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春季キャンプ

無観客試合の2020年シーズン、選手の声が話題になりました。太鼓とペットと大きな声燕にかき消され、普段は聞こえてくることのない選手たちのかけ声は新鮮で、スポーツマンらしく士気を高める集団に、心揺さぶられました。

そんな、試合中に聞こえない声を楽しめるのも、キャンプ見学のいいところです。
BGMは球場に流れていますが、選手との距離が近く、声が聞こえます。

秘密のささやきを拾いたいところではありますが、今のところそういう情報収集はできていません。昔からよく「聞きまつがい」をする程度には耳が良くない私は、きっととんでもないスクープを取り逃がしているかも知れません。笑

2020年2月9日日曜日。沖縄・浦添キャンプで毎回行われる野球教室。地元の小学生たちが、プロ野球選手から指導を受ける貴重な機会です。何チームもの少年少女が集まり、色とりどりのユニフォームがポジションごとに分かれます。

守備練習の後は、バッティング指導です。各チームから一人ずつ、バッティングを見せます。

投手陣は、球拾いです。

ひとり、大柄のスラッガーがいました。同級生から頭一つ出る、小学生離れしたその少年は、ダイナミック。飛距離もありました。

そのバッティングフォームを、球拾いでグラウンドに散っていたベテランピッチャー、五十嵐亮太と石川雅規が見て、驚きの声を上げていました。

「すごいねー!」
「ホントに小学生!?」
「だってさ」

「こう、下からこうだよ!」

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小学生スラッガーのアッパースイングを真似する、二人の野球少年がそこにいました。

そんな、声を拾う“取材”をして、そこから感じたことを文字にすることを始めたのは、昨シーズンのキャンプからでした。

野球を書くということを始めて2回目のキャンプ取材になるはずだった今春。今のところ現地取材はできないようですが、浦添では、観客を受け入れる準備を進めてくれています。

協力会では、宣言解除後にファンの皆様をスタンドにお迎え出来るよう、内野席全席指定対応など全力で準備を進めております。

この一文にヤクルト愛を感じます。ありがたいと思います。どこにいても愛は通じると思えば、勇気も湧きます。

キャンプ取材もテレワークか。生きてれば、なんかありますね。

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