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平成・令和 仮面ライダーのクリスマス放映回を振り返ってみた。

—令和3年。ニチアサのクリスマス回は「クリスマスの玩具販促だ!」「クリスマスにはシャケを食え!」「クリスマスには推しが退場!」の3つに分かれ混沌を極めていた
♪コノ―ママー

ニチアサ特撮民にとっては定番となったクリスマスのネタ回。何を言っているのか分からない人は以下のニュースをご参照ください。

とはいえ、クリスマス回がここまで話題になったのは最近のこと。
では昔はどうだったのか?ということで、平成・令和ライダーのクリスマス回を振り返ってみました!全話視聴済みだけど、忘れている話もチラホラ……。

※クリスマス回の定義は、12/25以前の直近の放映回としました。これは販促要素を盛り込むのであれば、クリスマスより前の放映で行う必要があるだろう、という仮説からです。
※時間の都合上、昭和ライダー、戦隊まで手が回らずmm。シャケのネタを入れておきながら申し訳ございません。

では、いってみよー!


仮面ライダークウガ 
EPISODE45 強敵(2000年12月24日放映)

未確認生命体第46号ことガドルとクウガの戦い。ガドルの強さの前に、フォームチェンジを駆使して挑むも(このあたり販促要素か)やられてしまい、意識不明の重体で病院へ搬送される五代。このあとセリフ一切なし。えええええ。クリスマスの主人公の扱いとしてはかなり悲惨…。

一方、警察チーム。「五代の力が借りられない今は、我々が頑張ろう」「それが仕事なんだから」というセリフにはチームで闘う社会人らしさに溢れている。しかし仕事を優先せざるを得ない立場により、息子の授業参観を欠席する榎田さん。チームではない、替えの効かない唯一の母親と言う存在。その対比がもどかしい。
クリスマスだからって、全ての親が子どもと過ごせるわけではない。仕事を休めない親もいるだろう。だからといって、子どもへの愛情が無いわけでは、決してない。榎田さんの姿からは、そんな「働く親」の葛藤が見えた。クリスマスとはいえ、現実路線まっしぐらのクウガらしい回でした。


仮面ライダーアギト 
46話 戦士その絆(2001年12月23日放映)

アギトの力を捨てた翔一。アギトとして戦うことの意味を自ら問いかけ、半ば自暴自棄とも見える様子で「ただの人間」として生きようとする。
しかし、ただの人間でも、アンノウンから真魚ちゃんを守るために戦う翔一。再びアギトになることを決意し、アギト・ギルス・アナザーアギトの3変身!!3人のキックを受けて爆破するエリキウス・リクォール。

なんという神展開。
仮面ライダーである自分に悩む→再び仮面ライダーとして戦う、という王道の展開(しかも背景には葦原や氷川の翔一に対する信頼が随所にみられる)がギュッと凝縮されていて、感動的。
だがしかし、クリスマス回としての見どころはここではない。

木野、死す……。

まさかクリスマスに誰かが死ぬ展開が、アギトの頃からあったとは思わなかった。しかも「コーヒーを頼む」、からの静かな沈黙。
えっっっ????ってなった。去り際も渋すぎるよ木野さん。


仮面ライダー龍騎 
46話 タイガは英雄(2002年12月22日放映)

サブタイですぐに思い出される名作回。「英雄は英雄になろうとした瞬間に失格」という名台詞が生まれた回。

浅倉の車にガソリンをぶっかけて爆破で殺そうとする、仮面ライダーあるまじき行為の後(そんな物理攻撃やめろや)、車に轢かれそうな親子をとっさの本能で守り、最後に英雄としてその命を失った東條。
本人が「自分が英雄になれた」と自覚せずに死んでいったのがなんとも考えさせる話。

そしてアギトに続き、またしてもクリスマスに退場者が出てしまった。まあ龍騎だしね。そしてよく考えたら、この頃のライダーは2月始まりでクリスマス回は最終回が近いのだから、主要キャラが死ぬ展開も、まああり得る流れなのよね。
逆に、放映開始から3ヵ月位で当たり前のように当初のメンバーが退場する昨今のライダーが異常なのでは……?

他にも真司の戦う覚悟とか、北岡先生とゴロちゃんの匂わせ(?)とか見どころ満載。火だるまの車の中の浅倉という衝撃的な絵面もあったけど、まー、浅倉はこのくらいでは死なないだろう、と思わせるのもすごいところ。


仮面ライダー555 
46話 新社長誕生(2003年12月21日放映)

始めに断っておくが、ゼロワンではない。
スマートブレインの村上が社長の座を下ろされ、なんと木場さんが社長就任。最近のライダーの社長といえば、檀黎斗(エグゼイド)、天津垓(ゼロワン)など劇中ではそれなりに社長っぽい行動をしていたキャラのイメージがあるが(←なぜ或人の名を書かない)、木場さんは今見ると完全に雇われ社長って感じだな。

で、ストーリーはというと、オルフェノクの王、村上の暴走単独プレー、相変わらず感じ悪い草加、サイドカーに相乗りするファイズとカイザ、と見どころは多いが、クリスマスを意識した特別感は一切なし!あくまで通常進行!555らしいというか、何というか。

何気ない、真理や啓太郎たちの草野球をするシーンが、ほのぼのして良かった。こういう、なんでもない日常、ささやかな幸せの時間が彼らには必要だったんだよな……。しみじみ。


仮面ライダー剣 
45話 新たなカード(2004年12月19日放映)

最初に言うと、剣もクリスマス要素は無し。ただし、オープニングからいきなりカッコいいダイジェストから始まり、総集編か!?と思わせる。これがちょっと特別感ある。

人が造りしアンデッド=ケルベロスアンデット。強い。ラスボス感満載。
しかし、ブレイドキングフォームのロイヤルストレートフラッシュで倒される!
・・・え、意外とあっさりだなオイ。
(実は次回以降でケルベロスIIになるのだけど、ケルベロスとしてもっと引っ張って欲しかった)

キングフォームに変身するにあたり、ジョーカーの影響とか暴走とか、そういう不安要素を打破してでも戦う剣崎の覚悟が良い。キングフォーム、個人的に大好きなフォームチェンジです。

それにしても、ボロい山小屋で横たわるジョーカー(始)と、汚いものに触るような虎太郎はめちゃくちゃシュールだし、
剣崎に給料が振り込まれていないとか、そのシーン要る?というツッコミをせざるを得ないシーンがあるのもブレイドらしい。


仮面ライダー響鬼 
四十五之巻 散華する斬鬼(2005年12月25日放映)

サブタイでネタバレしてますが、ザンキさん退場回です(涙)。
前回衝撃を残した、かの有名な尻丸出しで河原に横たわるザンキの姿が今回も冒頭で登場。そんなお色気シーン(?)は置いておいて、ザンキとトドロキの師弟愛が今回のテーマ。

2人で奏でる音撃斬。
トドロキの「もう大丈夫っす」は、ザンキに言っているようにも、自分自身に言っているようにも聞こえた。
お互いが発する「ありがとう」。
消滅したザンキの烈斬を抱え、枯れ葉散る岩場で深くお辞儀をするトドロキ。

静かな別れ、ザンキに礼を尽くして送り出すトドロキの成長が感じられて本当に泣ける。
今回あまり見せ場のなかったヒビキさんとイブキも、2人をそっと見守る大人の立場がいいよね。これぞ響鬼。


仮面ライダーカブト 
46話 さらば剣!!(2006年12月24日放映)

龍騎以来久しぶりに、作中でクリスマスっぽい演出がなされます(龍騎では花鶏で優衣たちがクリスマスの飾り付けをしていた)。
クリスマスリースが飾られる剣ぼっちゃまの家、天道の作るクリスマスケーキを食べる樹花、そして剣とミサキーヌのクリスマスプレゼント。そんな楽し気な演出は、この後に起きる悲劇の引き立て役なんですよね。うん、知ってた。

自分がワームであることを知り、絶望する剣。ヤケクソ気味に、ワーム側として「すべての人間は俺が倒す」と寝返った、ように見せたのはすべて剣の計画通り。「全てのワームを倒さなければならない」という信念はワームになっても失われることはなかった。

自分がワームなら、ワームである俺を倒せ、とその使命を天道に託す剣。
こういう展開、好きだ……。オーレンジャー15話的な……。

舞い落ちる枯れ葉とともにその命を終える剣。響鬼のザンキさんと演出同じやん、と突っ込んではいけない。
最期のじいやとのシーンは、現実ではなく剣ぼっちゃまの空想なのでしょう。じいやに優しく見守られて天に旅立つシーンは、めちゃくちゃ感動的でした。


仮面ライダー電王 
46話 今明かす愛と理(ことわり)(2007年12月23日放映)

愛理さん回。普段は笑顔でゆるふわキャラの愛理さんが、今回は神妙な大人の表情で、いつも以上に美しい。
まさか愛理さんが分岐点の鍵という重要な役割だったとは、当時は衝撃だった。ほのぼのしていて、守られるべき存在のように見せていたが、最後に自ら、湖でおろして、と言う姿からは芯の強さ、(運命と)戦う女性、というこれまでのイメージを覆すヒロイン像を見せてくれた。
そして、良太郎が「仲間がいるんだ」と愛理に伝えたときに、扉の外で感動して泣くモモたちの愛らしさよ。

切ないストーリーの裏で、バトルシーンではなんとダブル桜井、ダブルゼロノス!2人の息の合ったダブルライダーキック!レオイマジンの攻撃を2人で避けて電王に直撃したシーンは笑ってしまったけど。

そしてデンライナーはクリスマス仕様。ツリーも飾られ、クリスマス料理の用意をするイマジンズ。あ~~~電王っぽい~~~!!
もっとみんなでクリスマスパーティーするシーンが欲しかったよ!


仮面ライダーキバ 
45話 ウィズユー・最後の変身(2008年12月21日放映)

始めにごめんなさい。キバ、ちゃんと全話視聴済みだけどこの時期のストーリーが複雑すぎて、正直この回だけ見ても、何の話をしているのか全く思い出せない。なので適当な感想ですみません。

渡が過去に来て、父・音也とともにキングと対峙する。今見返して気付いたけど、2年連続でタイムトリップものを放映してたのね。
キングはダークキバに変身して2人を倒そうとするが、キバットバット2世に裏切られてもファンガイア体として戦う。こういう、ライダーにも怪人にもなれる敵、好きだなあ。

そしてここだけは覚えている!
みお(クイーン)にトドメを刺したのは、実はビショップでしたー!いや、なんでネタばらししたんだろう。言わなきゃいいのに。

最後のキャッスルドランにとりついたファンガイアとの戦闘は、劇場版の巨大戦みたいでかっこよかった。クリスマス的な盛り上げシーンはここ位かな?劇中もクリスマス要素全く無し。


仮面ライダーディケイド

クリスマス回放映がないため割愛。あったらどんな内容になってただろうね。なつみかんがサンタのコスプレさせられてそう。


仮面ライダーW 
15話 Fの残光 / 強盗ライダー(2009年12月20日放映)

平成ライダー2期。ここから放映日程が変わるためクリスマス回がまだ全体の中の前半という位置づけに。

今回の依頼は「仮面ライダーを探せ」。仮面ライダーを名乗る偽仮面ライダー(演:アバレッド)が風都で悪事を働いているという。その裏で、フィリップと園崎家の関係、フィリップの本名(ライト)判明、などストーリーは急展開。
ちなみに今回は誰も死にません。ヒートメタル、ヒートトリガーへのフォームチェンジはあるものの、販促ってほどでもなく、あくまでも通常回。

しいて言えば翔太郎の、仮面ライダーという名前に対する思いは、この作品の仮面ライダーの位置づけ、つまり街の人々に愛されている存在、ということが名言されていて良かったな。


仮面ライダーオーズ/OOO 
15話 メダル争奪と輸送車と器(2010年12月19日放映)

クスクシエがクリスマスムード!これぞクリスマス回!さっそくテンションが上がる。

肝心のメインストーリーでは、諸田監督らしい水落ち、からの映司とアンクの言い争いシーン。比奈ちゃんの安全を優先する映司と、メダルの確保を優先するアンク。その決着がまさかの「アイス1年分」で合意される。冒頭の、アイスの請求書の伏線がこのような形で回収されるとは。
当時、メダルの争奪戦が作中でもリアルでも行われていた(ガシャポンに大行列など)のは記憶しているけど、番組のおかげでアイスが売れた、とかあるのかな?

他にも、カザリの暗躍、鴻上会長の持つアンクのメダル、真木博士の意味深な実験、など見どころは多いが、一番の衝撃は次回予告。バース登場ですよ!!
そうか、この頃は2号ライダーはこんな遅くに登場してたのね。
当時、絶対にバースは後藤さんだと思ってたら、伊達さんという新キャラがいきなり登場してきて「え??????」ってなったのを思い出す。まあそれは次回の話。


仮面ライダーフォーゼ 
16話 正・邪・葛・藤(2011年12月25日放映)

メテオ登場!ただしガワだけ。
そういえばこの時期の冬映画でチラ見せしてたね。オーズに続き、やはり2号ライダー登場の時期なのか。メテオ、いいよね。黒×青のクールなカラーリングと、「ホワッチャ~~~~!」のギャップよ。正体を明かせないライダーという設定も、意外と久しぶりで良かった。

ストーリーも随所にクリスマス要素あり。
弦ちゃんの心がこもった絵や、幼稚園のクリスマス会で子どもたちのために「はやぶさくん」を熱唱するユウキたちを見て、人間の心を取り戻すペルセウスこと元山君。シンプルな展開ながら、じんわりくる。

そしてラストのライダー部のクリスマス会!女子sのサンタコスに、JKのトナカイコスも可愛いーーー!フォーゼのクリスマスケーキ、プレバンで売って欲しかった(キャラデコと競合)。これぞ高校生!これぞ青春!
とてもほっこりする回でした。


仮面ライダーウィザード 
16話 クリスマスの奇跡(2012年12月23日放映)

めっっっちゃクリスマス回!そして泣いた!
はあ~~~~いい話だ~~~~。ウィザードとクリスマスって、雰囲気合うなあ。

自分が育った孤児院の子どもたちに、名前も明かさずにクリスマスプレゼントを届ける青年、達郎。彼はこの日を「希望の日」と言う。
バイトをいくつも掛け持ちし、子どもたちのために両手いっぱいのプレゼントを抱えて笑顔を浮かべる。しかし、ケンカっぱやい性格故か、施設に迷惑をかけたと思っている達郎は、自分が帰る場所ではないとも思っている。
ベタな展開だけど、こういう「一見ヤンキーだが、実はイイやつ」に弱いのだ。

しかし今回の見どころはここだけではない。
プレゼントを破壊されて絶望する達郎のアンダーワールドで、ウィザードはサンタクロースと出会う。これが、サンタファントムとかではなく、ガチサンタ
んで、サンタにもらったウィザードリングで、なんと燃やされたプレゼントが復活するのです。ご都合主義?いいんだよこれで!クリスマスなんだから!
希望。奇跡。そんなシチュエーションが似合う、ウィザードのクリスマス回。まじで感動です。
あと凛子ちゃんが最初から最後までサンタコスしているのは視聴者サービス。衣装は毎回使いまわし……。なお次回予告でマヨネーズライダーが登場します。


仮面ライダー鎧武/ガイム 
11話 クリスマスゲームの真実(2013年12月22日放映)

鎧武から放映開始が10月にずれ、クリスマス回でもまだ11話。
とはいえ、最初から多人数ライダーの鎧武なので、2号ライダーが満を持して、という展開ではない。

鎧武の構成は、当初はダンスチーム同士のロックシード奪い合いバトルから、子どもたちvs.大人たち(ユグドラシル)の争い、に転換していくのだが、11話がちょうど第1部完、という位置づけ。
で、クリスマスゲームって何よという話だが、ヘルヘイムの森でロックシードを多く集めたチームが勝つ、というゲーム。うん、楽しそうだね(棒)!
ライダー総出演なので、にぎやかではある。

メインは斬月。まだ正体不明のライダーとして紘汰やミッチが警戒していた存在だが、今見ても強くてかっこいい。ブラーボが惚れるのも分かる。

最後の、クリスマスイルミネーションの中でのチーム鎧武のダンスシーン、今見ると切なくなるな。紘汰もミッチも舞も、この時の純粋な笑顔のままでいられたら良かったのにね……。


仮面ライダードライブ 
11話 暗黒の聖夜を防ぐのはだれか(2014年12月21日放映)

本筋とは全く関係ないが、進霧カップル大好きなワイ、クリスマスに2人でデートするという設定でキュンキュンする。進ノ介の「今夜はおめかししろよ」に、もう脳天やられたーーー!!!(竹内涼真さんファンというわけではなく、あくまで進霧が好きなのです)
霧子の私服&髪下ろした姿も、めちゃくちゃ可愛いし。もはやただの内田理央。

さらにメディック爆誕!いやー可愛い。ドライブの女性キャラの顔面レベル、高すぎでは。

肝心のストーリーは、チェイスに注目。この頃はロイミュード側の死神として行動していたチェイスが、進ノ介の「大停電が起きれば多くの人の命が失われる」という言葉に攻撃をためらったり、少しづつ自分自身と葛藤している様子がすごく伝わる。

そして次回からマッハ登場。やはりこの時期の2号ライダー展開は(鎧武除き)継続中。次回予告の「このライダー、"ライダー"!」は今見ても笑う。


仮面ライダーゴースト 
11話 荘厳!神秘の目!(2015年12月20日放映)

15個の眼魂が集まったが西園寺に奪われた!?からの、なんやかんやでタケル殿が魔法陣に吸い込まれ、ついに生き返るという願いが叶う!?からの、タケル殿の願いは、カノンちゃんの復活…!

この回はモヤモヤしたなー。そりゃあ、タケル殿の性格から考えてカノンちゃんを優先するだろうけれど。私はいつぞやの御成の、
「自己犠牲は尊い行いかもしれませんが、必ずしも正しい行いとは限りません。 我々は、タケル殿に生き返って欲しいのです」
というセリフが大好きで、全ての自己犠牲ヒーローに言いたい名言だと思うのだけど、カノンちゃんが生き返った後の、御成やアカリの素直に喜んでいないような表情がそれを表していたように思える。いい演技。

宗派の違いか(?)、クリスマス的展開は特になし。しいて言えば、グンダリ無駄遣いおじさんことジャベルとの戦闘で、特に意味もなくフォームチェンジを繰り返す様はクリスマス販促っぽかった。


仮面ライダーエグゼイド 
12話 クリスマス特別編 狙われた白銀のXmas!(2016年12月25日放映)

はい!クリスマスに推しが死ぬ伝説の元凶となったエグゼイドキターーーー!!!
当時もトラウマレベルだったけれど、今見ても衝撃展開。一匹狼キャラで、一人で檀黎斗の謎を暴こうとし、一人でゲンムと戦い、レベル10という圧倒的強さの前に、一人、その命を落とす。雨の中「ゲームオーバー」のナレーションが非道にも冷酷に響く。

このシーンだけ強烈に覚えているけど、前半は、ポッピーの歌うジングルベルに合わせて、エグゼイドとブレイブもサンタフォームで戦う。なんだこの明るさ!後半とのギャップのためにわざとやってるだろ!
前にも後にも、こんなクリスマス展開ないよ。さすがエグゼイド。神作品だわ。

そのほかニコちゃんや檀正宗初登場など、めっちゃ情報量が多い回。逆に、ポッピーが実はバグスターでしたー!のネタバラシはさらっと流されるという。ほんと、強弱のつけ方が上手いよなあ。


仮面ライダービルド 
16話 兵器のヒーロー(2017年12月24日放映)

戦兎が葛城巧であることが明かされる回。この謎は、見ていれば薄々気付いていたことなので特に衝撃でもないけれど、その事実を知った戦兎と万丈の関係がエモい。
「葛城巧は許せないけれど、葛城巧の記憶がない戦兎を責めてもしょうがない。なのに気持ちが抑えられない」って、至極全うな感情だよね。許したい自分と、許したくない自分。
最後には、自身の迷いから戦えない戦兎に対して、ベルトを創って戦ってきたのもお前だろ!と喝を入れ、2人のコンビネーション攻撃でスマッシュを撃破!これぞバディ。許したわけじゃねぇからな、って言うツンデレ万丈が可愛いw

兵器のヒーローってサブタイもアツい。仮面ライダーの力は兵器にも成り得る。すべては使う人次第。正義のヒーローである戦兎と、悪魔の科学者(と呼ばれる)葛城巧が共存する今のビルドの状態をうまく表す言葉だなあ。

次回予告ではグリスのチラ見せ。カズミン~~~!


仮面ライダージオウ 
EP16 フォーエバー・キング2018(2018年12月23日放映)

王様になることを辞めると決意したソウゴがゲイツにジクウドライバーを破壊させる。
クリスマス回にベルトを壊すとは、玩具持ってるお子様たちはどんな気持ちだっただろう……。と思いきや、ウォズがあっさり替えのベルト持ってきたー!

主人公がライダーとしてのアイデンティティを失ったところを、相棒の言葉によって立ち直り、再び変身して戦う、という流れはビルドと一緒。でも今までずっとジオウ倒すマンだったゲイツが、ジオウが最高最善の魔王になる、と信じて背中を押すのはグッときた。

それにしても門矢士。
タイムジャッカー側に加勢してジオウと戦い、2対1。
そこにゲイツが変身して2対2。「同じ数になったって、しょせん互角だ」。
そのあとジオウがエグゼイドウォッチでダブルアクションゲーマーにフォームチェンジし、LとRに分離して2対3。
こうなった時点で「さすがに分が悪い」と退散するディケイド。
え、数の問題?人数で負けてても力量で勝つ自信がありそうなのに?
何しに出てきたんだ……。本当、物語を引っ掻き回してくれて面白い存在(褒めてる)。

ラストはクジゴジ堂でクリスマスパーティー。ほっこり。ウォズもいて欲しかった。


仮面ライダーゼロワン 
16話 コレがZAIAの夜明け(2019年12月22日放映)

迅君の退場回です。エグゼイドのインパクトが強すぎて、毎年クリスマスにメインキャラの誰かが死んでるイメージがある仮面ライダーだけど、実はエグゼイド以降では初だったのね。

ゼロワンに関しては、当時も感想を書いていたのでそちらを読んでいただけると嬉しい。(当時の私の不破さんに関する考察が的中していて、我ながらスゴい)

クリスマスの街並みには、かの有名な「鮭有ります」の看板を出すお店も。そして次回から、こちらも有名な「お仕事5番勝負」が始まるのであった。


仮面ライダーセイバー 
15話 覚悟を超えた、その先に。(2020年12月20日放映)

セイバーとカリバーの戦い、そして上條さん退場。その幕引きは、自分が間違っていたことに気付き、自身の意志を飛羽真に継ごうとした上條さんの背後からデザストがグサリ。お前、いつからいたんだ……?

一方地上戦では、柱を壊して本を閉じるか、しかし本が閉じれば飛羽真は戻ってこれない、という二者択一に悩む剣士たち。究極の選択だ。それを「飛羽真は帰ってくるって約束したから!」と、「約束を守る飛羽真」の強さで押し切るあたり、さすがセイバー。ぶっちゃけ、どうやって帰ってこれたのか全然分からん!

とはいえ、飛羽真が救えなかった賢人の言葉で、飛羽真が覚悟を決めるシーンはよかった。飛羽真の二刀流の持ち方、右手で左の剣を・左手で右の剣をとる姿がかっこいいよなあ。

クリスマス回としては、セイバーとクリスマスって雰囲気会いそうなのに、クリスマス要素がなかったのも残念。クリスマスを題材にしたライドブック(クリスマスキャロルとか?)でも出てくれば良かったのにね。


仮面ライダーリバイス 
15話 撲滅! 対決! デッドマンズ!(2021年12月19日放映)

アギレラ様がギフ様のいけにえだと判明した衝撃の前回。今年のクリスマス回の犠牲者候補としてトップを独走していたヒロミから形勢逆転、アギレラ様が退場か、と世間を賑わせていた15話。
仮面ライダーsとフェニックスの攻撃によりアジトは破壊され、アギレラはリバイスによって救出される。正直、個人的には、フリオかさくらが助けてあげてほしかったところではある。

五十嵐3きょうだいのトリオもかなり安定してきて、3人での同時ライダーキック!着地!背後に爆破!と同時に3人の目が光る演出は文句なくかっこいい。

デッドマンズのアジトの入り口を聞き出すために大二からカゲロウを出すシーンは、いまだに笑ってしまう。激辛カレーで戻るくだりも。カゲロウ、これからもずっとネタキャラ扱いなんだろか。


以上、この記事を書いている時点での最新作リバイスまで、平成・令和ライダークリスマス回全話視聴・完!!疲れたけど楽しかった……。

総括すると、
・ディケイド以前は最終回間近のため、重要人物の退場はよくある。伏線回収も多い。
・最近のライダーは毎回誰か退場している気がするのは、すべてエグゼイドのせい。
・W以降はストーリー構成的に「第1部完」的な位置づけが多い。また2号ライダーが初登場する時期もクリスマス回の頃。

これを機に、もう一度見たくなる作品も多かったので見直してみようかな。
皆さまの仮面ライダー作品を楽しむきっかけになれば幸いです!

<終>

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