見出し画像

【ワインの記録】Château Mouton Rothschild, 1985

概要

生産地:フランス・ボルドー地方(メドック地区ポイヤック村)
生産者:Château Mouton Rothschild (ボルドー・メドック地区の第1級に格付けされています)
ヴィンテージ:1985年
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロ12%、カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド3%
価格:295ユーロ
開けた日:2023年11月25日
買ったお店:Vinotheque du Leman(ジュネーブ近郊のフランスのフェルネーという町にあるワインショップです。お値段も妥当でワインのセレクションも好みなので愛用しています。)

毎年ラベルに使われる絵が異なるムートン・ロートシルトですが、1985年はベルギー人画家のポール・デルヴォー。ブドウを手にした二人の少女が描かれています。
ヨアヒム・クルツの『ロスチャイルド家と最高のワイン』という本でメドック二級から一級への格上げに向けた物語を読んで以来、憧れのワインでした。古いヴィンテージのものが手に届く価格で見つけられたこと、そしてワインの状態が非常に良かったことは大変幸運でした。

外観

透き通ったガーネット、色調は薄くオレンジが勝っておりおり熟成が感じられるが、グラスの中央部の色は深く紫色のニュアンスも残っており、まだ若さも感じられる。粘性は高め。

想像以上に若さを残した外観

香り

トリュフ、椎茸や海苔の佃煮、乾燥いちじく、アールグレイ、かすかなスパイス感。ボトルの後半になると針葉樹林のような爽やかなメントール感も感じられた。カベルネ・ソーヴィニヨンを飲むとしばしば暗い杉林にいるような印象を受けるが、これは明るい白樺林にいるかのような印象。

味わい

アタックはやわらかで、豊かなタンニンによると思われる収斂感が感じられるが、よく溶け込んでいて舌触りはシルキー。円みのある酸味と溶け合った乾燥イチジクのような果実味とのバランスがよい。ベリー系の果実味、特にフレッシュな果実味はほぼ感じられない。余韻には、トリュフのような複雑な香りが長く持続する。澱が少なく細かいため、ボトルの最後まで飲むことができた。

キャップシールを外すとカビがびっしり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?