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久保という名の翼 ●S×DB○22回戦

久保拓眞のワインドアップを見たのは、今季からだ。これまで、練習見学でも見かけなかった。
いや、もしかして、元々ワインドアップで投げていたが、プロに入ってから変えていただけかもしれない。

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新たな久保拓眞を神宮で見たとき、何故か胸が押しつぶされそうな気持ちになった。

切ないわけではない。驚きと、ワクワク。そして、私が勝手に仕立てた「挑戦」というキーワードに、久保拓眞というピッチャーの「覚悟」を感じたからだ。

1年目の2019年、プロの舞台を知った久保くんは、自分の未来像をどう描いただろうか。
プロになるだけの力があるエリート達も、プロに入ってから新たな取り組みをしている。
固まったピッチングフォームを変えることは、勇気のいることだ。それでも、プロ集団の競争に勝ち、生き残っていくために足掻く。いい大人が、それを決断し、実行する。難しいことだとも思うが、24歳の若者ならできることのような気もする。

皆がそうして野球場にいる。苦しいこともあるだろう。
そう物語を組み立てていくと、私はその中でどんな役を与えられているのかと思う。

久保くんは今季、登場曲を変えた。

神宮の丸見えブルペンから、“力水”をもらい、仲間とファンの拍手に送られマウンドに向かう久保くんの背中を押すのは、コブクロの「君という名の翼」。

前を向く今の久保拓眞そのものの曲だと思う。

久保くん。いろんな場面で出番がきていますね。調整も大変だと思います。でも、いつでも投げる姿を見せてくれる久保くんのことを、なにより大切に思っています。

久保という名の翼で、どんどん新たな世界を見ることができるよう、ずっと見つめ続けています。

R2.10.13 tue.
S 1-8 DB
明治神宮野球場

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