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設立10年を迎えた産経ヒューマンラーニング。コイン制でお得に学べるオンライン英会話。

 産経ヒューマンラーニング株式会社は、2022年で設立10周年を迎えました。主力サービスの「産経オンライン英会話Plus」は、コストパフォーマンスの高さと講師陣の丁寧な指導で、個人・法人顧客の両方から高い評価を集めています。代表取締役を務める田中雄介さんに、サービスの特色と今後の展望についてお話を伺いました。

——まずは「産経オンライン英会話Plus」の強みを教えてください。

 ご存じの通り、オンラインで英会話を学べるサービスは数多く存在しています。同業他社との競争はタフな戦いになりそうだと、代表に就任したときに感じていました。そこで打ち出したのは、企業や学校など法人顧客への営業強化です。オンライン英会話サービス業者の多くは、個人顧客を重視しています。個人・法人の両方を幅広くカバーしていることは、同業他社と比べて当社の強みといえるでしょう。
 一方、顧客に対しては、2年前にシステムのプラットフォームをより使いやすく刷新しました。ユーザーが自由にレッスンプランを組める柔軟性だけでなく、コイン制の導入で一段と高いコストパフォーマンスを得られるように改善したのです。コイン制は、当社サービスのいちばんの強みです。

——具体的には、どのようなサービスを受けられるのですか?

 たとえば、家族4人(最大6人まで)で、レッスンの権利をシェアできる「家族割」があります。アカウントを登録したお父さんが毎日レッスンを受けたくても、仕事が忙しくてなかなか実現できない。そんなとき、手持ちのコインを家族でシェアすることが可能です。午前中はお母さんが、夕方は子どもたちが、週末はお父さんが、といったふうに家族がそれぞれの好きな時間にレッスンを受けられるのです。
 毎週決まった曜日に決まった時間だけ学びたい、1週間に区切って集中してレッスンを受けたい、この日だけ朝から晩まで丸一日英語漬けになりたい。このように、ユーザーの希望に合わせて自由にプランをカスタマイズできるのもコイン制ならでは。また、英会話に加えて、中国語をはじめ、他の言語などを学びたいときも手持ちのコインを活用できるため、わざわざ他のコースを契約する必要はありません。
 さらに法人向けにはチケット制課金で、月に利用できる回数を指定した範囲であれば1日に何回でも受講できる仕組みにしました。予算をコントロールでき、かつ多忙な受講者も受講しやすい、と企業の研修担当者から好評です。

——レッスンの品質はどのように保っていますか?

 レッスンを受け持つ講師は、この業界に長く携わる目利きのスタッフが採用しています。しかし採用後は、講師と生徒が1対1のオンラインでレッスンを行っているので、その講師が持つノウハウの情報共有が充分ではありませんでした。そこで録画機能を使い、優秀な講師のレッスンを社内で共有することにしました。これによって、講師のレベルが全体的に底上げされることを期待しています。
 おかげさまで、もともと当社の講師はユーザーからの評判がいい。クチコミやアンケート結果でそれは証明されています。けれど、生身の人間同士だから、どうしてもミスマッチも起きてしまいます。そこで自分とは相性の合わない講師をシステム上で非表示にしたり、逆に好きな講師をお気に入り登録したり、また講師のスキルを判別するための動画を多数掲載したり、誰もがレッスンに満足できるような工夫を続けています。

——今後の課題として重視していることは何ですか?

 課題はさまざまですが、いちばんは人材の育成です。インターネット業界はとにかくスピードが早い。技術は日進月歩で、これまでに通用していたものがすぐに役立たなくなります。こうしたスピードに対応できる人材、最新の知識と技術を使いこなせる人材が業務に欠かせません。
 ここ数年、コロナの影響でフリーランスに転じる人や副業を始める人が増えました。その中には、私たちが求める優秀な人材も数多く含まれています。当社が求めるのは、そうした優秀な外部人材を活用できるプロデュース型の社員です。自分にはない知識や技術を持った人と協働し、目標を達成していく力を社内に蓄えていきたいですね。
 事業規模を拡大することは言うまでもありませんが、人員をただ増やせばよいというわけではありません。知識と技術を駆使して、集客・品質向上ができるサービスプラットフォームに磨きをかけてこそ、生産性の高い組織を構築できます。

——外国語学習業界の未来をどのように考えていますか?

 いまのビジネスモデルだけでは、大きな発展はないと思っています。人口減もさることながら、テクノロジーでカバーできることが増えていくからです。メールやチャットでコミュニケーションを交わす程度なら、わざわざ外国語を習得せずとも翻訳ツールで足りてしまう。そのため、外国語学習者の母集団が今後激増するとは考えにくい。
 その一方で、英語学習の低年齢化が進んでいます。これからの日本人は英語に苦手意識を持たず、ツールとしてどんどん使いこなしたいという人が増えていくはずです。世界中の多様な人と自分の言葉で話したい。そんな意識を持ち、グローバルに活躍したいと願う小中高生の子どもたちをいかに支えていくかということと、社会人の皆様には”レッスン”という枠を超えて、世界中の人と交流する機会を創造する、というのが私たちの使命だと思っています。
 
 ——最後に、個人的な仕事のモットーを教えてください。

 「人間万事塞翁が馬」。一見、不運に思えたことが幸運につながったり、その逆だったり。幸運か不運かは、容易に判断しがたいものだと心得ています。だから、つらい試練に直面したときも、常に前向きに取り組もうと心がけています。
 ある時期たまたま業績がよくても、それは自分の努力以外の要因かもしれない。そこで努力を怠ってしまうと、いずれ波が引いたときに困ってしまう。どんなときも浮かれることなく、目の前の仕事に取り組んでいきたいですね。

<プロフィール>
 田中雄介(たなかゆうすけ)
  1971年生まれ。新卒入社のNECでは一貫してインターネット関連の事業に携わる。転職してeラーニング事業に携わった後、2017年に産経ヒューマンラーニングへ入社。執行役員を経て、同年代表取締役社長に就任。趣味はマラソン、最近トライアスロンにも挑戦。



<産経ヒューマンラーニング株式会社・会社概要>
産経ヒューマンラーニング株式会社は、ヒューマンホールディングス株式会社、トランスコスモス株式会社、株式会社産経デジタルの3社により、2012年に合弁会社設立。
 安心・安全・高品質なオンライン英会話サービス「産経オンライン英会話Plus」を提供しております。 フィリピン人講師、 ネイティブ講師、 日本人講師によるレッスンでお客様のレベルやニーズに合わせたレッスンが特徴です。 またレベル別・目的別の教材を完備、 早朝から深夜まで場所を問わずに学習できるサービスです。


※2022年11月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
肩書き・役職等は取材時のものとなります。


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