見出し画像

[国際親善試合 日本vsコロンビア]

こんばんは、AT_Soccerの友達のちばです。今週はナショナルウィークということでJリーグやプレミアリーグがないので週末の楽しみが一つ減ってしまいました。普段はあまり代表戦を見ないのですが、今回は久しぶりにフルで代表戦を見ることができたのでレビューをしていきたいと思います。

目次
1. 両チームのスタメンと狙い
2. 日本の修正すべき課題
3. 評価点とまとめ

1. 両チームのスタメンと狙い

まずは両チームのスタメンを見てみましょう。

日本は招集したメンバーの中ではほぼベストメンバーと言える布陣でした。一方のコロンビアはオスピナやキンテーロが怪我でいないもののこちらもほとんどベストメンバーでした。

そしてここからは両チームの戦術分析をしたいと思うのですが、先に断っておくと今回はコロンビアの分析は行いません。というのもこの試合がケイロス監督のコロンビア代表初陣だったので全くと言っていいほど戦術的な部分は見えませんでした。割とどのチームでも行う、ビルドアップ時にボランチが一枚落ちることでツートップに対して数的有利を作る、といったことも選手のアドリブに任せていました。コロンビアの特徴は簡単にいうとCBの二枚とサパタ、ムリエルといったメンバーが身体能力が高さを生かし、ハメスの技術やファルカオの決定力で仕留めるといった感じです。

さて、では一方の日本なのですがJリーグや海外サッカーを普段見ている人なら感じたと思うのですが、はっきりいって全くといっていいほど戦術が仕込まれていませんでした(少なくとも私の目にはそう映りました笑)。もちろん招集されてから三日間ほどしか一緒に練習していないので、細かいディティールの部分が詰め切れなかったり個人間の連携が合わなかったりというのはあって仕方ないものだと思うのですが、少なくとも攻撃を見てる限り個人の能力頼みのように感じました。なのでここからは私なりの日本代表がすべきことをあげていきたいと思うます。

2. 日本の修正すべき課題

(1)GK誰にするか問題
これはブラジルW杯以降ずっと議論されている問題なのですが、森保監督になってからは東口、権田、中村、シュミットダニエルが招集されています。この試合では東口が起用されたのですが、正直いってベテランであることから他のキーパーよりも経験があること以外、これといった長所は見当たりません。足元の技術はシュミットダニエルに遠く及びませんし、セービングに関しても少なくとも怪我する前の中村航輔に及んでいないように思えます。この試合は親善試合であり、また今後すぐW杯予選があるわけではないので今一番最年長の東口を使う必要はなかったように思えます。

この試合では相手が前からプレスをかけてきたときにボランチが後ろに落ちていない状況だと数的同数になってしまっていて、結果として前に蹴ることが非常に多くなっていました。前線の鈴木武蔵は身長は高いもののあまり空中戦をせるタイプではなく、むしろ裏への飛び出しとスピード、さらには最近成長している一対一の決定力が売りの選手です。足元の技術のあるGKがピッチにいることでハイプレスをかけられてもかわせることができますし、GKに戻すことなくCBが前に蹴り出すことが多くなったのは東口への足元への不安からきているように思えます。ぜひ中村かシュミットダニエルといった若いGKを親善試合では使って欲しいと感じました。

(2) 攻撃の形どうするか問題
アジアカップと違い、この試合の日本の攻撃のほとんどは中島が切り込んで他の選手が動き出すといったパターンでした。

この攻撃はムリエルが守備をサボることから前線のところで数的有利を生み出すことができ、前半多くのチャンスを生み出すことができていました。しかしこの攻撃も後半中島が守備に回る時間が多くなったことでチャンスが減ってしまいました。

なぜ前半この攻撃の形でゴールを決めきれなかったのかを分析したいのですが、私は南野と鈴木の相性にあると思います。両者とも裏抜けやDFラインぎりぎりでボールを受けることが得意な選手で、大迫や香川のようにバイタルエリアでボールを受けることが得意な選手ではありません。それによって南野が自分も裏に走ったほうがいいのか、それともバイタルで受けたほうがいいのか迷いが出ているシーンが多くあるように感じました。このような攻撃をするならばDFラインを下げさせる裏抜けタイプの選手とバイタルで受ける選手が一人ずつ必要なのですが、前者が得意な選手がともに先発し、後者が得意な香川や鎌田はベンチスタートになっていることは疑問でしかありません。またこの試合では中島がドリブルでほとんどかわせていましたが、この攻撃を対策された時にどうするのか(例えば中島のサポートのためのオーバーラップ)は今後解決が必要になるであろう課題に思えます。

3. 評価点とまとめ

ここからは一度やってみたかった評価点付けをしてみようと思います。

GK
東口 5.0  足元の技術に不安を見せる
DF
佐々木 5.5  攻撃では物足りなさを感じたものの守備は及第点
冨安 5.0  守備で奮闘しビルドアップでもドリブルで持ち上がるなど良さを見せていたが痛恨のPK献上
昌子 5.0  ドリブルで抜かれるシーンなど冨安より危ないシーンが多かった
室屋 5.5  前半は攻撃で裏へ走り厚みをもたらしたが後半は守備に回らされる
MF
柴崎 5.5 個人的にはもっとできるだろという感じでやはり試合勘が鈍い印象
山口 6.0  中島の上がったスペースをカバーし右サイドからのカウンターはほとんど防いでいた
堂安 5.5  ポジショニングがよくドリブルでかわすこともできていたがシュートとパスの判断がイマイチ
南野 5.0 彼が悪いというよりはチームの攻撃の構造が悪かった部分はあるが、守備以外では特に見せ場はなかった
中島 6.0  とにかくキレキレで前半は一番の出来、ただ後半は徐々にトーンダウン
FW
鈴木 5.5 評価の分かれるところではあると思うが、裏に抜けて相手のDFラインを下げたり、得意ではない空中戦でコロンビアの屈強なCB相手にキープできたりしていた場面もあり今後に大きく期待

途中交代の選手たちも評価点をつけたいところなのですが、後半に入ってから単調な試合展開に飽きてきてしまい5分ほど記憶がないので(笑)今回は省略させていただきます。日本代表の改善点を挙げればきりがないと思いますが常に一緒にトレーニングを積んでいるわけではないのが代表なので、相手チームの分析などに力を入れて相手の長所を消すことに森保監督は重きを置いて欲しいなと思っています。

というわけでいかがだったでしょうか。今回は図が少なく少々読みづらくなってしまい申し訳ありません。ぜひ感想がありましたらコメント欄にてお待ちしております。お読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?