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作図スピードを上げるコツ③

割引あり

はじめに

作図スピードを上げるコツ」では「意識」について書きました。
また「作図スピードを上げるコツ②」ではより具体的な「方法」について書きました。
この「作図スピードを上げるコツ③」では①と②をつなぐ「トレーニング」の内容について書きたいと思います。

作図学習の流れ

一般的には初回の講義で作図の手順や注意点を学びながら実習し、その後2週間の学習を経てお盆の有料作図講座で平均的な作図力を獲得することが初受験生の当面の目標になります。
講師側としては初回講義とお盆の有料作図講座しか作図についてしっかりと受講生を見る機会がなく、全ての受講生をこの最初の2週間で2.5時間以内作図出来る所まで持っていくのは毎年苦労していることです。お盆の有料講座を経るとほとんどの受講生が一旦2.5時間程度以内で描き上げる作図力を身に付けますが実際には同じ図面の反復による成果であって実状として身に付いているのは大体2h50minくらいの作図力です。
しかし、この2h50minくらい、要は3時間を切るレベルになることが重要でここからは個人差もありますが「作図スピードを上げるコツ②」の内容を徐々に伝えていくことで模試1くらいには時間内完成は何とか出来るというレベルになります。

ここで大事なことですが、このカリキュラム(最低限の作図スピード獲得までの流れ)はお盆の有料作図講座がある程度前提になっている、ということです。
上述しましたがお盆の有料講座がなければ講師としては作図について受講生指導出来るのは(時間が確保されているのは)初回のみであり、道具の使い方もままならない中で有効な(各個人にとって最もクリティカルな)指導は難しいというのが本音です。

つまり何らかの事情(金銭的なもの、仕事の都合等)で有料作図講座を受講出来ない(しない)受講生は自力でお盆前後に3時間以内の作図スピードを身に付けている必要があります(作図スピードの必要性については「製図試験に合格する受講生の共通点」にて触れています)。

だから有料講座を取らないといけない」と言いたいわけではありません。
有料講座を取らずとも作図の時短学習は可能ですし、3時間以内のスピードを達成することも不可能ではありません。ただそれをお盆前後までの限られた期間までに、となると「目的」を明快にした「効率的」な作図学習は必要不可欠になるかと思います。
目的意識とスピード向上の効率性を考えずにひたすら枚数をこなすだけでは必ずしも誰もが3時間以内の速さになるわけではありません。もちろん「頑張って」3時間以内になる方もおられます。しかしそういう方ばかりではないから作図講座がある、ということです。

有料作図講座とは

上述より、何となくイメージ出来るかもしれませんが有料作図講座は集中的に「トレーニング」する講座です。言わば作図するための「筋力トレーニング」を行うと言っても良いかもしれません。
新しい課題を使ったり何か新しい知識が提示されるわけではありません。
丸2日間に渡って基本的にはひたすら作図をするのみです。
そのため毎年「このような内容なら自分自身で実行出来た」という不満を持つ受講生がいます。それは間違いではないかもしれません。実際に「この人なら出来だろうな」と思う人はいます。
ただ講師の立場で言うなら出来ないであろう人の方が多いと感じますし、ここでのマイナス(時間短縮が出来ないこと)は「出来なかった」で済まされるような小さなマイナスではなく初受験生にとっては不合格の一因になるようなマイナスである、ということです。

そのため「受講しなければならない」とは言いませんが「受講した方が良い」とは思いますし、こうした思いで受講生には受講を勧めています。

受講出来ない(しない)場合

上記でも触れましたが、とは言え、何らかの事情(金銭的なもの、仕事の都合等)で有料作図講座を受講出来ない(しない)受講生もいます。
私はこうした受講生にはまず理由を聞き(金銭的な不満の場合、正直に話してくれないことがあるので困るのですが)、その後それぞれに適した対処法を伝えます。
対処をしなければ(マイナスを抱えると)不合格になる可能性がグンと上がるからです。その対処法ですが講師の立場からすれば初受験の個人で遂行するには少し大変かな、と思うものですがやってもらうしかありません。

これを読んでいる初受験の方にお願いしたいことは受講しない場合、ちゃんと担当講師と話をすることです。
多くの講師は私同様、初受験生の方がこの作図講座を取らないことでほぼ現実になるであろう苦しい状況を想像することが出来ます。
そのためその未受講生の合格を諦めない講師からは「受講出来ないならば代わりにこういうことをしよう」という代替案としての提案(対処法)があるはずです。

「受講出来ません」といって何のフォローアップもない場合、その講師は強化講座を受講しない受講生は(覚悟の面で)合格できないだろうなと思って切り捨てている可能性がありますし、「資格学校の講師③-ダメな講師への対処法」に書いたようなダメな講師である可能性もあるのでその講師に対する対処自体も必要になるかも知れません。

とにかく受講出来ない(しない)のなら、講師の示す代替案(対処法)の消化は合格への必須条件と言っても過言ではないと思います。

トレーニングメニュー

このnoteの主題でもある「トレーニング」の内容こそ上記の対処法そのものです。
つまりコツというよりも正確には有料作図講座を受講しない代わりに自分自身で自習してもらう作図学習メニューです。
そのためこのお盆前後の時期に実施することを想定していますが作図スピードのトレーニングのためにいつ行っても良いと言えるものです。

下記の有料部分には私が作図講座を受講しない受講生に伝えているメニューを目的とともに書いています
多くの場合、未受講の理由は「仕事が休めない」であり、丸2日間の時間を取ることが難しいという方が多いです。そのため「メニュー」は1日で実施する前提で考えたものです。
この「メニュー」について、例えば2日間時間が取れるならば「メニュー」を半分ずつ消化するより2周した方が良いでしょう。
というのも、作図講座自体がそうなっていますが一定の「負荷」をかけて「書き続ける」ことが重要(筋トレ的だと思います)だからです。

この「メニュー」ですら「こんなものならば自分自身で考えて出来た」と思う人はいるかも知れません。実際に「「作図スピードを上げるコツ」の内容を意識して「作図スピードを上げるコツ②」の方法も踏まえつつ2日間集中して作図練習出来れば目標(2.5時間で書き上げる経験の達成)をクリア出来る方もおられると思います。
大事なことは有料講座を受講しようがしまいが努力が正しい方向を向いていれば作図時短は達成できる可能性が高いということです。

※以下有料部分とさせていただきます。作図練習メニューをまとめた画像とそれぞれの工程の簡単な解説になります。例年ほとんどの方が作図講座受講されるためこのメニューを渡した方は多くありませんが実行した方は2.5時間作図出来るようになりますし実は合格率もかなり高い(自分自身を律する能力が高いからだと思われます)です。
また、決して「楽する」ための「メニュー」ではないことはご承知おきください。一人で実施するのは大変だと思います。

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