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ツバメのこと

鳥類のこと、まったく詳しくありません。はたと思いつき、検索してみました。

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スズメ科なんですねー。渡り鳥だということは、何となく知っていましたが、東南アジアまで飛んでいくなんて、気が遠くなります。

引っ越し前の私の職場でも、春を過ぎると外階段下に毎年巣を作っていました。
少し行くと、湖水沿いに田んぼと畑が広がり、巣作りに必要なわらや泥土を集めやすいところでした。

ヒナたちにせっせと餌を運ぶ親鳥。自分のくちばしも小さくて、ミミズを一匹ずつ捕まえては運んできます。健気で、つい手助けしてやりたくなります。
餌を待つヒナ鳥たちは、日に日に大きくなっていき、巣はあっという間に窮屈になります。
「もうすぐ飛ぶかねー」
そう言っているうちに、いつの間にか、いなくなります。巣立つ瞬間は、見たことがありません。

◇◆◇◆◇

2019年6月1日土曜日。ファイターズ鎌ヶ谷スタジアムの軒下にも、ツバメが飛来し子育てをしていました。
いつだったか、その職場のツバメの巣を、コンパクトデジカメで撮りにいきました。自動でフラッシュが焚かれてしまい、5羽のヒナたちが一斉に「ピーピーピーピー」と鳴き出し、「ごめんね!ごめんね!」と慌てたことを思い出します。
慎重に慎重に、撮影しました。鳥の撮り方、分かりません。

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正面入口の扉には、「ツバメが入ります。ドアの開放はしないでください」という張り紙が。ツバメが入ってきて慌てる大人たちを想像するだけで、おかしくて仕方がありませんでした。
ちなみにこの日は、ファイターズvsスワローズ。ツバメが何人も出入りしていました。笑

この日は、鎌スタレディースデー。かわいいツバメ嬢が、神宮から飛来していました。

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なぜ、「スワローズ」なのでしょう。体長17cmの鳥が冠についたプロ野球球団。ジャイアンツは巨人。それと比べると、なんだか弱々しい気もします。もっと強そうな名前でもよかったのに。こどものころ、そう思っていました。

スワローズの歴史は、1950年の国鉄スワローズ誕生から始まります。

当時は新幹線がなかった時代。そんな中で、国鉄の顔とも言える最速の特急列車「つばめ」から取り、「スワローズ」となりました。

1950(昭和25)年1月25日
加賀山之雄元国鉄総裁が当時の不安な世相を少しでも明るくとの意図のもとに、また国鉄職員の健康的なレクリエーションとして国鉄スワローズ球団を結成する。

健全かつ明快な設立の目的です。不穏な事件事故が続いた日本国有鉄道にとって、特急と野球の「つばめ」は、希望の象徴でした。

2021(令和3)年1月25日。
ツバメが夢を運び始めて70年。これからも、その歴史は続きます。

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