オノダアツシ

ブラジルおじさん、ときどき大韓おじさん。 プライマーとか生活創庫とかDJやったり プレ…

オノダアツシ

ブラジルおじさん、ときどき大韓おじさん。 プライマーとか生活創庫とかDJやったり プレイリストいろいろつくったり して遊んでもらってます。

最近の記事

2023年7月の音楽

虫籠 この月は、中津川はtocoro burgerにて夏のイベント「虫籠」にDJとして参加しました。虫籠については、インスタでこれでもか!とサウダージたらたらの文章を書いたので、これ以上書きますまいというところではありますが、各々の得意技と創造性がかみ合ったホントに素晴らしいイベントだったと思います。 今回は、自分がやったDJのセットリストをプレイリストにしていますが、なんとなく1曲ずつコメントを書いてみます。 客入れ時間 1~6 ジャズ虫 夜のイベントスタートは18時

    • 2023年6月の音楽

      この月は、多治見市のCAFENEU!でとても素晴らしいフリマカルチャーイベント「キャバレー河」に参加させてもらった。人生初の夫婦でのフリマ出店に、DJ(たくさん参加されたので30分だけ)。コ○ナがあけたら、世の中はもっと優しい世界になったらいいなあと思っていましたが(現実は、殺伐としてひでえことばかり)、そんなボンヤリと思い描いていた世界がそこにはありました。買うと食べると呑むだけではこうはならない文化の世界がここにはあり、ほどよい距離感と空気が漂っていました。 Menin

      • 2023年5月の音楽

        この月は、らくだのパスタというところで、原田茶飯事さんのライブイベントKobuKobuがあり、イベントの全時間のBGMDJをやらせてもらいました。これまでも友人が、原田茶飯事さんのライブイベントを企画してはDJに声をかけてもらっていたのですが、なかなかタイミングが合わず、今回念願の邂逅でした。ブラジルラバーなミュージシャンとご一緒できて嬉しかったです。 Bala Desejo / SIM SIM SIM バーラデゼージョは、ブラジルはドニカのふたりと才女ふたりの古き良き

        • TOKI RIVER 第11話

          かざほの場合 🍃私と土岐川の思い出🍃 ・朝、川沿いをランニングしようと思ってプーマのランニングシューズを買った。それで、早起きして川をランニングして仕事に行ったらずっと眠くて、朝から走らなければよかったと心から思った。次の日からはランニングに行かなくなった。 ・猫に遭遇した。猫は、背の高い草の中に入って1人で遊んでいた。私が近づいて猫じゃらしみたいな草でサワサワすると、ちょっと面倒くさそうに目で追っていた。遊んであげているのか遊ばれているのか分からなくなった。なんかち

        2023年7月の音楽

          TOKI RIVER 第10話

          タナカの場合 🪑橋の灯りがあたる場所に集まって輪になっていた🪑 「最近、巷で流行っているというチェアリングを土岐川でやってみたい!!」という掛け声のもと、それぞれ自慢の椅子を用意して友人たちと集まった。 持ち寄った椅子を互いに褒め合う。 ひとしきり褒めあって満足した。 せっかく流行りのチェアリングをするならばと、近所のちょっといいスーパーで買い出しをすることに。 それぞれ好きなお酒や食べ物を買い込んで、いざチェアリング会場の土岐川へ。 日差しがまだ眩しかったので、ひとまず

          TOKI RIVER 第10話

          TOKI RIVER 第9話

          アゲハの場合 🦋DJアゲハ爆誕🦋 中国から日本へ出稼ぎに来たアゲハはブラウン管の部品を作る工場で働いていました。 ところがブラウン管テレビの製造が終了することで工場も閉鎖になってしまい、職を失ってしまったアゲハは肉まんや水餃子を売りながら暮らしていました。 しかし商売は思うようにはいかず、売れ残った肉まんをこっそり川に流す日々。 ある夏の日の夜、いつものように川へ向かう途中、どこからか音楽が聴こえてきました。 誘われるまま、音のする方へ歩いていくと、そこには美味し

          TOKI RIVER 第8話

          たかしの場合 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 土岐川の流れに身をまかせ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 7年前ぐらいに、この辺りに引っ越してきた。 いろいろとあって、その事で70%程死んだ状態でなんかどうしたら良いのかよく分からんくなりええ家見つけたし引っ越そと思って。 その頃にやっていたバンドで海外アーティストとライブが一緒になってたりしたので英語話せたら良いと思い、ちょうど近くに英会話教室があったので通い始めた。 教室の近くに雰囲気あるいいカフェあるなって、いつも「楽

          TOKI RIVER 第7話

          オノダの場合 /////////////////////////////////////////////////////////////  反射ベストの軍団とクラウトロックの一団 //////////////////////////////////////////////////////////// この土地に来て最初の夏。 私は土岐川で長い1日を過ごすことになった。 土岐川での平穏な日常を遮るように物々しく張られている立ち入り禁止テープ。 整然と並ぶおびただしい量の

          TOKI RIVER 第7話

          TOKI RIVER 第6話

          のんの場合 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Whichever Way You Are Going,You Are Going Wrong. ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 4月某日 休日。とりあえずNetflixを開く。開いたはいいものの、あーでもない、こーでもないと時間だけが過ぎ、しばらくして朝の支度を始める。もう、数えきれないほどの選択肢に、かつてのような興奮を覚えなくなってしまった。つらい。こんなん、苦しみに

          TOKI RIVER 第5話

          オカベの場合 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 湖海文化圏人が河川文化圏に接した時に見られる違和感に関する二、三の考察 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 新しい街に移るとき、大きな水辺を探してしまう。偶然のめぐりあわせか、無意識下の選択か、私の住む街にはいつだって大きな水辺が存在した。 何か浮かない気持ちになると自然と足を運ぶ。 寄せて返す波は対話のよう。青く大きな身体で受け止めてくれる。青く大きな身体で返してくれる。 6年前に多治見に越してきた。例に

          TOKI RIVER 第4話

          りえの場合 どうしても、やめられないこと。 覗かずにはいられない。 どうしても、どうしても、川を覗かずにはいられない。 そんな子どもじみたことを、思うけれど 土岐川を渡るたびに「覗きたい」衝動に駆られる。 水の量、透明度、水草に魚、鳥と岩 叶うなら川底をじっと見ていたい。 --- とある休日 長い散歩に出かけた。 土岐川を越えて、知らない場所へ向かうために。 陶都大橋の真ん中で、いつものように川を覗く。 休日だから存分に覗き見ると そこには普段見かけない巨大な魚がい

          TOKI RIVER 第4話

          TOKI RIVER 第3話

          カトーの場合 「ねぇ、バードウォッチング行かん?」 放課後、ランドセルに教科書を突っ込んでいると突然声をかけられた。 彼とはあまり話したことがなかった。 気づくと「いいよ」と答えてしまっていた。 正直、バードウォッチングが何かはよく知らなかった。 彼に聞いても詳細は秘密だそうだ。 それでも聞きなれないカタカナは 大冒険でも始まりそうな気がした。 着いたのは河川敷。 彼は『野鳥観察』と書かれた分厚い本を取り出して説明してみせた。 そこにはかっこよく双眼鏡やカメ

          TOKI RIVER 第2話

          ちえの場合 この町に来たばかりの頃、シェアハウスで暮らしていた。あの日は同居人の友人が訪ねて来ていたのだった。 出掛けてくるねと言って私がどこへ行ったのかは忘れてしまったけど、夕方の風が気持ちよくて自転車から降りて橋を渡っていたら、ふと河原で踊り狂う人の姿が目に付いた。 あれ、さっき家に来た同居人の友達だ。 夕陽に反射した二人の笑顔が神々しくて、なんだかつられて笑えてきてしまった。 一体どんな曲で踊っていたんだろう? たとえ橋の上まで音が届かなくても、今日も

          TOKI RIVER 第1話

          カサノの場合 「ああ、今日もいるな」 下校途中、またいつものように陶都大橋の袂の影になってる場所に、隠れるように寄り添う制服のカップル。 楽しく話をしてるわけでもなくただ2人川を見つめて寄り添っている。 もう半年くらい見てる光景。 もはや風景だな。 雨の日も、冬の日も、部活で遅くなってすっかり陽が落ちた時でもやっぱり寄り添ってそこにいた。 でもある日見かけたら男の子1人が座っていた。次の日も、その次の日も1人で・・。 そのうちその男の子はいなくなった。 しばらくする

          TOKI RIVER 第1話

          2023年4月の音楽

          この月は、40代の自分の目線で20代の自分を俯瞰して見ているような感じで音楽を選んで聴いてかけていた。 ブラジルの沼に落ちていく前の自分は、音響派であったり、変なヒップホップだったり、とにかくギヤーという感じのものであったり、生活創庫にいたこともあってか、広く浅く偏っていたと思う。おじさんになってようやく消化できたのかもしれない。 ALBAMA SHAKES / SOUND&COLOR アラバマシェイクスはピーターバラカンのラジオで聴いたのが最初だった。え?コーネリアス?

          2023年4月の音楽

          プレイリストおじさん

          ブラジルおじさん オノダアツシと申します。 ブラジル音楽が好きなおじさん、略してブラジルおじさんと名乗った結果、名前がひとり歩きをして、町でお会いするとオノダという名前よりもブラジルおじさんですか?と言われることがしばしば。一緒にいる家族には申し訳なく思っています。 そもそもなんでブラジル音楽か? 20代の前半に働いていた某外資系CDショップを辞めたとき。この世の中の音楽に全てにこれから関わるのはより難しくなるなあと思っていたのですが、当時付き合っていた今の妻に「これから

          プレイリストおじさん