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《連続投稿500日まであと9日!》コロナ禍にどう変化対応するか?

 日経電子版の記事【トルコ伝統香水「コロンヤ」が再評価された意外な理由】では、欧州系の香水の普及などで衰退傾向にあったトルコ伝統の香水「コロンヤ」(自宅・レストランなどを訪れた客の手にバシャバシャと振りかけるおもてなしの文化がある)が、主成分エタノールの消毒効果から見直され、メーカーが生産に追われている様子がリポートされています。



 記事には、「「効能が見直されたことで、市場は今後数年も拡大するのではないか」と"復権"を予想する(以上記事より)」とありますが、一般論としては、コロナ特需でニーズのあったモノがアフターコロナにもその需要を継続拡大できるかどうか、どうすれば継続拡大できるかは、見極めが必要、と考えられます。

 そもそも、イベントリスク発生によって、需要消滅が起きるなど、ビジネスモデルの転換を迫られた時、企業にはどのような打つ手があるでしょうか?――

▶イベントリスクに打つ手

(1)『止める』・・・需要低迷の長期化などを予測し、損失が拡大する前に
         完全撤退
する。

(2)『休む』・・・資金を手当てし、設備・人員などのリソースを温存して
        一時撤退する。

(3)『続ける』・・・リスクへの有効な対処法を見い出し、縮小しながらも
         ビジネスを継続する(ソーシャルディスタンスなど)。

(4)『変える』・・・リスクへの緊急避難的なメソッドを活用し(時限措置
         など)、ビジネスモデルを一時的に変える(テイク
         アウトなど)。

(5)『始める』・・・『変える』より一歩踏み込んで、アフターイベント
         リスクにも繋がっていく新しいビジネスモデル、
         未来のビジネスモデルにチャレンジ
する(一つだけ
         例を挙げるなら『アバター通販』など)。

(付記:『アバター通販』に関しては、下記の拙稿で考察しています。)



 こうしてみると、イベントリスク時の打ち手は消極策から積極策まで幅が広く、そのディシジョン(決断)には、スピードと慎重さの両立という困難がつきまといます。明らかなことは、優柔不断は傷口を広げるだけ(チャンスの喪失とロスの拡大)だという事です。

 その反面、コロナ禍は、蝸牛の歩みであった先端技術、ITの導入、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組み、第4次産業革命のアクセラレータであるAI+IoTの取り込み、といった未来の施策をグッと身近に手繰り寄せており、チャンスと捉える事も出来ます。

 今、ビジネスパーソンが、アフターコロナのニューノーマルを見極める眼力を試されていることは間違いありません。




連続投稿491日目
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