糖尿病とお金(と私)の問題

糖尿病の人が食べられる食事をいかにできるだけスーパーや冷食でまかなえるだろうか。

今日は先ほどまで、それを考えてたんです。一応作ったんです。ご本人が最近スープデリとバナナとヨーグルト加糖ばかり食べるとのことで、踏襲しつつ少し手を加えた形で。炊飯調理はほとんどなさらない方。電子レンジ有り。スーパーに行くのが毎日のほぼ唯一の外出。一日に一度くらいは腹一杯食べてもらいたい。

朝ごはん:
ご飯小盛り、味噌汁、納豆、プレーンヨーグルト、バナナ一本

昼ごはん:
スーパーのお弁当、何か汁物

夜ごはん:
スープデリ、コンビニサラダ、ヨーグルト、バナナ一本

おやつ:
蒟蒻畑を5個まで

これで1600kcal。

けどね、その栄養素をあすけんで最後に計算しまして、カロリーはOKなんだけど、やっぱり炭水化物と塩分は過剰でタンパク質とビタミンと食物繊維不足になります。あああああ〜。本当に、これじゃだめなんだ。ガックリ。しかもこれで、一週間9000円。1ヶ月3.6万円。そんなに出せるかと。だからその方はスープデリとバナナとヨーグルトしか食べなくなってるわけなのだ。これじゃ取り入れられないや。

今の仕事で関わらせていただく方々は、さまざまな理由や経緯でこちらで就職活動をされています。生活困窮レベルにある方も少なくなく、それは決して、ご自身の努力不足でここに至ったわけではないのです。

初めて精神科病院に実習に行ったときに、この疾患に苦しんでいる人で糖尿病にかかっている方はとても多いんですと聞き、とても驚きました。しかし今はそうだよなと切実に分かります。働けなくて、働きたくても職に就けなくて、頭と体がクタクタで、そんなとき米研いで炊くか、一汁三菜するかというと私は自信がないよ。

本当は一汁一菜でいいからして欲しいと思ってます。ごはんと、具沢山の味噌汁と納豆。あるいはサラダは冷凍ブロッコリーとプチトマトにレタスと増えるわかめちゃんで、夜に混ぜときゃ翌朝できてる自家製サラダを食べて欲しい。

でもそれはとても大変なことで。なにを食べるのか、汁物になにを入れるか、なにを買うか、献立を考えることは頭が働かないときには苦行でしかありません。だから多くの人は疲れ切っちゃうと見た目に値段が安く済むカップ麺ばかり食べてしまうのでしょう。

時々この仕事をしている自分がとことん嫌になります。絵空事を言ってるだけな気がしてくるのです。どの食品がどんな働きをしてくれるか考えずに数字だけ合わせようとしている自分は

机の上で上から弾いた数字だけで、それをどういう布陣で実現できるかも、現状としてどんな風にうちの売り上げが構成されてるかも、なにも考えずに羅列しているうちの上の方の人間と変わらないじゃないかと、

ほとほと自分が嫌になりまして。もう、やめだやめだ。そんな捨て鉢な気分。おっとこれはさっきの会議の愚痴だ。失礼!

でも諦めるわけにはいかない。自分の人生の問題と人の人生に対峙させていただいている重大さをごっちゃにして草してる場合ではない。さーもう一回、練り直そう。

#生活支援 #就労支援

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