目を向けるのはそこじゃない〜子育ての裏側〜楽観者の声でつぶされる【楽しみ】


私も高校生の娘がいるためか、定期的に子育て関係の告知が届きます。たしかに…。初めての子育て、分からないことは沢山ありますものね。心のゆとりについて知る、自分の心との対峙。様々な学びが詰まっているのが子育てです。


【そんなにがんばらないで♪子育てを楽しもう】

【お片付けをしない子供への対処法はこんなに簡単】

【子供は愛の塊。あなたの心を解放して…】

【子供とのコミュニケーション】


でもね。本当に苦しんでるのは実はそこではない、というのが事実かなと思っています。

私がまさにそうでした。だからこそ同じ匂いのする人は分かったりします。


子供に寄り添いたい気持ち、想う気持ちは他者より強くあったとしても。それを自分なりに精一杯やっていたとしても、他者は許さない。

ゆったりと。子供との時間に向き合いたいと思っていても、それすら許されない。

こんな事を言う人がいる、という現実が理解できず…。初めは不思議でした。


【ご近所の目がある。そういうことは恥ずかしいからやめて】【当家では、男子をこのように育ててきていません。この子にも同じように育って欲しいからあなたのやり方を是正しなさい】【そんな接し方をしていたら、この子はダメになってしまう。その時、あなたは責任とれるの?】【近頃、子供の声がうるさいと言って子供に暴言を吐く人が増えてる。静かに遊ばせなさい。子供が静かに遊べていないのはあなたの責任】【あなたみたいな人が子供なんか育てていけるものなの?不安だわ】【息子が昔付き合ってた〇〇ちゃんの方が嫁としてふさわしかったのに残念だわ】【こんなことも分からないなんて。どんな教育受けてきたの?それで子育てなんて…この子がかわいそう。】【偏差値の高い学校を出ていながらこの程度のことも分からないの?あなた、親として大丈夫?】


我々は子供を初めて授かった子育て初心者です。世界記録保持者は初めから長けていたわけではないのと同じく、場数をこなしてなんぼ。悩んだり苦しんだり、助けてくれる人に感謝したり、それらをバネにまたトライする。

それが子育ての楽しみではないか、と思うのです。


【心のゆとりは許さず強い緊張を与え続け、すぐに結果に答えなさい】


人をゼロから育てる環境に於いて、これらは不要です。子育てしてきたはずの貴方達なのにそんなことも分からないの?と、今なら言い返せます。でも、当時は分からなかった…。それらが出来ることが子供にとって良い親だと本気で信じていた時期がありました。そこに経済力と世間体が絡むからより酷く悪化するのですよね…。

大体、良い親って定義がもうおかしい。


娘に日頃より伝えていることがあります。信頼できる、心を許せる友達、恩師、尊敬できる人生の先輩を1人でも多く見つけられる、そんな環境を君に与えたいというのが、私の生きがい、と。

親族だから…と、あなたが我慢しなくていい。とも伝えています。

私が要らないと判断したならそれもありだと伝えると大笑いしていましたが…。至って真面目です。


私が本当の親だと言い張る2人の大人が子供の手をそれぞれ引っ張るという話があります。子供が泣きながら痛いと叫ぶのを聞いて手を離した方が実の親、というものです。

子を想う気持ちは、最悪、子供と離れることになったとしても、それがその子のためだとわかれば身を引く。


そんな気持ちを持って、スタート地点に立った。そんな人が身も心もボロボロになっていく姿を沢山見てきています。


専門家からのアドバイスを読んだり講義を聞きにいく前に。まずは、負担に感じている環境を変えることが先だと思います。それには、勇気と努力が必要で…。後悔することもあるかもしれません。でも、キラキラし始めるあなたの心に寄り添ってくれる人たちは必ず現れます。その一番のポイントは、話すことでした。周りの人はエスパーではありません。人生の長者でも知らない世界があるものです。想いを伝える機会を増やしていくと、道は開いていきます。必ずです。

あなたらしい人生を歩めますように…。


経験者より愛を込めて…。



娘がいるカナダにまだ行けていません。ご支援頂けましたら、 カナダで会えたとき、2人の時間がより深まるように...。 大切に使わせていただきます。