。 それに対して、タブレットは指またはApple Pencilなどのスタイラスペンが標準といえます。画面に直接書き込めるタブレッ

          【実質0円大学生活のすすめ】第52回:デジタルデバイスを使いこなす(5)パソコンはまだ必要?02

          【実質0円大学生活のすすめ】第51回:デジタルデバイスを使いこなす(4)パソコンはまだ必要?01

          今回から、大学でのパソコンの使われ方について、その将来像も含めて考えてみましょう。 大学生はパソコンよりタブレット デスクトップ型でも、ノートブック型でも、パソコンを使っている人が少なくなってきているようです。 大学の教室や図書館閲覧室などでは、約半数がタブレットを使っています。タブレット単体で使っているだけではなく、キーボードを組み合わせて、ノートブックPC的な使い方をしている学生も多く見かけます。 パソコンに勝るタブレットの操作性 タブレットは形がプレート状で、

          【実質0円大学生活のすすめ】第51回:デジタルデバイスを使いこなす(4)パソコンはまだ必要?01

          【実質0円大学生活のすすめ】第50回:デジタルデバイスを使いこなす(2)スマートフォンと学生生活02

          前回は、スマートフォンによるインプットについて、英語学習の事例を紹介しました。今回は、スマートフォンを使ったアウトプット環境の構築について考えてみましょう。 スマートフォンの限界 スマートフォン単体で使う場合、音声ファイルのプレーヤーとしては、筐体のコンパクトさは可搬性が増すため、大きなメリットになります。このような目的であれば、初期のiPhoneのような手のひらに乗るサイズが最も使いやすいといえるでしょう。スティーブ・ジョブズがiPhoneの大型化に興味を示さなかったの

          【実質0円大学生活のすすめ】第50回:デジタルデバイスを使いこなす(2)スマートフォンと学生生活02

          【実質0円大学生活のすすめ】第49回:デジタルデバイスを使いこなす(2)スマートフォンと学生生活01

          学習や研究をサポートするデバイスとしてのスマートフォンの可能性について考えてみましょう。今回は語学、特に英語のトレーニングにスマートフォンを使う際の情報の整理について紹介します。 移動中に英語をインプットする 移動中のインプットデバイスとしては、スマートフォンは最適なサイズと拡張性を持っています。通勤通学のための電車移動という環境を考えると、音声メディアからのインプットがおすすめです。その際に最適な素材の一つが語学学習でしょう。 大学での講義を受けようとするとき、語学力

          【実質0円大学生活のすすめ】第49回:デジタルデバイスを使いこなす(2)スマートフォンと学生生活01

          【実質0円大学生活のすすめ】第48回:デジタルデバイスを使いこなす(1)学生生活とデジタルデバイス

          前回まで、図書館について論じてきました。目的を持たないで散策するような図書館の使い方、書店と図書館の違い、そして公共図書館と大学図書館の違いについて解説を試みました。今回から、「実質0円大学生活」科目等履修生として学ぶ際に、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスの向上に役立つ「道具」の使い方を検討していきます。 「実質0円大学生活」的デジタルデバイスの使い方 多くの人にとって、デジタルテクノロジーは日常生活の一部になっていることでしょう。家庭でも仕事場でも、スマートフ

          【実質0円大学生活のすすめ】第48回:デジタルデバイスを使いこなす(1)学生生活とデジタルデバイス

          【実質0円大学生活のすすめ】第47回:大学図書館を使いこなす(7)公共図書館と大学図書館の違いは?02

          前回は、公共図書館と大学図書館の違いについて、「さらなる深さ」の観点から稀覯書コレクションを見てみました。今回は、「本の森を散策する」というテーマに戻って「静寂さ」という観点から両者の違いを深堀りしていきます。 公共図書館と大学図書館の違い:静寂さ 第41・42回で紹介しているような「本の森を散策する」という目的からすれば、公共図書館より大学図書館のほうが向いているかもしれません。 なぜかというと、根本的な利用者数が少ないからです。大学図書館は基本的にその大学に所属して

          【実質0円大学生活のすすめ】第47回:大学図書館を使いこなす(7)公共図書館と大学図書館の違いは?02