見出し画像

1972年の時代劇 / Historical Dramas in 1972

文・ランディ高橋

 『時代劇』は映画産業が隆盛を極めていた時期を経て、テレビのゴールデンに進出。一時期はNHKの大河ドラマや単発作品を除きテレビ作品全滅だったのが近年はBSなどでも放映され始めています。タイトル設定にあたり『時代劇』の英訳を調べると「Samurai Dramas」「Period Dramas」とかありましたね。僕の時代劇の定義からするとかけ離れてたので逆に興味深かったです。僕の好きな作品のヒーローは侍ではなく、実在した人物でもない。ストーリーは史実に基づくものでもなく、荒唐無稽な設定であったり。

 幼少期の頃は、特撮・アニメのヒーロー作品放映がない時間帯はテレビ時代劇に接していたのでしょう。20%オーバーの視聴率があたりまえの時代でしたからね。好きかというとそうでもなく、ニュースやスポーツよりはいいかなと。印象に残っているのは「大江戸捜査網」「浮世絵 女ねずみ小僧」。中学2年生の時期はプロレスにのめり込んおり、毎週金曜日は「ワールドプロレスリング」(新日本プロレス中継)。その流れで後番組「ザ・ハングマン」「必殺仕事人シリーズ」(札幌在住なのでHTB)を視聴。大河ドラマや「水戸黄門」「銭形平次」「暴れん坊将軍」はパス。では「必殺仕事人シリーズ」が特別な作品であったことを深く考えることなく青年期へ。印象に残っているのは「ぶらり信兵衛 -道場破り-」「三匹が斬る!」。平成に入るとロウドウに従事にし始め生活環境が一変。プライム・タイムのドラマは恋愛系にシフトして、時代劇をテレビで視聴する日本国民はマイノリティになってしまい。

 小説や映画に接する機会が少ないです。登場人物とストーリーを認識することが苦手な上に集中力が続かないのです。2008年頃に友人の勧めで、宇江佐真理先生や乙川優三郎先生の時代劇小説を購読。幸いにも短編であったことで、作品の魅力を認識できました。現代劇と違い、義理人情が自然に描かれているなと。そうなると気になりだしたのがテレビ時代劇。一話完結で放映時間が約46分のため、登場人物・ストーリーが認識しやすく飽きない。西部劇のマイブームも去り環境も整った。しかし膨大なコンテンツのどれから視聴しようと考え、先ずは作品のをリスト化しようと。春日太一先生の時代劇関連著書を購読する時期とも重なり、せっかくなので映画作品も併せて。全作品を視聴するには物理的に無理なので条件を設定することに。前述していますが、史実に基づく必要はなし。主人公は反体制側であり、義理人情を持っていること。2017年10月にリスト化を終え、約30本の映画時代劇作品を購入して2018年現在視聴中。感想及びタイトルの1972年の理由も併せて次回に。

時代劇専門チャンネル









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?