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超高齢化社会をリードする長寿県「長野県」で住まいはどうあるべきなのか?

たかだか月に1回 千葉の実家に出掛ける『介護もどき』も

実家近くに住んでくれている弟の『本物の介護』への
尊敬や感謝の気持ちを抱く機会になるなら多少は価値があるかも・・・ 

今年54歳になりましたが 同年代の仲間たちの多くがすでに
「親(達)を看取る」という経験をしている中
まだ両親とも存命という状況

「親孝行したい時には…」と言いますからモチロン感謝すべきこと

しかし、実態としては母は重度の認知症、父は腰の痛みを抱えながら
母の身の回りの世話を行っています

建築 しかも 個人の住まい を手掛けることを
生業としている私にとって

「老いや病に対して 住まいがどうあるべきなのか?」
「どう暮らせれば少しでも癒されるのか?」

限りなく自分に近い肉親の身を以て体験し
研究し社会のために策を出しなさい 
世の中に還元しなさい という使命を頂いていると感じます
 
大手ハウスメーカーに勤めていた若い頃
『福祉住環境コーディネーター』という資格を
取得しましたが 用語や寸法という机上の知識を
備えているに過ぎず 今となれば恥ずかしい気持ちになります

当時 その資格を使って何をしたかったのか?
問われたら 言葉に詰まっていたことでしょう

手当が欲しかっただけでは?
箔がつくと勘違いしていただけでは?
周りにいた先輩や同僚を含めて目的を履き違えていました

いま実際に両親の現状に直面し
理不尽さに怒ったり 不便さに困ったり
不親切さに悲しんだり 感情を揺らしながら
学ぶことのほうが圧倒的に価値が大きいと思います

30年の建築人生…住まいづくりについては
資金も、土地も、設計も、デザインも、工事も、
性能も、ひと通り大抵のことは分かるようになりました

さらに50代の半ばという年齢
心身とも元気なこのタイミングで何をなすべきか?
 
まずは、老後なんて想像すらできない
お若い施主様に「老いが誰にも確実に訪れること」
「これから建てる住まいに施しておくべき備え」について
自分の言葉で分かりやすく伝えることでしょう

まだまだやるべきこと山積みです
 

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