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使用機材一覧 - 制作環境②ノイズマシン

最初の記事で思った以上に反響を頂けた(誰かが機材選定する際に見つけてくれたらいいな程度に考えていた)ので、早速もう一つのメインブース「ノイズマシン&ギター」の紹介。

デスクの上と足元。ごちゃごちゃしてるけどノイズぽいからいいだろう

元々ノイズミュージックを聴く人ではなかったんだけど、インダストリアルの延長や近年のRave×ノイズの作品に興味を持ったことがきっかけ。NEVER SLEEPからリリースしているLizzitskyの「Molto Crudo」というアルバムが素晴らしく、これが決定打になった。

ノイズミュージックをやっている友人に相談したところモジュラーシンセを勧められたが、大学時代まではギターボーカルをやっていてThe Mars Voltaに心酔してい他のでエフェクターもそこそこ持っていたし、ノイズマシンとエフェクターの構成に落ち着く。

2023年現在の制作環境

2023年1月現在の機材達

概要

この記事で紹介した全体像の「NOISE」となっている部分の中身がこんな感じ。左端のギターやノイズマシンを組み合わせて、エフェクターを通して、最終的にoctatrackでサンプリングできる構成。
楽曲への活用はoctatrackでサンプリングしたものを加工してシーケンサーでリズムに合わせたり、長回しで使ったり、グリッチさせたり様々。
今のところやっていないけど、octatrackからoutした音はPCで操作できるので、PC側でアンプシミュやエフェクトをかける事も可能。その場合はPCでwavにしてoctatrackにサンプルとして戻す感じかな。

エフェクターはノイズミュージック作ってる人のものを参考にDOD DEATH METALとMASFを導入した。DOD Meatboxも気になってるけど、Pulsar-23がボトムを担保しているので必要かどうか微妙なところ。
最初は昔持っていたLINE6 DL4も使っていたんだけど、あまり出番ないしデカイのでしまった。(空間系は後からoctatrackでかけることが多い)
Gamechanger Audio LIGHT BOXはちょっと気になってる。

ノイズマシン

BASTL INSTRUMENTS KASTLE
実は随分昔から1も持っていて、2は発売当初に買った。パッチングへの憧れとコンパクトさと値段が決め手だったので、長いこと使わずにインテリアをなっていた。cv出せるので、JMTに繋げてみたりしてる。あくまでサブという立ち位置。まぁ見た目が可愛いから◎

monotron DELAY
一時期Twitterで話題になったし安かったので購入してみたものの、あまり出番はない。たまにエグいエフェクターにかけると驚くような低音が出たりするので気が向いた時に使うサブ機。

MASF SCM clone
ノイズミュージシャン達がぶん回している機材は何だろうと思い調べていると、オリジナルの鉄板かSCMかそれに似た機材ということがわかり、killスイッチの付いたcloneを作成してもらい導入。
金属の箱にピックアップをつけただけなのに、ここまで多様なノイズが生成できるもんだというのは驚き。ハイトーンのノイズを作る時はこれを使うことが多い。

JMT SYNTH UNVO-2
ノイズマシンの存在を知り、MASFやdriftboxなどを調べて好みの音を探した結果、行き着いたのがこれだった。
VCOを2つ搭載していてホワイトノイズも発振音も出せるしそれらを混ぜる事も出来るので結構色々なノイズを生成できる。音はそれほど凶暴ではない。
KEYSTEPから弾いてメロディも作れたりするので活用の幅は広い。

FLOWER ELECTRONICS LITTLE BOY BLUE
去年2022年の末に譲って頂いたノイズマシンの名器。某有名アーティストも使っているらしい。Pulsar-23と同じくらい電気の生の荒々しさを感じる重厚なサウンド。極太のパッチングで色々なノイズが作れるし、JMTとはまた違ったキャラクターのサウンドなのでうまく使い分けできている。2つを繋げてみるとこれまた面白い音がする。

guyatone LG65-T
所謂ビザールギターで最も売れたものらしい。ギター弾きたいと思い、かつて使っていたLINE6 Variaxを引っ張り出してきたら音は鳴らないし、そもそも電源必要で面倒なので買い替えを決意。
中古で1万ちょいでGETしたけど、ペグもブリッジもフレット交換もして結構値がはった。ノブは全てHATAに変えて、ブリッジも拘ったので見た目は最強に。実は音は元々定評があって、歪み系のエフェクターの乗りが良くて好みの音。あとめちゃくちゃボディーが軽い。
最近はC standardにして色々弾いている。

エフェクター

DOD FX86B DEATH METAL
ノイズミュージシャンに定評があるピーピーいうディストーション。SCMとの相性が良くて、ピーキーなノイズが直ぐに出来上がる。
中古価格が乱高下してるけど、比較的安くGetできた。DODはノイズミュージシャンに人気のエフェクターが多いようで、一時期Grungeも検討したけどLife Pedalに出会って不要になった。そういえば昔使っていたディストーションがDigitech(旧DOD)でどこかにしまってあった事を今思い出した。

DigiTech FreqOut
Lineでサンプリングするのでフィードバックをうまく作る方法はないかと探していた時に出会ったエフェクター。自然なフィードバックを生成してくれる便利なやつでギター弾いて本物ぽく使うのもいいし、あえて不自然にフィードバック起こして変な音を作ったりもできる。原音に対してフィードバックの音域をいくつか選べるので面白い。見た目もかなり好み。
一時期利用頻度減って入れ替えを検討したけど、色んな機材で使ってるうちに良さが分かってきて、最近は使用頻度高め。

MASF Pedals thornoscillator
DOD DEATH METALで激しいノイズは出るものの、同じような音ばかりになってしまう事に悩み購入を検討。
kidnapperと悩んだけど、こっちの方が重厚感があるし暴れそうなのでTwitterで色んな人が使ってる動画を漁って決意。ラジオノイズぽい音から凶暴なノイズまで豊富なキャラクターのノイズを作ることが出来る。他のエフェクターとの組み合わせでだいぶ音も変わるので遊び甲斐がある。

electro-harmonix Neo Clone
昔NIRVANA好きだったし、エグめのコーラスって結構楽曲に合うのではと思い使う事に。結局主にギターにかけることが多いけど、弾いていて気持ちがいい。昔は大きかったのに、最近はこんなに小さなサイズに纏まっていてエライ。

Octahive Beetronics
我が家に2つめのocta。これに関しては何が由来してoctaなのか分からない。
ギターを弾くにあたって、ビンテージファズ的なサウンドが欲しくて探していたところ、2021年くらいのベストエフェクターとして名を連ねていたので音を聞いてみたら、ファットかつクリアなサウンドで好みだったので導入。オクターブスイッチも付いているけど、それはそんなに使っていない。
ギター再開したらBlues学ぼうと思っていたのでコツコツ練習はしている。

EarthQuaker Devices SUNN O))) Life Pedal V3
今年2023年に入り年初に購入したペダル。ちょっと臨時収入もあったので思い切って買ってみたところ、かなり好みの音で歪みを探す旅はこれで完結した。
ディストーション、クランチ、オクターブのスイッチがそれぞれあり、キャラクターもいくつか選べるので音作りの幅もある。
2音下げのギターとこれでストーナーぽいリフを作っているところ。

Moog Moogerfooger MF-102
金のない大学時代に無理して新品で買ってそれほど出番なくしまっていたやつを引っ張り出してきた。使い始めた途端にソフト版も出て驚いたが、重厚な音が出るリングモジュレーター。
たまに飛び道具的に使う。かなり音はいい。

VOX MV50 CLEAN
前述の通りLine出力しているのでアンプシミュレーターを使おうと思っていたところ、最近は小さなヘッドアンプがある事を知りOrangeのものと悩んで「僕はBluesを弾く!」という意思でVOXを導入。(結局2音下げでメタル弾いてる)
このシリーズはどれも人気のようだけど、Cleanがダントツにで音が良いと評判だったのでClean?と思いながらもこれに決めた。素直な出音でアナログ感があるので評判通りだと思う。エフェクター盛り盛りなので素直な音で良いだろ。
On/Offスイッチが背面にあることだけが不満。これはなんとかしてほしい。


以上!
ノイズやろうと決めて1年足らずだけど、機材を引っ張り出したり買ったりして十分な環境ができた。ただ、正解がないのでモジュラーシンセと同じくらい沼だなって感じる。

ハード機材の説明はできたので、次はPCで使っているソフトシンセとマスタリングツールについて書こうと思います。

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