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Mt.富士ヒルクライム2023主催者選抜50位63:16

4年ぶりに富士ヒルへ出走しました。
まず前日に台風と梅雨前線の影響で全国的にも大きな被害が出る中、開催に尽力下さった関係者の皆様にはとても感謝しております。路面がとても綺麗で懸命に整備して下さった事をひしひしと感じました。ありがとうございました。

大会まで

今シーズンは初戦伊吹山HCにエントリーしていましたが、体調と当日のレースコンディションからDNSしたので富士ヒルがシーズン初レース。6月は富士ヒル以外にもロードレース 2本予定あるためヒルクライム練とロードレース 練を両立して準備してきた。春先はコンディションがさっぱりだったが5月中旬からようやく浮上し始めて富士ヒル1週間前に通い詰めていた地元の大多賀峠で自己ベスト更新。土壇場で何とかなりそうと思うレベルにはなった。

機材構成

機材構成は以下の通り
フレーム:emonda slr
ホイール:Aeolus RSL37
タイヤ:Agilest light 25C Fr/Rr: 6.0/6.2bar
チューブ:ヴィットリアラテックス
コンポ: R9270
パワーメーター: favero assioma duo
重量7.0kg(サイコン&ボトル無、ペダル有)

リコール代替ハンドルが元に戻った以外昨年8月の乗鞍HCと全く同じ構成。しかも消耗品含め全く変更なし。これは後述する機材に対する反省点にも繋がる。
迷ったのはAeolus RSL51+s-works rapid air 2BRにするかどうか。前日の悪天候で路面が荒れている事を予想してチューブレスでパンクリスク軽減と専ら練習で使い倒しているホイールが安心かとも思ったが、2019年にroval rapide CL50を使用して50mmハイトよりもっと軽い方が良いなという印象があったこと、タイヤは思い切って軽さへ振ろうと判断した。

レース

主催者選抜はスタート6:30なので3:30起床し、前日購入したパン3つと野菜ジュース。ジャージはzwiftチームのZWCを採用。

ヒルクライムはZWC、ロードはショップチームと使い分けるつもりでいる。5時過ぎに指定の富士吉田西小学校へ到着し、会場へ移動がてらのアップ。会場着は6時。会場は大変賑やかでコロナ禍以前の活気に満ちている。
携行品も迷ったアイテムの1つ。レース中のトラブル(主にパンク)の際、対応できるようにバックポケットはスマホや防寒具、予備チューブ、ポンプも含めモリモリ(←主催者選抜で走る思考としてどうなのか)。帰宅後計ると衝撃の1000g。タイム換算で40secハンデに達する。それ以外にもボトルに飲み物300ccやゲージは2つとも付けたまま。サイコンは重厚なedge1040。。。いくらトラブル対策とは言えこれは酷い。これダンベル所持して自己ベスト出すぞ!と言っている矛盾変態ではないか。

そんな状況だが、目標は上述の通り自己ベスト更新(62分以内)。恐らく1合目までAve5倍超のハイペースで進み、そこから先頭から溢れても根比べで目標タイムを目指すことになる。
いざレーススタート。

計測開始地点後間も無くかっ飛ぶ3名ほどを確認。それを追う集団。

そうなるとやはりハイペースになる。1合目下通過時は9分強で5.3~5.4W/kgだと思われる。先頭から溢れ始める。

標高による酸素濃度低下も考慮するとFTP5倍中盤以上ないと太刀打ちできないレベルと推定される。この展開は実力を考えると予想できたので足の合った集団でパックとなる。これが非常に大きくて40~50名くらいになっていそう。

富士山見えて綺麗
長い集団


2合目付近までは2度ほど先頭に出てローテに参加するが、徐々に余裕がなくなる。

少しは前で仕事する

3合目過ぎからはツキイチとなる。徐々に脱落する選手に道連れにされない程度に後方で粘り続けるが大沢駐車場で力尽きた。

千切れかけ→復帰を繰り返したが遂にダメだった

その集団はゴールで61分台を出した集団であった。その後は一人旅でゴールまで。

一瞬負荷落としてまた踏み始めると割と回復

最後出し切ってゴール。実は後ろで一度脱落したが再形成した集団がすぐ背後まで迫っていた事をゴール後に知った。
ゴール後は色々な方とおしゃべり。 ZWCジャージ着ているだけで話せる仲間が非常に増えてとてもありがたい。
ゴール後に臀部の激しい痛みに気付いた。レース中は微塵も気付かなかったが、千切れて不甲斐ない中でもそれだけ集中していたということかもしれない。

Time 63:16
Cad ave.86rpm
HR ave.163/max.173bpm
power ave.293W(NP298W)

序盤で急激にスタミナ使い果たす。初めて見た形
深部体温、涼しいためか38℃台で収まる

標高が上がるに伴いケイデンスも低下していた。
ケイデンスは登坂スピードと大いに関係あるためいつも落とさないように意識していたが高地の仕業か。

振り返り

目標は達成できなかった。
原因は上述した通りいくつかある。
まず機材。タイヤやチェーンなど消耗品は交換すべきだ。まだ使えそうだからという理由で交換しなかったが、こうやって後から思い返してすぐに思い付くような準備不足はあまりにも痛々しい。タイヤ&チェーンで5Wロスしていそう。そして携行品の選定。1000gは明らかに充実しすぎだ。
そういう準備を含めて精彩を欠いていたと言っていい。あまり"気負わない"という立ち位置ではいたが、"気が抜ける"と意味を取り違えている。
パフォーマンスについてはパワーは同コース過去最高の293Wだが、1合目下通過時点でタイム自己ベストを下回っていた。
体重は直近61kg台も記録していたが、当日は不明。もしかしたら栄養蓄える際にややオーバー気味だったかもしれない。
あとは練習での登る際のパワーマネジメントも気になった。このレベルではドッカンスタートはよくあることだが、練習でそんな走り方はしたことない。一定出力で走るパターンがほとんどだ。レース特性に合った練習をすべきだ。その点も精彩を欠いていたと言える。

ここからは富士ヒルに限らず、今回レース終えて最近思うことの話。
年々アマチュアレーサーの競技者レベル向上を実感している。機材やトレーニング方法、栄養管理面で情報の充実やより質の高い練習などが関係していると思う。そういう流れに自分も上手に活用してもう少しレベルを上げたい。一方で年齢を重ねてると体力の衰退を考えたり、今回のように結果が出ないと弱気になりがちだ。そんな時、「何を甘ったれてるんだ!気合い入れろ!!」という根性論"だけ"で片付ける事は何か違うとも思っている。
じゃあどう対処するか?最近は「自転車を通じて人生を豊かにしよう」という考えるようになった。その形は人によって様々だが(旅する・カッコいい機材をコレクション・友人と戯れる・健康維持など)、自分はそのためにレースに挑戦して、(時には悩み苦しいこともあるがそれも含め)その過程自体を楽しみ、時には結果が付いてくることを喜ぶ。そしてまたチャレンジする。それがワクワクする。歳とって体力の衰退はあるだろうが思考はそういう老化は考えにくい。何歳であろうが目標が定まればチャレンジし、ワクワクできる。
そういうモチベーションで家庭と仕事とバランスさせながらより充実した自転車ライフにしたい。

6月はあと2つレースが続くので体調には細心の注意を払いながら楽しく、そして頑張りたい。

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