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テクノロジーと社会

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#UX

《連続投稿578日目》AIレコメンドのポテンシャル

 日経電子版の記事【AIでおすすめの腕時計 エクサウィザーズとシチズン】では、ユーザーが専用サイトでファッション・腕時計の好みについて答えると、AIが、シチズン製腕時計約700モデルの中から好みにあった腕時計を選んでくれる「AIウオッチレコメンド」についてリポートされています。  さっそく、記事からこのサービスの特徴をピックアップしてみると―― ▶「AIウオッチレコメンド」の特徴(1)様々な雰囲気の写真を示して、ファッション・腕時計の好みを問う。   ⇨何を質問するかでレ

《連続投稿569日目》ウェブ会議はリアルなUXが問われる時代に

 日経電子版の記事【ビデオ会議を「同じ部屋」で マイクロソフトが開発】では、米マイクロソフトが、ビデオ会議参加者が「同じ部屋」にいるように見せる機能「トゥギャザーモード」(仮想の講堂・カフェの座席に皆で座っているように表示)を開発した旨リポートされています。  さっそく、そのベネフィットを記事から整理してみると―― ▶ウェブ会議に「同じ部屋」感が加わると……① 在宅勤務の寂しさを紛らわす心理的効果。 ② 通常のウェブ会議よりも低ストレスで疲れを軽減できる。 ③ 発言者

《連続投稿552日目》バス停の進化がスゴイ!~これはもうBSaaSかも~

 日経電子版の記事【郊外でも使えるスマートバス停、安川電機系と西鉄】では、紙などのアナログな時刻表を液晶画面化し、さらに様々な機能を追加した「スマートバス停」がリポートされています。  さっそく、記事からその機能(検討中、開発中含む)をピックアップしてみると―― ▶スマートバス停とは……① 携帯電話回線を使って遠隔で運行ダイヤを変更出来る。 ② 高齢者に配慮し、2時間以内の運行便だけを大きく表示するような  機能も。 ③ 蓄電池+省エネ技術で、送電インフラが乏しい山間

《連続投稿551日目》強い自給自足型ビジネスモデル~メーカー化するIT企業~

 日経電子版の記事【Apple、インテル縛りから解放 PC半導体を開発】では、米アップルが「(記事より)パソコン「Mac」についても他のアップル製品と同様に自社開発した半導体を載せると発表した」というビッグニュースが報じられています。  さっそく、記事からその効果、メリットをピックアップしてみると―― ▶PC半導体自社開発のメリット① 「iPhone」向けゲーム等のアプリがMac上でも動くようになるなど、  ユーザーの利便性が向上する。 ② 外部からの調達に頼っていたこ

《連続投稿535日目》ツイッターで本当に『つぶやける』ように

 日経電子版の記事【米ツイッター、「声」でつぶやき可能に】では、米ツイッターが、自分のつぶやいた声を投稿できる新機能の試験を始めたことがリポートされています――(記事より)1回の投稿の長さは140秒まで。録音中に制限時間を超えると別のツイートが自動的に追加される――。  このありそうでなかった画期的な機能は、私達にどのようなUX(ユーザーエクスペリエンス)をもたらしてくれるでしょうか。  さっそく、記事などから整理してみると―― ▶声のつぶやきのUX① 文字情報では伝え

消費者の身近になり、企業にとっては外せなくなるAI

 日経電子版の記事【シャープがAI洗濯機 洗い心地評価でより賢く】では、洗濯後に⇨専用アプリで仕上がり具合を評価すると⇨AIが学習して⇨使えば使うほど利用者の好みに合った洗い上がりを実現するようになる洗濯機がリポートされています。  このごく短い記事は、AIが、いよいよ私達の生活の身近に寄り添うようになって、①簡単に評価を伝えるだけで、②複雑な操作なしに、③自動でユーザーの好みに合わせてプロダクトをカスタマイズしてくれるようになってきた事を教えてくれています。  このよう

身近になって見えてきたAIのポテンシャル

 日経電子版の記事【歯科医を変えるAI、詰め物設計1回 虫歯もすぐ発見】では、歯科医療の現場で導入・開発が進むAIがリポートされています。  この記事で最も印象深いくだりは、次の一節ではないでしょうか―― (記事より)「虫歯1本の治療は早ければ30分程度。1度の来院で治療が終わるのは患者にとって大きなメリットだ」  このような驚くべきUX(ユーザーエクスペリエンス)の向上を実現するAIとは一体いかなるものなのか、さっそく記事からその実例を拾ってみると―― ▶歯科医療で

《連続投稿479日目》タッチレスエコノミーの台頭は緊急避難か?非可逆的か?

 日経電子版の記事【バイク、ミシンが列をなす コロナが変える消費の風景】では、新型コロナウイルスの感染拡大により、人と人、人とモノとの接触がリスクとして急浮上する中、広い意味で接触を回避する『タッチレス』をキーワードとする『タッチレスエコノミー』の台頭がリポートされています。  さっそく、記事からそれらの事例をピックアップしてみると―― ▶台頭する『タッチレスエコノミー』関連の動き①「注文急増の三輪スクーター」⇨外出自粛などによる宅配需要の急拡大。 ②「脚光を浴びる家庭

これは良いかも、『走るオフィス』というMaaS

 日経電子版の記事【オリックス、移動オフィス車拡大 太陽光パネル搭載】は、①太陽光パネルを搭載し、②エンジンを切ってもエアコン・パソコン・スマホなどを接続できる、③デスク・椅子のあるオフィススペース付きの車に関する興味深いリポートです。  MaaSに関しては、『走るトイレ』など話題に事欠きませんが、この記事で紹介されている移動オフィス、『走るオフィス』には「なる程!」と思いました。  「オフィスは特定の場所に固定されているモノ」、「オフィスが必要ならそこに行かなくてはなら

チャットという名のビッグデータ~AIが導くメッセージの方程式~

 日経電子版の記事【チャット内容から書き手の「気持ち」分析 AI活用で】は、AIアシスタントを搭載したチャットアプリ(メッセージングアプリ)という新しく興味深いサービスに関する好リポートだと思います。  確かに、チャットアプリが普及し、コミュニケーションの頻度が増大してくると、そのメッセージに含まれる感情や情報が正確に伝わっているか、という事が大きな問題になってきます。 ▶メッセージ=感情+情報       ⇨正しく伝えられるか?       ⇨正しく受け止められるか?

AI(人工知能)のUX(ユーザーエクスペリエンス)

 日経電子版の記事【AIが自らAIつくる もはや開発者すら不要 超人間・万能AI(中)】は、AIの最新の動向を深掘りした骨太のシリーズの第2弾です。  詳細は記事に譲るとして、この記事で取り上げられている最大のテーマは、もちろん、『AIが自らAIをつくる』です。そのスキームには、高度な効率性が感じられると同時に、ある種の危うさも否定できません。  ――『AIの作ったAI』、『AIの作ったAI』のタスク、サービス、ソリューションが、人間性に寄り添ったものであるのか、人間の価

空気のようなシェアリング

 日経電子版の記事【富士通マーケティング 図書館、貸し出し手続き不要に】は、図書館における貸し出し手続きが不要となる「ウォークスルー型図書自動貸出システム」に関するリポートです。  最近は、クルマや自転車、宿泊施設など、実に色々なもの、モノやスペース、スキルといった様々な分野でのシェアリングの潮流が拡がっていますが、よくよく考えたら、「図書館」というのは、それこそプトレマイオス朝エジプトのアレクサンドリア図書館などにも遡る人類最古の部類のシェアリングサービスです。  今、

『DX』が先か、『DX』が先か?

 日経電子版の記事【2つのDXでデジタル化を】は、近年かまびすしい『DX(デジタルトランスフォーメーション)』ではなく、もう一つの『DX(デベロッパーエクスペリエンス)』に注目したリポートです。     確かに、技術者が気持ちよくストレスレスに、そのスキルを発揮しやすい環境の中で、ソフトウエアの開発ができるような体験=『DX(デベロッパーエクスペリエンス)』の実現は、きわめて重要なはずです。 ▶『DX(デベロッパーエクスペリエンス)』が  最大化されると……① ソフト(

カラオケルーム✖ライブ配信=これはイノベーションかも知れない

 日経電子版の記事【カラオケルームで「フェス」満喫 ライブ映像を配信】は、通信カラオケ大手エクシングの、カラオケルームに音楽などのライブ映像を配信するというサービスについてのリポートです。     イノベーションとは何か、最も分かり易いのが、今までになかった異質なもの同士の結合で生まれる新しい体験価値です。  その意味で、『カラオケルーム✖ライブ配信』という試みは、一般論として卓越したもの、ポテンシャルを感じずにはおれません。  例えば―― ① 大画面・高精細・高音