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専門家の自信過剰

割引あり

「専門家としてお尋ねします」という言葉には本当に注意した方が良いのです。しかし,これもまたなかなか難しいことでもあります。


専門家

何かの専門家になることは,もちろんその分野では専門ですので,そうそう同じような知識を持った人が国内にも,時には世界を探しても存在しないということが起きるものです。

しかし,専門家として活動を始めると,少しずつ要求が自分の専門から逸脱し始めるのです。「専門家なのだから専門のことは知っているだろう」から,「専門家なのだからなんでも知っているだろう」になっていってしまうことは,世の中でよく見られることなのです。

専門性バブル

専門家も注意はしているのです。自分の専門から逸脱した知識については,素人同然であることをわかっているはずなのです。

でも,バブルが膨らむように,専門性が拡大していくような感覚を抱くものでもあります。「尋ねられたら何かしら答えないといけない」「失望させたくない」また「専門家としてのプライドが傷つく」と考えてしまうのかもしれません。

専門性のバブルは拡大しがちであり,バブルが拡大してあるのに自分でそれを信用してしまいがちです。そして,いつかバブルは弾ける可能性があります。

専門家にとっては要注意です。

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