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外閉鎖筋について

外閉鎖筋の機能

 外閉鎖筋は、深層外旋六筋(梨状筋、上双子筋、下双子筋、内閉鎖筋、大腿方形筋、外閉鎖筋)と言われ、股関節の外旋運動と内転、屈曲運動の作用があり、後方の安定性に重要な役割をもちます。そのうち閉鎖筋と内閉鎖筋が動的な安定化機構と考えられています。
※)MRIを用いた検討にて股関節伸展位での外旋運動で筋活動が増加することが報告されている。

外閉鎖筋の動作障害

 外閉鎖筋は股関節の外旋および内転、屈曲の作用があり、障害されると股関節の伸展や外転、内旋の制限を認める。これは片脚立位での骨盤水平保持が困難になったり、立位初期から中期での下肢荷重保持の能力低下という動作の障害を認めるようになります。

外閉鎖筋への運動療法

 外閉鎖筋の運動療法は患者背臥位にて治療側の膝を立て、股関節開排運動にて外旋を行う。のちに股関節外転外旋位にてスクワットを行うと荷重下での外閉鎖筋の運動療法として有効である。
※)外転外旋位で腰を下ろしていくと外閉鎖筋の遠心性収縮となり腰を上げていくと求心性収縮の運動となる

                      みなみ整骨院
                      三堀 アツシ

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