中村亜弓@愛知の伝統工芸エバンジェリスト

名古屋市在住の伝統工芸コーディネーター。伝統工芸の技術を後世に残したい、クラフトマンが…

中村亜弓@愛知の伝統工芸エバンジェリスト

名古屋市在住の伝統工芸コーディネーター。伝統工芸の技術を後世に残したい、クラフトマンが活躍する場を作りたい、工芸が”在る”ライフスタイルを提案したい、という思いで工芸体験の企画・運営をメインに色々活動中。診療放射線技師、子ども3人、猫2匹、夫1人。

最近の記事

愛知の郷土玩具「きらら鈴」

愛知県のHPで伝統産業一覧を見ていた時に見つけた「きらら鈴」 “きらら鈴“って名前、、、かわいい!どんな工芸品なんだろう? そんな感じで、私がきらら鈴に興味を持ったきっかけは名前でした。 きらら鈴とは “きらら“とは花崗岩に含まれる鉱物「雲母(うんも)」のこと。 そして、きらら鈴はこの“きらら“を表面に散りばめた《土鈴(どれい)》のことです。 愛知県碧南市の郷土玩具。 《 三河の国 土鈴のいわれ 》 愛知県西尾市吉良町の山々は雲母(きらら)の産地として有名でした。 特に

    • 《お月見和菓子セット》期間限定発売

      去年のクラファンでお世話になった老舗和菓子店の「きよめ餅」さまと、老舗お茶屋の「妙香園」さまと再びコラボして 熱田神宮を支える老舗企業のお月見限定セット 《お月見和菓子セット》をBASEにて期間限定で販売します! 名古屋市の銘菓「きよめ餅5個入り」と秋の蔵出し茶「秋茶パック」のセット商品です。 購入はこちら ぜひ、お月見うさぎSANPOO(サンポー)にのせて楽しんで下さい♡ 十五夜と十三夜に合わせて販売 2023年の 十五夜は9月29日(金) 十三夜は10月27日

      • 漆について調べてみた

        この記事は、私がインスタを投稿するために調べた資料(主にネット)を健忘録代わりにまとめたものです。 もし、もっといいサイトや資料あるよ!という方、教えてください。 漆について詳しく11話も書いている URUSHI OHTAKI 漆クラフトのお店、新潟県 参考にした記事:漆のおはなし 漆とは TABITOTE 手仕事の国を旅するウェブマガジン 参考にした記事:漆器の向こうに広がる漆の世界 漆掻きについて HARIYA 漆アート、石川県 参考にした記事:漆掻きの講

        • お月見に関するアンケート:調査結果

          昨年販売開始したオリジナル商品「ねこねこSANPOO」ですが、今年はうさぎアレンジにして「お月見うさぎSANPOO」を販売します! お月見のアイテムを販売するにあたり「お月見」という行事について色々調べました。 行事そのものについての解説はいろんなサイトに載っているので、そちらを参考にしてもらって、、、 そもそも、お月見ってどれくらいの人がやっているのでしょう? 2020年、お月見をした人は7.1%、、、低いですね。 他の結果の一部は以下の通りです お正月飾りをした…

          自分で浴衣を染めてみませんか(愛知県)

          現在募集中の浴衣の染め体験:2023年7月7日(金) 申し込みはこちら 愛知県には国に指定された伝統的工芸品「有松鳴海絞(ありまつなるみしぼり)」があり、約400年もの間作られています。 色もデザインも豊富な絞り染めの技法は約100種類と言われています。 その中でも体験で染めていただける柄は、雪花絞り(せっかしぼり)という雪の結晶のような、花のような模様です。 上の画像でいうと右から2番目のピンクの反物です。 雪花絞りで浴衣の生地一反約13mを染めてみませんか? 産地

          自分で浴衣を染めてみませんか(愛知県)

          職人さんの商品を販売してます(期間限定)

          こんにちは、愛知の伝統工芸コーディネーター中村亜弓です。 本日から約2週間(2022/3/4~3/17)、漆職人さんの商品を販売させていただきます。 購入はオンラインのみ!商品の情報はインスタグラムで詳しく紹介していく予定ですので、ぜひチェックしてみて下さい。 お店の名前はAyumi Studio(あゆみスタジオ)せっかくオシャレな商品を販売するんだからお店の名前とかつけたいな、と考えて思いついたのがAyumi Studio。 会社の名前がathomestudio (ア

          職人さんの商品を販売してます(期間限定)

          癒しの和ろうそく講座 募集開始!

          窓から入ってくる風が気持ちいい季節になりましたね。 10月の工芸イベントは「和ろうそく」 和ろうそく店の女将を講師に迎え、和ろうそくの魅力を知る講座です。 原料は?どうやって作っているの?洋ろうそくとの違いは? 実際に火を灯し、和ろうそくの炎を見てみましょう。 さらに、絵付け体験&デザート付き! 暖かい灯りと美味しいスイーツで、心もお腹も満たされる癒しの時間を過ごしませんか? 全国で20数軒 600年以上の歴史がある和ろうそく。 本格的な生産が進み、利用が広まったのは

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          クラフトマン探訪/新しいスタイルの鯉のぼり ワタナベ鯉のぼりさん

          「クラフトマン探訪」は、愛知の伝統工芸コーディネーター中村亜弓が様々な伝統のものづくりの作業場へ訪問し、クラフトマンの作品や想いなどを発信する取材記事です。 第2弾は愛知県岡崎市で江戸時代から手描きの鯉のぼりを作り続けるワタナベ鯉のぼりさん。 鯉のぼりといえば、端午の節句に男児の健やかな成長を願って鯉の形の飾りを家の庭先に飾る日本の風習です。 住宅環境の変化と少子高齢化に対し、鯉のぼりの文化をどのように次の世代へ継ないでゆくのか、ワタナベ鯉のぼりの取締役:渡辺健一郎さんに

          クラフトマン探訪/新しいスタイルの鯉のぼり ワタナベ鯉のぼりさん

          名古屋で金箔貼り体験を開催しました

          8/1に愛知県名古屋市南区の稲葉仏壇店で金箔貼りの体験を開催しました。 なぜ愛知で金箔貼り体験なのか? 午前と午後合わせて9名の方がご参加くださいました。 金箔を貼り付けるためにニスを塗ります。 その後は、職人のデモンストレーションで金箔をどうやって貼っているのか見学します。 職人さんがやると、すっごく簡単に貼っていくんですけど… いざ、皆さんやってみると、 あれ! 左手ってどうしてたっけ? 箔箸って…下から持つ?上から持つ? まず1枚目の金箔がつかめない、から

          名古屋で金箔貼り体験を開催しました

          珪藻土のコースター作り体験

          親子向けワークショップのご案内! 日程:2021年8月21日(土) 10:00~ 募集中 11:00~ 満員 13:00~ 募集中 14:00~ 募集中 15:00~ 募集中 定 員:各回4組(※ご予約制、当日空きがあれば対応可能) 場所:岡谷ホームズ八事展示場    愛知県名古屋市昭和区八事本町16 内容:珪藻土を使用したコースター作りです。 壁材にも使用する珪藻土を工作用に改良したキットを使用して、コースターを作ります。 紙コップの中で珪藻土と水を混ぜてこねるとこ

          浴衣を染める、特別な体験

          愛知県には国に指定された伝統的工芸品「有松鳴海絞(ありまつなるみしぼり)」があり、約400年もの間作られています。 色もデザインも豊富な絞り染めの技法は約100種類と言われています。 その中でも体験で染めていただける柄は、雪花絞り(せっかしぼり)という雪の結晶のような、花のような模様です。 上の画像でいうと右から2番目のピンクの反物です。 雪花絞りで浴衣の生地一反約13mを染めてみませんか? 産地ならではの、特別な工芸体験です! 浴衣の染め体験雪花絞りは三角形に生地を

          名古屋で金箔貼り体験をしよう!

          金箔と言ったら、石川県の金沢が産地で有名ですよね。 では、なぜ名古屋で金箔貼り体験なのか!? それは、、、仏壇の産地だからです! 愛知県は仏壇が有名です愛知県には「名古屋仏壇」と「三河仏壇」の2つが国から認められた伝統的工芸品に指定されています。 そして仏壇造りには8人の職人さんが関わって初めて完成します。 1.木地師…仏壇の外郭本体を作る 2.宮殿師…仏像・仏画を安置する須弥壇・屋根・桝組を作る 3.彫刻師…仏界のさまざまな絵模様を木彫する 4.金物師…仏壇に取付

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          オリジナルの七宝焼表札を作ろう!

          七宝焼のオリジナル表札を作る 〜 本物の魅力に、見て・触れて・体験する 〜 ”七宝”とは、仏教の経典にある、金・銀・瑠璃(るり)・蝦蛄(しゃこ)・瑪瑙(めのう)・真珠・玖瑰(まいかい)を表し、その“七宝”に匹敵するほど美しいことから、この名がつけられたと伝えられています。ルーツは古代エジプトにあり、日本においては江戸時代末期に尾張の梶常吉によって礎が築かれ、その後、世界に名をはせるほどの美術工芸品として発展しました。 この工芸体験は、尾張七宝窯元の加藤七宝製作所の工房にて、

          オリジナルの七宝焼表札を作ろう!

          ねこねこSANPOOはこうして誕生しましたpart.2

          前回の記事の続きです。 私は職人さんが心配していたことの真相を調べるため、神道方面の方々から意見を聞くことにしました。 まずは知り合いの神職に、 さらに全国には色々な猫神社、猫寺がありますので、いくつかの神社やお寺にメールをしました。 犬・猫は畜生神仏の世界では、犬や猫は前世で悪いことをしたために人間として生まれ変われなかった「畜生」と言います。人間に値しない、価値のない存在としています。 そのため、神様に使用する三方(さんぽう)を畜生の食事台にするなんて、、、なんて

          ねこねこSANPOOはこうして誕生しましたpart.2

          ねこねこSANPOOはこうして誕生しましたpart.1

          ちょうど1年くらい前、三方(さんぽう)の展示販売会を見に行った時に、高さ約4cm〜30cmくらいのさまざまな大きさがあることを知りました。 神社などで大きな三方しか見たことなかった私は、そこで初めて両手や片手に収まる小さな三方を見て思わず「可愛い!」と言ってしまいました。 すると職人さんも「女の人は可愛いって言うんだよね〜、俺らはその感覚分かんないけど」と。 他のお客様からは「穴の形ってこれしかないの?」と聞かれることもあったそうです。 様々な大きさの三方たち また海

          ねこねこSANPOOはこうして誕生しましたpart.1

          ねこねこSANPOO(サンポー)クラファン挑戦中!

          こんにちは、お久しぶりです! 愛知県の伝統工芸コーディネーター中村亜弓です。 この度、愛知県の伝統的工芸品「尾張仏具(おわりぶつぐ)」の職人さんとコラボしてクラファンをスタートしました! 《 ねこねこSANPOO(サンポー) 》 あの伝統工芸品を心和むインテリアにしたい! 三方(さんぽう)という神社などで使われる神様へのお供え物をのせる台をアレンジしたインテリア雑貨です。 後継者不足などで神社仏閣も減少する中、そこに付随する職人の仕事も減っています。 神道のみで使われ

          ねこねこSANPOO(サンポー)クラファン挑戦中!