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いざカナダ永住権 その4 BC PNPの結果が出た

8月上旬に子供が産まれてから全く記事を書けていませんでしたが徐々に落ち着いてきたので大きく動きのあったBC PNPについて書きます。


書類の追加提出

5月に申請をして以来、一向に音沙汰がなかったBC PNPについに動きがありました。
8月の下旬にofficerから以下の追加資料の提出を求めるメールがきました。

1. 現在有効なWork Permit
2. 申請以降から現在までの最新の給与明細
3. Software Developerに関連するトレーニングの履歴と資格のリストおよびSoftware Developerとして働く資格を証明するもの
4. 現職の会社の従業員のリスト(名前、job title、給与、勤務地、immigration status、雇用年数)
5. 該当のポジションに対して行なった求人に対する応募の詳細

1は私のWork Permitが8/3に切れているので新しいものを提出しろってことですがフラッグポールの記事で書いた通り更新後のWork Permitをゲットしているのでこれを提出するだけです。

2も会社からもらっている給与明細を提出するだけですね。

3については、私はBC PNPにSoftware DeveloperでapplyしていますがSoftware DeveloperのNOCを見るとこんなことが書かれています。

Employment requirements
A bachelor's degree in computer science or software engineering or in another discipline with a significant programming component or completion of a college program in computer science or related field is usually required.
・Progression to software engineer is possible with experience.

https://noc.esdc.gc.ca/Structure/NocProfile?objectid=4ehRLrZpNwZSAITL5ZxH0xmS5xSOrtzqW6YIAu2elps%3D

通常、コンピュータサイエンスの学士号が必要のようですが私が持っている学位は機械工学に関する学位なので「こいつSoftware Developerって言ってるけどほんとかよ?」と思われてるわけですね。
Software Developerの証明として日本で取得した各種情報処理技術者試験の合格証書の翻訳とCISSP, Comptia Security+, CEHのcertificateを提出しました(日本にいたときはやたらセキュリティを勉強してたんですよ・・・ほとんどexpireしてるんですけどね)。
あと、カナダに来てからWeb DevelopmentのBoot Campに参加していたのでその修了証書も提出しました。

4と5は私ではなく会社に出してもらう情報なので会社にお願いして用意してもらいました。

ちなみに、5はかなり大変だったらしく、上記はさらっと書きましたが、人数だけならいざ知らず応募者のprofileやinterviewのログまで出せと書かれているのですが、そんなもの残しておらず詳細なInterviewのログなんてない、と・・・。
これはもう仕方ないので残っている最大限の情報を出してもらいました。
移民弁護士いわく、こんなに細かく指定されることは稀とのことでした。
BC PNPはカナダ人を雇用しようとしたけどどうしても適任者が見つからなかったので推薦者(←私)を雇ってます、という位置付けなのでこの「カナダ人を雇用しようと」努力したプロセスを確認したかったのだと思います。

追加書類を揃えて提出したのが9月上旬で、その後中旬になってofficerから電話がかかってきました。

電話Interview

電話は何の前触れもなくいきなりかかってきました。
最初は電話に出ることができず、留守電に「BC PNPの申請についてだけど〜」とメッセージが残っていたので掛け直す前に移民弁護士に連絡してポイントを聞いて準備をしておきました。
移民弁護士から特に言われたのは以下の2点。

・タイムラインを意識すること
・雇用契約やjob descriptionの内容を見直しておくこと

カナダに来たのはいつか?とか、○○したのはいつか?みたいな質問に対して提出書類と食い違う回答があるとまずいので自分の職歴と合わせていつカナダに来てそれから何をして現在の職に就いたか時系列に齟齬がないようにとのことでした。
また、雇用契約の内容をきちんと把握していなかったりjob descriptionと違うことを業務として行なっていると思われないように整合が取れている回答をする必要があります。
なので私はPCで自分の雇用契約書とresumeを表示してそれを見ながらInterviewに臨みました。

どれくらいの人に役立つかわかりませんがInterviewで質問された内容をシェアしておきます。

概要

方法: 電話による1対1
所要時間: 約25分(これは人によって変わると思います)

質問内容

過去の職歴、現在の会社について

  • これまでの職歴を説明してください

  • 現在の業務について説明してください

  • どんなプログラミング言語やフレームワークを使っていますか?

  • それらで具体的にどんなシステムを開発していますか?

  • 自社製品を開発していますか?それとも他社へ納品するシステムを開発していますか?他社のシステムを開発している場合はクライアント名を教えてください

  • 会社には何人のエンジニアが在籍していますか?

  • あなたのチームは何人ですか?

  • 1日何時間、週何時間これらの業務を行なっていますか?

  • 出社して業務をしていますか?それともリモートで業務をしていますか?

現職の採用プロセスについて

  • 現職で働き始めたのはいつからですか?

  • 現職にはどうやって応募しましたか?求人サイトで応募した場合は求人サイト名を教えてください

  • 採用プロセスにおいて誰と、いつ、どんなことを話しましたか?

  • 面接は何回行われましたか?

  • 採用通知はいつ、どのように受け取りましたか?(電話、メール、直接口頭で、等の手段)

  • 現職の求人に応募したことを誰かに話しましたか?

  • 現職の会社の社員(人事以外の社員)に応募したことを話しましたか?

  • resumeを書くにあたり、第三者から添削を受けましたか?

  • (BC PNPの申請にあたって?)現職の会社はあなたのresumeを添削しましたか?

所感

最初は私も緊張しまくっていたので相手の言っていることが聞き取れず少しチグハグなやり取りがありましたが5分も経った頃から慣れ始めてスムーズに会話できるようになりました。

officerの名前からして某国の方だと思うのですが、あちらのお国の方のアクセントはどうしても苦手意識があって身構えていたのですが聞き取りやすい英語で助かりました^^;
まあこれは私の慣れとリスニング力の問題です。

基本的にちゃんとエンジニアとして働いていれば正直に答えるだけで何も詰まるような質問はないと思います。
もちろん技術面接ではないので技術的な質問はありませんでした。
ただ、もう現職で何年も働いているような人は採用の時にいつ誰とどんなことを話したかなんて忘れていることもあると思うので、その場合は覚えていることを伝えて変に嘘や想像で話を作らない方がいいんじゃないかなと思います(これは私のInterviewを受けた印象ですが「覚えてる範囲で」という枕詞がついた質問もあったので)。

それから応募の事実を誰に話したかとか、resumeを誰かに添削してもらったとかは質問の意図がわからず向こうが望んでいる回答ができたかわかりませんでしたが、これも正直に事実を伝えました。

Procedural Fairness

電話Interviewからまた1ヶ月ほど経った9月下旬ごろ、件のofficerから再度連絡が来ました。

officerが突っ込んできたのは以下の3点。

Eligible Employment Situations

長ったらしいメールを見ると要はBC州の経済にちゃんと貢献しているのか?ということなのですが、どうも私が日本の仕事を受託していることが気に入らないようです。
と言ってもちゃんと州に税金を納めてますし、むしろカナダ人の雇用を奪うことなく外貨(日本円)をカナダドルに還元して経済に貢献しているのですが・・・。
それにUSからの受託とか、従業員がインド人や中国人だらけでインドや中国からの受託のみで成り立ってる会社とか山ほどあるはずなんで、そこ引っかかる?という感じです。

Make Genuine Efforts to Recruit Locally

2番目はちゃんとカナダ人を雇う努力をしたのか?です。
もちろん雇用先には私のポジションで採用活動を行ってもらってますし、応募者の中で私が一番現在のポジションに適任ということで雇用を継続してもらっているのですがね。
日本語を抜きにしても応募者のプロマネスキル、コーディングスキル両方見ても私が適任かと思うのですがカナダ人を採用しなかったのが納得のいかないご様子。

Genuine Need for the Position

最後はポジションについてです。
ここは若干私もミスったところではあるのですが、今回のBC PNPはSoftware Developerのポジションで申請していました。
ただ、私のLinkedInのJob TitleがWeb Developerになっていたんです。
カナダの職業リスト上、Software DeveloperとWeb Developerは完全に別物なので、こいつSoftware Developerで申請してるけど実はWeb Developerなんじゃないの?と疑われたわけです。

というかLinkedInみたいな自己申告のSNSで判断するなんてことになったら何とでも書けてしまうじゃないかと思うのですが・・・。
こういうことがあるからちゃんと雇用契約書と電話InterviewでSoftware Developerであることを確認しているのでは?

上記3点についてあまり私でやることはほとんどなく(強いて言えばLinkedInのJob Titleを何でWeb Developerにしたか説明したくらいですかね)、現雇用先と移民弁護士の方で相談してもらって回答をしてもらいました。

結果

procedural fairnessの回答から1ヶ月以上経過した11月下旬、officerからついにDecision Letterがきたのでした。

そこには・・・





落ちるのかよ!


いや正直officerから長ったらしいProcedural Fairnessのメールが来たときに嫌な予感はしてました。
officerの難癖つけてる感がすごかったんで。

とりあえず現在は若干放心状態で、これからの戦略を移民弁護士の方と練っているところです〜。

続きはまた次回に。では。

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