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読書記録 No.1

長年続けている趣味の一つに「読書」がある。

もともと小説を読むのが好きで、学生の頃から読書の時間が日々の日課になっていた。学生の頃は少ないお小遣いを本に充てる事ができず近所の図書館に頻繁に通っては「図書館員のおすすめ小説」に並ぶ本を読む時間が何よりの楽しみだった。

小説が好きな理由

なぜそんなに小説が好きなのかと問われると理由は無数にあるが、その中でも一番の理由は「文章という限られた少ない情報から、自分で作った世界に入っていく感覚が心地よい」から。

描写がわかりやすい漫画や色鮮やか且つ視覚情報を刺激する動画ではなく、文字の羅列のみで表現される小説だからこその魅力があると思う。

とまあ、小説の魅力を少し語ったところで最近読んだ小説を1冊紹介をしていきたいと思う🙌


夜のピクニック:恩田陸

夜のピクニック/恩田陸

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

amazon/夜のピクニック-新潮文庫-恩田-陸より引用

2005年に本屋大賞を受賞し映画化された作品。
歩行祭の一日のみがこの小説の舞台となっており、ほぼ高校生が歩いているだけの内容。

正直、最初は地味な印象が拭いきれなかった。
特に大きなが事件が起こる事もなくどこにでもありそうな風景が続くのだが、その中にもどこか爽やかさと奥行があって、登場人物の喜怒哀楽や心情が手に取ってわかるような文章だった。

また登場人物がそれぞれ魅力的なのでページを読み進めるごとにどんどん引き込まれていく事ができ、まるで一緒に歩いている気分にすらなれるような素敵な作品だった。


今後も読んだ本を記録感覚で載せていこうと思うので気になったら是非読んでみてほしい💚

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