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2022年春、大学院に通いはじめました

書こう書こうと思いつつ、気づいたらもう4ヶ月も経ってしまいましたが、春から夜間の大学院に通いはじめました。人生計画には全くなかった選択肢で、似合わない響きにどぎまぎしています。

ただ、思い返せばここに通じる出来事がたくさんあったので、受験を考えたきっかけや、学ぶ内容を決めた理由について書きたいと思います。

きっかけは、個人事業主で味わった悔しさ

新卒でリクルートキャリアに入社した私は、最初の2年間と少しの間、人材紹介の営業(RA)をしていました。そこから企画職への異動を希望し、念願が叶ったのが25歳の時。父が他界したのは、ちょうどその頃でした。

仕事で忙しいことを言い訳に、疎遠になっていた父に会いに行かず、連絡すらとらなかったことを心底後悔しました。いくら悔やんでも時間は戻らず、この先の人生をどうしようかと真剣に考えました。

考えた結果、生きている家族との時間を20代のうちに取りたいと思い、家族がいる神奈川と富山で二拠点生活をすることを決断。翌年会社を辞めて、個人事業主になりました。

学び直すことを最初に意識したのは、この時です。「埋もれた原石の発掘」をテーマに、Lapioという屋号を掲げて働いていました。運よく周りの人やお仕事には恵まれましたが、働く中で感じたのは、自分の無力感でした。

Lapioは、フィンランド語で「シャベル」の意味。土の中に埋もれた原石をシャベルで掘り起こすような仕事がしたい、という思いから名づけました

相対する経営者とは全く同じ目線で話せず、相談されたこととは別のところに課題がありそうだと思っても解決できない。そんなことを繰り返すうちに、同じ目線で話せるようになりたい、そのために学びたいと思うようになりました。

当時は個人事業主で生計を立てながら通うイメージができず、すぐには動きませんでした。そこからnote株式会社へ入社して1年が経ち、先のことを考える余裕ができてきたタイミングで、同世代の友人たちが海外の大学院に進学したこと、直属の上司が大学院に通い始めたことが重なって、行くなら今だ!と直感的に思い、本格的に検討しはじめました。

ビジネスを深めるか、演出に飛び込むか

じゃあ何を学ぶのか?改めて自分がこれから大事にしていきたいものを考えました。個人事業主の時に掲げた思いは変わらず、本当は価値があるのに良さが伝わっていない人やものが日の目を見る機会を作りたいと思いました。

とくに私は、イベントなどのリアルな場を通じて価値が伝わる瞬間に立ち会えるのがすごく好きなんです。イベントを基軸としてビジネス寄りで行くのか、演出側に飛び込むのかを考えました。

そのときの頭の中はこんな感じ

そうして調べた結果、選択肢に上がったのは2つ。1つが早稲田大学 大学院経営管理研究科で川上智子教授が運営されているマーケティングゼミ。ここでは、実践的な学びとして毎年クラシックコンサートの企画をします。ビジネスを学びつつコンテンツの企画もできて、私にとって絶好の場です。

もう一つは、武蔵野美術大学にある空間演出デザイン。空間や場の演出に振り切るのであれば、ここが一番面白そうでした。

周囲にも相談に乗ってもらい、学ぼうと思った一番のきっかけに立ち戻り(あと自分のざっくりした性格では演出などの細かな作り込みは向いていなさそうだと気づき😂)、イベントを基軸にビジネス寄りで学ぼうと早稲田の川上ゼミを受験、運よく春から通わせてもらえることになりました。

クラシックコンサートの企画が始動

通いはじめて早4ヶ月。マーケティングだけでなく、ファイナンスや財務会計、人材・組織などいろんな授業を受ける中で、改めて自分の得意・不得意がわかり、世の中の見え方が少しずつ変わってきました。

そして、楽しみにしていた「クラシカエール」というコンサート企画も動き出し、絶賛ゼミのみんなで準備をはじめています。開催時期は2023年3月5日(日)、会場はなんとあのサントリーホールなんです!

勉強がてら実際にコンサートへ行ってきました

最近はもっぱらオンラインイベントが多く、音楽にまつわる企画はやりたいと思いつつ実現できていなかったので、今からとても楽しみです。

* * *

さて、今日は授業のレポートをやる予定だったはずが、気づいたらなぜかnoteを書き終えていました。

ちょうど大学院に通いはじめる頃から、祖母との暮らしも始まったのですが、農家のお家に生まれた彼女は「本当は高校にいきたかったけど、田んぼが忙しくって進学できなかった」と打ち明けてくれました。そう聞いて、学びたいことを学べることは本当にありがたいことなんだ、と気付かされました。

きっとあっという間であろう貴重な2年間、存分に楽しみたいと思います。今後も時間の許す限り学校やコンサート企画の様子を書きたいと思っているので、よかったらまた読んでください🙌

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