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一週間かけて鳥取を訪ねる:⑧倉吉白壁土蔵群

 失礼な表現になりそうで、ごめんなさい。倉吉白壁土蔵群は如何にも観光用の場所という印象は拭えない。建物が背負った歴史を住み辛くとも丁寧にメンテナンスしながら現代の中で生かす、そうした生活する息遣いが感じられなかった。

保存された街並み
赤い石州瓦が印象
水がある風景は癒される

 ハイ、倉吉来ました。写真撮ったのでインスタあげます。
 スランプラリーのような旅行であれば、それは数をこなすことに意義があるだろうからそれはそれで良し。
 でも、映画セットのような街並みを見に来たわけではない人にとっては、或いは、あまり記念的なお土産品を買わない人には滞在理由が少な過ぎた。

くぐり抜けて
くぐり抜けた先
空の青さあって引き立つ土蔵の白
迷い込んだ風景
乾いた空気が日本ではないようにも見せる風景

 無理やりに建物を利用した飲食店を中心とした営業を観光用に起こさずとも、足を止めて見てしまう場所はあった。
 通り抜けOKを予め確認して抜けた先に、どなたかの個人宅に迷い込んだかのような私的な空間が広がっていた。
 在りし日の姿が其処には、その日の天候の下に在った。
 白い壁と赤い瓦、確かに此処でしか見られない絵だった。

現役で健闘する建築

 白壁土蔵群があまり広いエリアではなかった為に散策するには狭く、また、散策で疲れて休む場所もなく残念だった。

 歴史建造物と共存して生活することは生活者にとっては不便を強いられることが多く、それを観光資源として活かすことは大変だろうと察する。

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