田村あゆみ

野球コラムを書く勉強をしています。東京ヤクルトスワローズファン歴41年目に突入したオー…

田村あゆみ

野球コラムを書く勉強をしています。東京ヤクルトスワローズファン歴41年目に突入したオールドファンです。うち神宮観戦歴は、親の同伴なしに都内に出られるようになってからの36年です。2018年からファイターズファンを兼任しています。普段は普通の勤め人です。カメラ女子(女子!)です。

マガジン

  • 月刊山田哲人

    21年8月から始めた『月刊山田哲人』は、23年7月をもって定期掲載を終了しました。(2年間24回)長らくお読みいただきありがとうございました。これからも、不定期ではありますが、山田哲人選手は書き綴ります。←東京ヤクルトスワローズ・山田哲人選手のキャプテンシーに感銘を受けたので、しばらく書き綴ります。お時間のある時にお付き合いください。(毎月第2月曜日)

最近の記事

誕生日じゃなくなった今日、3月15日

本日、令和6年3月15日は天赦日です。 年に数日の、天が万物の罪を赦(ゆる)す日に私がすることは、髪を切ることです。 最上の吉日に、リフレッシュとリスタートをするこの自分なりの儀式を、いつも楽しんでいます。 昨年なかなか時間を取れず、年の後半の天赦日を使えませんでした。 半年ぶりの美容院で、もうそろそろ大丈夫だろうと予約時にお願いしたのが「ヘアドネーション」、髪の毛の寄付です。 病気などで髪を失ったかたのため、人毛のウイッグをつくる団体に自身の髪を初めて寄付したのは、6年

    • 野村克也に聞きたい「頭の捻り方」と「野球の楽しみ方」

      2024年2月1日から始まった東京ヤクルトスワローズ春季キャンプは今日、休養日も含め11日目を迎えた。 そしてこの日は、3年前から黙祷で始まる。 9時20分、グラウンドに選手、首脳陣、 「本日は野村克也監督の五回忌です。全員で黙祷を捧げます。黙祷」。 この場を共有したくて、私は毎年、2月11日にここ浦添に居ようと決め、今年もやってきた。 野村監督が亡くなってから、ヤクルトはセ・リーグ2連覇、日本一1回を勝ち取る強いチームになった。 私は、2022年2月1日、浦添球場

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        村上宗隆特守 2024春季キャンプ

        • 守って攻めろ 村上宗隆が自分を超えるとき

          村上宗隆に驚くのは、その「柔軟性」、のはずだった。 もちろん体の、という意味もある。 1月の自主トレは、チームのリーダー・青木宣親からストレッチの大切さを学び、怪我をしない体づくりをしている。 それだけでなく、野球への考え、その探究心に柔軟性を感じる印象がある、それが村上宗隆だった。 6年ぶりのセ・リーグ優勝と日本一で飾った21年は、39本で本塁打王に輝き、セ・リーグMVPを獲得した。 夏には野球日本代表として東京五輪に出場し、日本史上初の金メダルという偉業も成し遂げている

        誕生日じゃなくなった今日、3月15日

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        • 月刊山田哲人
          24本

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          ヤり返せ! ヤクルトらしさを取り戻すために

          東京ヤクルトスワローズの2024年チームスローガンが、1月30日、発表されました。*1 ヤり返せ!「ヤ」がカタカナです。ヤクルトの「ヤ」は、スポーツ紙の見出しでよくこのように使われます。 親の同伴なしに都内に出かけられるようになった高校生の私は、部活終わりに1時間以上かけて、たびたび神宮球場まで野球を見に行きました。 当時はまだ黄金期前。ヤクルトは、万年Bクラスと揶揄される、弱いチームでした。 私が観戦した日も、きっと負け試合が多かったのでしょう。 終電間際の電車に揺られ

          ヤり返せ! ヤクルトらしさを取り戻すために

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          年賀状2024

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          【写真部】2023年を無かったことにしない 並木秀尊が居続けた神宮【2023年度ベスト写真】

          私が優勝を諦めたのは、5月24日水曜日だった。 第9節対阪神11回戦。 先制点は3回裏、先発・吉村貢司郎の犠牲フライだった。 幸先良いスタートも、直後のイニングに逆転される。 相手は、ビックマウスを封印し「A・R・E」に向かって邁進するタイガース。 「やられたら、やり返す」は、すでにヤクルトのお家芸ではなくなっていた。 それでも、この日のヤクルトは食らいついた。 その裏、塩見泰隆のタイムリーで同点に追いつく。 その後、2点ビハインドの場面で塩見がタイムリーを放ち、7回に

          【写真部】2023年を無かったことにしない 並木秀尊が居続けた神宮【2023年度ベスト写真】

          We Are The Champions を聴きながら

          オリックス・バファローズの優勝の瞬間を、初めて見た。 厳密には、「自ら手繰り寄せた優勝の瞬間」、という表現になるのか。 昨年、一昨年と、マジックがつかないまま、2位の千葉ロッテ(2021年)、ソフトバンク(2022年)の敗戦をもって優勝が決まった、オリックス。 2021年は全日程終了後、2022年は最終戦の9分の1の確率(オリックスが勝ちソフトバンクが負けた場合のみ)という、いわば綱渡りの状況からかろうじて優勝を勝ち取った。 そんな過去2年間とは対照的に、2023年はシー

          We Are The Champions を聴きながら

          それはそれ、これはこれ

          面白い記事。 このコラムを書いたのは、スポーツ報知・小島和之記者。現在は讀賣番だが、その前はヤクルト担当、さらにその前はファイターズ担当で、ヤクルトファン、ファイターズファンとして馴染みのある記者だ。 他球団の選手同士のコミュニケーションについて真っ先に思い浮かぶのは、星野仙一だ。 中日時代も楽天時代も、監督として指揮をとる星野は、自軍の選手に他球団の選手との交流を一切禁止した。 このことは、人情派の星野仙一という人を端的に表すエピソードだと思う。 他球団の選手と仲良く

          それはそれ、これはこれ

          縁がなかった

          私は、「つまずいたらやめる」という取り決めをしている。 生命保険の契約で何度も書類の追加提出を求められたとき、最終的に審査は通ったが契約は辞退した。 新車の納車でディーラーに向かう途中、事故で電車が止まったときも、「伺えないので納車は後日改めて」と電話した。 この時は、ディーラーさんに「お待ちしてますので!」と食い下がられ、仕方なく受け取りに行った。 佳き日取りを選んで決めた納車日だった。私だって日を改めるなんてことはしたくない。 それでも、「すんなりいかない」となれば、

          縁がなかった

          塾高応援で思い出した、櫻井くんのこと

          第105回全国高等学校野球選手権大会、2023年夏の甲子園は、神奈川・慶応義塾高校の優勝で幕を閉じました。おめでとうございます。 平日昼間は仕事です。終業のチャイムが鳴り、スマホを開けばもう試合は終わっていました。 8対2。案外点差がついたな。 そう思いながらネット記事に目を滑らせていくと、話題は「1世紀ぶりの優勝」と「応援の音量」のことでした。 慶応側の応援は、球場を揺るがす大音量だったようです。歴史ある学校なので、足を運ぶOBもたくさんいたのだと思います。 ましてや、

          塾高応援で思い出した、櫻井くんのこと

          切磋琢磨の真っ只中 北村恵吾

          北村 恵吾(きたむら けいご) 2000年12月18日生まれ 岐阜県 2022ドラフト5位 内野手 右投げ右打ち 身長 182cm/体重 90kg 大垣北クラブ(大垣市立北小)─ 西濃ボーイズ(大垣市立北中)※ ─ 近江高(甲)─ 中央大 ─ ヤクルト ※岐阜県選抜(中日・根尾昂とチームメイト) 北村恵吾は、ドラフト5位ながら春季キャンプに一軍帯同している。新入団選手の浦添参加はドラフト1位の吉村貢司郎(東芝)と2人のみだ。 大卒ルーキーであることは、即

          切磋琢磨の真っ只中 北村恵吾

          アゲてけ! 〜ヤクルトの真価が問われるとき

          「いーよなー。ヤクルトは、明るいのがいいよな」。 2022年9月25日日曜日。優勝式典が行われている明治神宮野球場で聞いた、DeNAファンのつぶやきだ。 この日、東京ヤクルトスワローズは、サヨナラで優勝を決めた。 優勝決定サヨナラタイムリーという“熱燕”を演じたのはルーキー・丸山和郁だった。 丸山は、エリートだ。群馬・前橋育英高校では、2年生ながら外野手のレギュラーとして夏の甲子園出場。3年生ではピッチャーも兼任し、春夏甲子園に出場した。 卒業後は明治大学に進学。キャプ

          アゲてけ! 〜ヤクルトの真価が問われるとき

          応えてムーチョ 中村悠平

          大声で叫ぶ。 「古田!(ドンドンドン)、古田!(ドンドンドン)」 古田敦也のいるホームベースと、私のいるライトスタンドの距離でも、私は大声で運動会の応援団を務めてきたから、大丈夫。絶対に、届く! タイムリーを讃える古田コールに、バッテリー投球練習の合間を縫って、古田は右手を挙げて応える。 「オー!」。沸き上がるスタンド。こうして、守備位置が一番遠いキャッチャーと、糸を紡いできた。 ムーチョがライトスタンドからのコールに応えているところを、初めて見た。 あの日の私の

          応えてムーチョ 中村悠平

          川端慎吾を見て思う、キャプテン・山田哲人の不在

          7月4日火曜日。対DeNA戦は3対3の同点で9回表の攻撃を迎えていた。 首位争い真っ只中のDeNAは、やはりなかなか勝たせてくれない。 ライト前ヒットの長岡秀樹を一塁に残し、2アウトで登場したのが、「代打の神様」川端慎吾だ。 一塁が空いているときの川端慎吾は、大抵ゆっくりと一塁に歩いていく。 そりゃあ、打たれるのが分かっている相手と勝負しても仕方がない。申告敬遠という素晴らしい制度に、“神”の出る幕はなかった。 しかし今日は、秀樹が一塁にいる。いや、一塁にランナーがいたと

          川端慎吾を見て思う、キャプテン・山田哲人の不在

          痩せ細る高津臣吾に伝えたい、野村克也の「もうひとつの遺言」と一つの提言

          「痩せたな」。 初めてそう感じたのは2022年11月、愛媛・松山の秋季キャンプだった。 バッティングケージの後ろから打撃練習を見守る東京ヤクルトスワローズ監督・高津臣吾は、以前と比べ明らかに痩せていた。 この前はどうだったかな。ほんの2週間前の、日本シリーズ最終戦の光景を、頭の中で呼び起こす。 2022年、東京ヤクルトスワローズ対オリックス・バファローズの日本シリーズは、オリックス26年ぶりの日本シリーズ制覇で幕を閉じた。 表彰式の準備が進む中、ライトスタンドへあいさ

          痩せ細る高津臣吾に伝えたい、野村克也の「もうひとつの遺言」と一つの提言