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とりとめのない日々を綴る DAY6~金木犀の香りに秋の音~

何度でも吸い込みたい香り

2日前にふと、窓から流れてくる風に甘い香りを感じた。
好きな香り。金木犀だ。
庭にある金木犀を見ると、たくさんの白い花芽が。
まだなじみのあるあのやわらかいオレンジには色づいてない。
若々しい、花のあかちゃん。

それでもあの甘い香りがほのかに鼻腔をくすぐる。
今では、もうオレンジ色に色づいている。
今朝もふくよかな甘い香りを堪能していた。

私が秋を実感するのって、いつもこの香りだったな~って思い出す。

空気は冷たさを増して、鹿はよく鳴くし、紅葉を始めた木々も目に映ってる。ニュースでは栗拾いのボランティアの話も目にした。
でも、体感で「秋だ」とっ実感するのはこの香りだなぁと思う。

金木犀の甘い香りを胸いっぱいに吸い込んでいると、カラカラと軽やかな音を耳が拾った。
庭のハナミズキの葉っぱが奏でていた音だ。
すっかり紅葉し、水分のない葉たちが、秋の風に揺られてお互いをこすり合わせて音を鳴らしてる。
いつの間にか冬支度が始まってる。
秋はその先の冬を否応なしに感じさせる。
季節の巡りを感じると、自分のこの先の生き方、将来の展望とか現実生活に振り返りがちだったけど(そして憂鬱になったり物悲しくなったりする)、そんなものは要らないなぁとしみじみ思った。

建設的で効率的でプランにそった生き方が正しいみたいな風潮を目にしたりすると、もやもやする。
その規格外に当てはまると途端に苦労する!(実際しんどいだろうけど、規格通りに生きたらもっとしんどい)みたいな強迫観念も嫌いだ。

私は寄り道しかできないわ。
今だって寄り道の最中だしね。

こうやって、ただ単純に秋がきた~~~って体の中に甘い香りを十分に吸い込んで実感する瞬間を味わう、その感覚を麻痺させないために多分これからも寄り道ばっかりするだろうな。

そんなことを開き直った秋のある日でした。

どうぞ、皆さんも自分だけの体感できる秋を堪能してくださいね。

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