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核廃絶を願う絵本『さだ子と千羽づる』

2022年コメント
 この絵本『さだ子と千羽づる』は、1994年に出版しました。それ以来広島での戸外朗読会を行なってきました。2020年から3年間、コロナパンデミックのため開催を断念しています。なんとか来年は再開したいと考えています。8月6日を中心に、猛暑の広島平和記念公園で行なうので、体力を消耗します。日のある限り、朝から夕方まで交代で、読み続けます。たくさん音方が読み手として参加してくださると、一人の負担が軽くなります。
 タイトルの写真は1999年、このときは、平和公園を出て、街中でも朗読をした。これは広島パルコの側の広場。現在は、平和公園の「原爆の子の像」の前で、8月4日の午後から6日の夕方まで行なっている。

2011年5月2日
17年続けて来た、絵本『さだ子と千羽づる』街頭朗読会。

 福島原子力発電所の事故が、まだまだ先行きが見えない状態、しかも、この国の政治は、ほとんどなきに等しい無能ぶりを見せている。
 私が小学生の時に、アメリカの核実験により被爆した「第五福竜丸」の乗組員が亡くなった。それ以来、核というものは、いかなる使い方にせよ、人間が制御できるものではないと思ってきた。核兵器に対して、原発は「核の平和利用」などといわれてきたけれど、どう考えても、いったん事故が起こってしまったら、人間が近づけないのではないか、そうしたら、その事故はどうやって収拾するのだろうかと、思ってきた。そして、現に今、そういう状態が続いている。とても、現実とは思えないが、現実なのだ。
 
 核兵器は、人間が人間を殺戮するために作ったものとしても、現実とは思えないほどの残忍な威力を持っている。でも、現実に、広島・長崎に投下されたし、形を変えて、「劣化ウラン弾」として、中東で使われている。
 核廃絶! もっとたくさんの人びとに、人間が産み出した「核分裂エネルギー」の利用という間違いを、正すための声を上げて欲しい。




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