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テクノロジーと社会

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#IoT

《連続投稿538日目》『自給自足型経営』を支えるものとそのメリット

 日経電子版の記事【中国、洗車機にAI活用 無人化で9割の店舗が黒字】では、AIを活用した無人洗車で知られる「1KMXC(駅公里智能)」の「(記事より)開発、生産、組み立て、運用、メンテナンスというライフサイクル全体に及ぶ完全に自給自足のスマート管理」がリポートされています。  この卓越したケーススタディーを、より一般化して、特定の設備でサービスを提供する企業、と捉えるなら―― ▶『旧来型経営』の例 =サプライチェーンの川上にある設備メーカーから設備を購入(設置も)  +

見えてきた『未来の工場』の姿~3つのデジタル化が作るアフターコロナのニューノーマル~

 日経電子版の記事【シーメンス、「未来の工場」変幻自在 生産性が14倍に ビッグBiz解剖(上)】では、独シーメンスの戦略を通して、デジタル化による『未来の工場』の姿が描かれています。  今般のコロナ危機は、テレワークの普及・オンライン診療の導入など、様々な分野でデジタル化の潮流を加速させていますが、工場にとってはどのような意味を持っているのでしょうか―― ▶コロナ危機が生産現場に迫るもの(1)サプライチェーン上のリスクを見直し、先進国の生産回帰が起きる。 (2)その場

企業にとっても所有より利用が~AI+IoTが加速するBtoBサブスク~

 日経電子版の記事【サブスクの波BtoBに 常に最新機種・追加料金なし】では、自律走行する高性能な搬送車・仮想発電所の管理サービスなどの事例を挙げながら、BtoBの現場で広がるプロダクト(モノ・サービス)のサブスクリプションの潮流がリポートされています。  さっそく、記事などから、BtoBサブスクの利用企業・提供企業、双方のメリットを整理してみると―― ▶BtoBサブスクのメリット(1)利用企業のメリット   ① 常に最新バージョンのプロダクト(モノ・サービス)を利用

アフターコロナを導く価値観とは

 日経電子版の記事【コロナが呼ぶ資本主義の分岐点(十字路)】は、ウィズコロナ・アフターコロナの資本主義のあり方を問う骨太のオピニオンだと思います。  この記事の核心をなすのは、何と言っても「(記事冒頭より)新型コロナウイルスの広がりが我々の社会や思考に与える影響について、長い目線で大局的に5つ整理」している点です。  その部分を、自分なりに再整理してみると―― ▶コロナによって再認識される価値観(1)「(記事より)人も企業も一人では生きられない」   ⇨『人と人との繋が

第1次産業こそDX(デジタルトランスフォーメーション)の主戦場

 日経電子版の記事【牛も豚もデジタル化 スタートアップが畜産現場を変革】では、畜産現場をデジタル化する、第一次産業のDXがリポートされています。  さっそく、記事からそのような事例をピックアップしてみると―― ▶畜産現場をデジタル化① 牛の首輪に名刺ほどの大きさのセンサーを取り付け、行動データを毎日  24時間記録⇨一頭毎の生体データを見える化⇨AIが平常時からの変化を  検知⇨先回りして対策。 ② エサ・水やり等の現場作業をタブレットなどに記録しデータを蓄積⇨  作業

《連続投稿480日目》AIが伝授する熟練の技

 日経電子版の記事【トマト収穫増の秘訣はAI NECとカゴメが営農支援】では、衛星写真や産地に設置したセンサーなど(=IoTデバイス)から⇨1000種類を超えるデータを収集し⇨『デジタルツイン(=センサー等でリアルの世界を取り込み、デジタルの世界にコピーする)』をAIで解析して⇨最適化するトマト栽培がリポートされています。  そもそも、このようなAIの活用が行われる背景には、熟練の技をマスターして継続的に実績を向上させていく事には様々な困難が付いて回るからだと考えられます―

《連続投稿458日目》タッチレスエコノミー~『タッチレス』に見るコロナ後の世界~

 日経電子版の記事【コロナで広がる「タッチレス」製品 NECや東芝系】では、新型コロナウイルス感染拡大が進行する中、赤外線センサー・光を電子信号に変えて映像化するCMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサー・距離測定センサーなど様々な非接触センサーのテクノロジーなどで、機器操作における接触感染を回避しようという潮流が紹介されています。  さっそく、記事からそのような事例をピックアップしてみると―― ▶『タッチレス』の事例① マスク等をしたままで本人確認できる顔認証ゲート。

ペットテックのポテンシャル

 日経電子版の記事【ネット獣医や愛犬用代替肉 ペット市場にテック革命】では、IoTなど第4次産業革命のアクセラレータをペット業界にも活用することで、「ペットも家族の一員」という消費者の意識に寄り添う施策、スタートアップが紹介されています。  さっそく、記事からその事業分野、様々なカテゴリーをピックアップしてみると―― ▶ペットテックのカテゴリー(1)ペットサービス   ①『犬の散歩代行・ペット預かり』・・・飼い主と散歩代行者・ペット    シッターをマッチングするアプリ

「当たり前」をデータ化すると当たり前でなくなる

 日経電子版の記事【スマートシューズでデータ取得 日常行動から新事業の芽 奔流eビジネス】では、現在進行形の第4次産業革命の時代のIoT化の一潮流である『プロダクトのスマート化』の中で、最近脚光を浴びているスマートシューズについて論じられています。  確かに、様々な動きを検知できるセンサーを内蔵したモジュールを靴のソールに埋め込むなどして、走行ペース・ストライド・着地の重心位置・接地時間など詳細なデータを取れるスマートシューズには、大きなポテンシャルがありそうです。  記

決して忘れてはならない『モノづくり』の重要性~IoT‐AI時代を生き抜く~

 日経電子版の記事【「エネルギーハーベスティング」 携帯電波で発電 Nexttech2030】は、現在進行形の第4次産業革命の時代に爆発的に増えていく膨大なIoTデバイスのセンサーを実際のところどうやって稼働させるのか、その電力問題の解となる『エネルギーハーベスティング』(身の回りにある熱・振動・電波など様々な低密度エネルギーを捕捉して電気エネルギーに変換するテクノロジー)に関する大変興味深いリポートです。  確かに、第4次産業革命の進行と共に、IT化が進行し、IoT‐AI

コネクテッドでパーソナライズ!

 日経電子版の記事【データでオーダーメード消費 車も歯ブラシもつながる】では、あらゆるモノがコネクテッド化して⇨ユーザーのデータを収集することで⇨最適化されたサービスを提供するようになる状況がリポートされています。  昨今、コネクテッドカーをはじめ、盛んにモノをインターネットに繋げる『コネクテッド』が叫ばれていますが、この記事は、『コネクテッド』によって何がもたらされるのかを考える良いきっかけになりそうです。  さっそく、記事などから整理してみると―― ▶『コネクテッド

サスティナビリティとディスラプション

 日経電子版の記事【エネルギーバトル 電力、代わる主役(上) 技術が変える供給網、大手介さず個人で融通】は、再生エネルギー(自然エネルギー)のテクノロジーとIT(情報技術)によって、個人間・地域内で電力を自在にやりとりできるようになった現状をリポートしています。  まず、記事から、新旧電力のビジネスモデルを対比してみると―― ▶新旧ビジネスモデルの対比●電気は、需給バランスが崩れると停電する。 ⇩ (旧来のモデル)電力会社が、巨額の投資で多くの巨大発電所と長大な 送電網

『テック化』でイノベーションを

 日経電子版の記事【肉、旅、トイレ…全産業に「テック化」の波】では、世界最大級の技術見本市「CES」を題材に、フードテック・エドテック・ヘルステック・リーガルテック、等々……あらゆる産業に広がる『テック化』の潮流がリポートされています。  そもそも、AI+IoTをコアなアクセラレータとする現在進行形の第4次産業革命の時代は、文字通り『イノベーション(革新)の時代』であり、長年にわたって未解決であったり、俄かに顕在化した社会課題へのソリューションとなる、今までにない全く新しい

『革新の時代』の企業経営~ローンチしてコミットメントする~

 日経電子版の記事【歴史を創る起業家の条件 より良い社会のために】は、新たなプロダクト(モノ・サービス)を世の中に送り出す企業の責任を問うた骨太のリポートだと思います。  そもそも、AI+IoTをコアなアクセラレータとする第4次産業革命の時代は、文字通り『革新の時代』であり、今までにない全く新しいプロダクト(モノ・サービス)が次々と世に送り出されてきます。  そして、そのプロダクトがイノベーティブであればイノベーティブである程、その影響は社会の様々なレイヤー(階層)に波及