『天使の翼』第12章(95)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~ 武田敦 2024年2月23日 07:00 巨大なカルデラの上空を 自在に飛び回るうち 他のデビル達が、 我々のことを気にしだした そのうちの一匹、 一番来て欲しくなかった奴が 赤と黒のまだら模様の大きなオス、 エリザより二回りは大きいオスが 翼を雲の影のように翻して 近付いてきた すぐ横を並んで飛びながら 人の顔程もある黒い目で わたしのことを睨みつける 「お前は何だ!」 瞳は心の内を映す鏡 ――ならば、この賢い生き物に、 わたしの目を見せればいい わたしは、ゴーグルを額の上へあげ、 彼を見据えた ダウンロード copy この記事が参加している募集 SF小説が好き 3,012件 #SF小説 #SF小説が好き #ゴーグル この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート