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おっくんを応燕したくて

おっくんは、気持ちがいい。いっつも元気で、いっつも声出して。

奥村展征。東京ヤクルトスワローズの内野手。背番号00。ヤクルトファンからは、“おっくん”の愛称で親しまれている。

おっくんは、いつでも元気だ。練習中、常に大きな声を出し仲間を鼓舞している。東京ヤクルトの有料サイトで視聴できる、選手の座談会動画。その内の一本、荒木貴裕、川端慎吾、谷内亮太とともに出演しているイケメン座談会でも、荒木貴裕から「趣味の欄に“鼓舞”って書いた方がいいよ」とからかわれている。

しかしその前の会話でおっくんは、「人前に出るのが無理なんです」と言った。「やれって言われればできるんですけど、自分からはまったくできないです」と。


おっくんは、頑張っているのだ。


自然にそういう振る舞いができるわけではなく、頑張って、チームのために、チームメイトのために、声を出しているのだ。それは士気を高め、仲間の絆を強くする。元気なおっくんがいれば、ヤクルトは元気に野球をできる集団になれるのだ。

春季キャンプが始まり、SNS上は報告の写真や動画であふれている。その中に、移籍してきた嶋基宏を大きな声で鼓舞するおっくんの様子が動画でアップされていた。嶋のロングティーが終わらず、荒木貴裕に「のぶ!のぶ!」と呼ばれたおっくんは、「見せましょうヤクルトの底力を!」「嶋さんの力はそんなもんじゃない!」と、球場に響くほどの大きな声で場を盛り上げていた。周りの選手や見学するファンから、笑いが起こる。嶋の打球が柵越えし、練習が終了したあと、嶋はおっくんの肩を抱き球拾いに向かっていった。

ベテランとはいえ、新たな環境への不安は少なからずあると思う。そんな中、明るく元気な後輩が、自分の練習を後押ししてくれた。嶋は、どれだけ勇気づけられただろう。今週末は私も浦添にいる。元気なおっくんに、いや、元気に頑張るおっくんに会いに行く。


おっくんを応燕したくて、作りました。そごう・西武の正月広告『さ、ひっくり返そう』にヒントを得て、頑張るおっくんを応燕したかったのです。上から読んだ後は、下の行から読み返してください。さあ、巻き返せ。

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