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君に触れ君を抱きしめ君は消え夢の去りぎわ朝のさびしさ

#短歌 #とりまとめ
国民文学11月1日〆分12首

問診に猫背で答えるありのまま見せられるのはこの人だけか

眠剤とアルコールはだめだから炭酸を呑む大丈夫だよ

覚悟して打ち明け話を告げるとき別れた女の妊娠を聞く

試みて「ポトフ」と「ポエム」を発すればu音の口に夏の日の君

野菜と肉 言葉と自由を火にかけてじっくり煮込むポトフとポエム

バーコードなき本を買えり電卓を打つ店員にクレジットカード

先人のうた我を刺す鮮やかに細胞の揺れ鼓膜のざわめき

春までのプラトニックと決めたのに抱きしめる時触れる太もも

病室の姉を訪ねる久々の世間話に花を咲かせて

置き去りの我の感性のふくらみ赤き風船 疲れたから割る

紅葉は植物の死にざま日本人の残酷な感性あざやか

君に触れ君を抱きしめ君は消え夢の去りぎわ朝のさびしさ

除外
署名入れ文節単位で見直して必ず伝わるメールに仕上げよ

眠剤を飲まず眠りし秋の朝風心地よし遅起きになる

眠剤を飲まず眠れば遅起きで気分の悪きだらしない朝

深刻なニュースを話すアナウンサー内容よりも可愛さ映る

辛いとき窓を見る男 「違うかな」「うまくいかないな」明日も研修

青春の色になりたり制服の緑のラインで思い出結ぶ

保留
生まれたての歌を育てる余裕持て我が心を写しているか

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