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4年。ふりかえる、たしかめる

■ふりかえる

 雪柳あうこ、という筆名を初めて使ったのが2018年。その名を名乗って2019年の夏の終わりにnoteやX(旧twitter)などに現れてから、丸4年となりました。
 この記事は、雪柳あうこの4年目(2022年夏~2023年夏)の記録であり、ふりかえり、たしかめるための記録です。主には自分のためのものですが、詩や小説を書かれる方の参考になることがありましたら幸いです。

■詩(2022年夏~2023年夏)

◆最後の投稿と受賞
 2022年秋、第37回国民文化祭「美ら島おきなわ芸術文化祭 詩(ことば)の祭典」にて、詩「海際で」で文部科学大臣賞を受賞いたしました。
 詩の投稿を終えようと思って最後に出した詩でしたが、このような形でお認めいただけて、とてもうれしく、励みになりました。これからも己のまなざしを磨き、ことばにしていくことを続けていこうと心に刻みました。
 授賞式では、現地の少年少女合唱団による「群読」というかたちで、自詩を聴かせていただきました。別々の口から発されるフレーズたち。ひとつひとつの波が打ち寄せるような、やわらかくも印象的な詩の読み方でした。

 授賞式に出るにあたり、宮古島まで一人旅をしてきました! 自然に触れたり、歴史に触れたりの旅。詩が導いてくれた旅を満喫しました。その時のことも、いつか何かの形でことばにできたらと思います。

◆女性詩誌を立ち上げる ~詩誌La Vague~
 2021年秋に第一詩集を作り終えてから、自分の手で詩を書く場所を作れたら、と考えていました。そして、そのような場を立ち上げるとしたら、それはどういうかたちをしているだろうか? 他ならぬわたしはその場を通して、どういうものを読みたい、そしてどういうものを書きたいのだろうか? それを追求しながら作ったのが、詩誌LaVague(フランス語で波・うねりの意味)です。わたしが主宰といいつつも、新進気鋭の女性詩人たちにご参加いただき、お力を頂きながら共に歩んでいます。

 2023年4月にVol.0(準備号)を発行。まもなく、この秋にはVol.1をお届けできる見込みです。これからも、ほそぼそとであっても、確かな波を起こせるような詩誌を作っていけたらと思っています。

◆そのほか
 この一年は、詩の雑誌である「詩と思想」には詩の他にエッセイやお祝いの文章を寄稿させていただいたり、企画の座談会に参加させていただいたりしました。多くの学びになっています。また、朝日新聞にも詩を寄稿させていただいたりしました。
 そのほかにも、詩誌「凪」に参加させていただいたり、アンソロジーに寄稿させていただいたり、詩を楽しむ会や朗読会に参加させていただいたりしました。”詩”を通してつながっていく縁の在り難さを感じる一年でした。

■小説(2022年夏~2023年夏)

◆「文活」の休刊
 ずっとお世話になっていたノベルメディア「文活」が休止となってしまいました。残念です……。またいつかを願いながら。

◆ものがたり珈琲 2023年2月号 寄稿
「恋」というテーマをいただいて、作品を寄稿しました。ものがたり珈琲さんは小説とコーヒーが一緒に届くサブスクです。コーヒーと一緒に味わってもらえる小説を意識して作りました。とても楽しい創作となりました。

◆長編チャレンジ 
 
この世のどこかに、小説に出てくる「彼ら」の居場所を作ってあげたいとずっと思っていましたが、note創作大賞という機を借りて、思い切ってnoteにアップしてみました。ライトなテイストですので、気軽にお目通しください。

■たしかめる

◆夏の一歩から、道は続く
 ネットに出てきて丸4年。4年前の夏の終わりに一歩目を踏み出さなかったら、今のわたしはいないのだと改めて感じています。踏み出したことによって生まれた多くのご縁に、心から感謝しています。
 今までを確かめて、この先を考える。さて、この次の1年はどうしていこうか。
 ここまでの節目には、この先どうしたいという考えがよく浮かんでいたのですが、今年はあまり何も出てこないのです。……だからこそ、あらためて。この先の1年は、今まで書いたものやこれから書きたいことを、しっかりと「たしかめる」ような一年にしていきたいなと思っています。来年で丸5年。節目になりそうなので、何か少し大きなことができたらいいななど思いつつも、今この手の中にある活動や、今年生まれた詩誌の足場を確かにしつつ。何よりも、日々たのしくあれるような創作を続けていけたらと思っています。
 丸4年。5年目に踏み出すこの先の雪柳あうこも、どうぞよろしくお願いいたします。

■おまけ:これまでの1年ごとの活動まとめ


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