七月六日・七日@ブダペスト

七月六日

朝一でヨガのクラスに行く。何だか今日の先生は臨時のようだが、あんまり私には合わなかった。これから学会やら旅行続きでブダペストにいなくなるので、明日のピラティスでしばらくジムはお休みである。なるべく自分でやるようにしたいがどれだけできるだろうか。

朝ごはんを軽く食べて、いつもなら市場に行くが、これから長くいなくなるので今日は行かない。パッキングをし始めて、ウィーンで会う父親(およびその仲間たち)のためのお土産の買い忘れなどをチェックする。ワイン、ジン、パプリカパウダーなど。瓶入りの液体の持ち運びは重たいが、今回は持ち物が少ないので問題ない。

お昼、そういえば今日友達がイギリスからブダペストにきていることを思い出す。家の掃除など適当にしていたが、用事を済ませるために大学に向かう。

大学に向かおうとするとBudapest Pride(LGBTのパレード)があるようで、主要道の至る所が閉鎖されてて、大学にたどり着けない(大学は観光地のど真ん中にある)。かなり歩き回った後、何とか閉鎖が解除されたところを見つけ、大学にたどり着く。

来週私がいない間にラボマネージャーに実験をお願いしているので、その最後の調整とポスターのハンドアウトの印刷などをする。そうこうしているうちに時間になる。

夕方、久しぶりにニューヨークカフェ(ブダペストの老舗)に行く。友達とその彼氏と会う。その友達はイギリスの修士時代に知り合った韓国人の女の子で、イギリスでのいろんな思い出話や彼氏との馴れ初めなどに花を咲かせる。

その後、カフェに移動してご飯を食べる。彼氏は友達にゾッコンなようで、とにかくご飯を食べながら彼女を触り続けていた。この二人には再来週イギリスに訪問する時にも会う予定。

七月七日

今日は別に大学に行かなくても良いように仕事を終わらせたが、家の残飯を食べてしまいたいがために、電子レンジを使うためだけに大学に行く(家にないのだ)。トマトパスタと鳥の照り焼きみたいなのとお米、お腹いっぱいになる。

その後、今日は在外選挙のために日本大使館に向かう。日本大使館は街の中心地から比べるとかなり遠い閑静な住宅街に位置している。今月は定期を買っていないし、歩いて行こうと思ったがあまりにも遠いので結局公共交通機関を使う。

大使館に行く途中、そういえば初めてブダペストにきた時に行ったコーヒーミルがたくさんある喫茶店が近く(でもないけど方角が同じところ)にあるのを思い出した。暑くてコーヒーの気分ではなかったので、エルダーフラワーのレモネードを飲む。

何とかトラムを乗り継ぎ大使館に着く。日曜日だったが(というか日曜日だからか)、意外と人が多く久しぶりにたくさん日本人を見た気分であった。指定された手続きに従い投票する。要は、あそこでいろんな紙をもらって、私の最終居住地の選挙委員会へ郵送するような形であった。

正直もともと政治への関心が薄いため、最近は全くテレビなどでもちらりと見ることさえなくなったので、何を基準に決めればいいのか全くわからず困り果てていたが、毎日新聞のこんなサイトを見つけた。

20項目の質問に答えて、自分の回答と各都道府県や比例代表の候補者との回答とのマッチングを行うというものである。政治に詳しい人なら、批判もあるのかもしれないかと思ったが、個人的にはこのサイトから始めることで、どの問題が論点なのか、どの部分が自分の中では大切なのかなどより詳しく調べる材料となってとても役にたった。

今回、初めて海外に来て在外選挙というものを体験したが、これはなかなか面倒くさいなと思った。まず投票権はその土地にすぎて三ヶ月以上経ってないとダメ(申請は三ヶ月未満でも可)、申請するのは大使館に行かないとダメ、申請してから三、四ヶ月ぐらいかかってやっと登録されるなど、とにかく時間がかかる。もちろん日本のようにいろんなところに投票所はなく、各国の首都の大使館ぐらいに行くしかない。周りの日本人を見ていると、まず申請が面倒くさくてしない人が多いので、日本でいる時よりもさらに敷居が高い感じだ。

ここで何でありきたりだしもう話もし尽くされているだろうが、何でスマホで簡単に投票できるようにならないのかと考えると、そこには上の方からの闇の圧力というか陰謀というか、色々政治家の方が困るようなので、そういうシステムになっていないっていうのをどこかのポッドキャストで聞いたことを思い出す。まぁそうだろうなと思う。

大使館からの帰り際、なかなか来ないバスを待ちながら、投票の際、鉛筆で書いてくださいねと言われてそういえば何で鉛筆じゃないとダメなのかなどを調べながら家に帰る(改ざんされると思った)。思っていたより色々理由があってびっくりした。

家に帰ってパッキングを済ませる。明日からはウィーン、そしてジェノヴァに行く。