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ベーシストのための呼吸法

こんにちは。

ここ数ヶ月、仕事の演奏とは関係なく自分の演奏能力を高めるために難しい曲に挑戦しているんだけどなかなか弾けるようにならないベーシストのあつとです。

難しい曲を弾けるようになるための練習法はわりと知っているつもりだったのですが、本当に弾けるようにならない。


で、練習しているときに自分の呼吸がちょっと気になったんですね。


「なんか息苦しいなあ」って。


それで難しいフレーズを弾こうとするときに息を止めてしまっていることがあるということに気づき、演奏と呼吸についてちょっと調べてみることにしました。

「ベース 呼吸」とかで調べてもあんまいい情報出てこないんで、ここはやはり楽器の中で一番情報が多そうな「ピアノ 呼吸」で調べたところ、こんな本が見つかったので読んでみることに。


(ちなみに本は絶版で、Amazonだとやたら高かったので図書館で借りました。図書館最高。)

本の中身は、ピアニスト向けなので正直ピアノ弾きながらじゃないとわからないところだらけで、めっちゃ読み飛ばして20分くらいで読み終わっちゃったんですが笑。

その中で、「なるほど」と思ったところがいくつかあったのでメモしておきます。
なので、この投稿はこうしたらいいよっていうみなさんにオススメする内容ではなくて、こうしたらいいらしいからおれやってみるよっていう感じの内容です。



正しい呼吸 → いい演奏の理屈


正しい呼吸は体をやわらかな状態にし、演奏にふさわしい力みのない状態を作ります。

『よくわかるピアニスト呼吸法』

理屈としては・・・

正しい呼吸

力みのない状態
脱力


体に負荷がかかりにくい演奏

演奏の運動能力のアップ
演奏の表現力のアップ

みたいな感じです。
じゃあ、正しい呼吸ってなんだよって感じですが、この本では腹式呼吸がいいって書かれていました。そのためには姿勢も大事で、体幹を支える筋肉を使った腰が入った姿勢にしましょうとも。(って書くと難しいけど、いい姿勢で弾こうってこと)


息を吐くときに弾く


息を吐きながら打鍵を行うと、「力み」は生まれません。

『よくわかるピアニスト呼吸法』


人間の体は息を吸うときに緊張し、息を吐くとき脱力するようにできているようなのでフレーズを弾くときは息を吐きながら弾くといい、というようなことも書いてありました。


で、この本にはいろいろなフレーズが書かれていて、ここで息を吸って、ここで吐きながら演奏してみましょうみたいな例がたくさん書かれているんですが、ピアノ弾けないのでベースで適当なフレーズでさっきの腹式呼吸を意識しながら休符で息を吸って、弾くときは吐くみたいにして練習してみました。

そうするとどうでしょう。



めちゃくちゃ難しいです笑。



なんだろう。腹式呼吸とか慣れないことやらないといけないし、「あ、息吸い忘れた」とか「あ、フレーズ続いてるけどもう苦しい」とかなったりして、全然演奏に集中できない。慣れの問題かもしれないけど、とてもじゃないけどいい演奏できる気がしない。

これは無理だと思いましたが、読みすすめていくとそれを一発で解決する方法が書かれていました。


歌いながら弾く


ある教則本では歌いながら弾くことを勧めています。歌うことによって吐く息を意識できれば、これもよい方法でしょう。

『よくわかるピアニスト呼吸法』


これだー!
そう、ベースラインを歌いながら弾けば、弾いているときに息を自然に吐けるじゃないですか。しかもちゃんと歌えば腹式呼吸に。これは本当に自然にできました。

脱力できるだけじゃなくて、演奏内容にも息づかいが反映されるし、指板と音が一致していくし、いいことづくしな気がします。

ちなみにこの前書いた投稿でPino Palladinoの演奏に呼吸があるみたいな感じで書きましたけど、それともつながっているような。


というわけで、結論。

ベースラインを歌いながら弾けば、自然と息を吐くことになり、体は脱力して無理のないいい演奏ができる。(はず)


今日からやってみます。

あとね。呼吸じゃないけど、めちゃくちゃなるほどと思ったことが書いてあったので、それもシェアしておきます。


音を聞くことで脱力を得る


音を聴くことによって肉体の弛緩が得られる(後略)

『よくわかるピアニスト呼吸法』


(自分の、もしくは周り演者の)音を聴くことに意識を置くと自然と脱力できるということです。

逆に、弾くということを意識しすぎると緊張が生まれたり、弾くことにとらわれると無呼吸になってしまい体が固くなる(難しい曲を練習しているときのぼく)とも書いてありました。

ライブとかでも弾くことだけにいっぱいいっぱいになっちゃうことがありますが、やはりそれは望ましい状況ではないですね。

周りの音、自分の音を聴くということに意識を向けることは、アンサンブル的にいい結果を生むだけじゃなくて、自分の体に脱力をもたらして自分自身のいい演奏にもつながるということ。
まじ目からウロコでした。


そんなわけで今日もいろいろな気づきを得ました。
やっぱ自分が弾けないことに挑戦し続けることはいいですね。
んじゃ、また。



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