善意の凶器度★★★★★
狂気の沙汰度★★★★★
結局は自己への愛？度★★★★★

登場人物が全員身近にいそうで怖かった作品。いそう、というかたぶんいる。既視感の塊。
スーパーのおばちゃん(寺島しのぶさん演じる草加部さん)がリアルすぎて怖かった。善意の強要は苦痛、肝に銘じる。

みんな形は間違ってるけど相手のための愛なんかなと思ったけど、結局他者への愛じゃなくて自分への愛だなみんな。

愛とか正義って発した時には純粋なそれだとしても、受け取る側がそう思わなかったら毒だし悪だしちょっとご遠慮いただきたいねえ。

子を亡くした父親が空白を埋めていく作業も、それ自体は愛なのかもしれないけど、けど！

まあ、自分が信じてることが事実だもんな。それが本当かどうかなんか確かめようがないもんな。たしかにな。

最後にお父さんが、
「疲れたな」って言って終わるところが
悪者だと思いきれない、憎みきれないところだったな。余韻。。。