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成人の日 2021.1.11

私の成人式は、雨だった。思えば、入学式、卒業式はすべて雨。傘をさして、曇天の空を背景に写る写真ばかりだ。

自治体が執り行う成人式は、中学の同窓会と化していた。文化会館は、晴れ着をまとった再会の場だった。隣の自治体は、芸能人が来るという噂だった。ウチのとこは、各中学から代表4人が選ばれ発足した実行委員会主催のビンゴ大会だった。ロビーの隅には「着物着崩れお直しコーナー」があった。

コロナ禍の成人式は、中止になったところも多いようだ。
そうでなくても、成人式は様変わりしているようだ。職場の人の娘さんは、お受験をし私立中に通ったため、そんな“同窓会”には友達もおらず、その私立中学の同窓会組織が開いた成人式に出席したそうだ。

野球選手は、自主トレが始まる中、地元の成人式に出席した様子が報道される。そして今の時代、選手自身もSNSでその晴れ姿を発信する。

2年前、インスタグラムで成人式の写真を報告した、東京ヤクルトスワローズ・寺島成輝のストーリーが残っている。

隣にいるのは、琉球ブルーオーシャンズ・松尾大河。地元・茨木市の成人式に参加した。

松尾大河は、当時、横浜DeNAベイスターズに、「大河」という登録名で所属していた。熊本・秀岳館高校出身だが、私はこのとき初めて、松尾と寺島が同郷だということを知った。
2016年、ともにU-18の日本代表として侍ジャパンのユニフォームを着た二人。今はプロの世界に身を置き、進路は違えど、こうして地元で顔を合わせるなんて、なんだか漫画の世界のような物語を感じる。

当時の二人は、二軍生活が長かった。私はよく、この二人を鎌ヶ谷スタジアムで見ていた。まだ二十歳。これからいろいろなことが待ち構えている。辛い時、青春を共に過ごした友がいることは、人生にとって大きい。
どうか、頑張って。頑張って、野球を続けてね。穏やかな笑顔に、エールを贈ったことを、昨日のことのように思い出した。

さて、今年の成人は、2000年度生まれのミレニアム世代。東京ヤクルトスワローズは、4人が成人を迎える。

赤羽 由紘 2000年6月29日生  内野手 2020年育成ドラフト2位
鈴木裕太 2000年8月2日生  投手  2018年ドラフト6位
濱田太貴 2000年9月4日生  外野手 2018年ドラフト4位
市川悠太 2001年3月29日生   投手  2018年ドラフト3位

赤羽くん!あかはねよしひろ!入団発表会で「何と呼ばれたいですか」という質問に、「よしひろなんで、よしき」と答えた、あのよしきくんも、まだ二十歳だった。
緊急事態宣言の中、戸田球場で行われている新人合同自主トレは見学禁止だ。私はまだ、動く赤羽くんを撮っていない。絶対に会いに行きます。会える日を楽しみにしていますから、頑張ってね!

成人を迎えるみなさん!おめでとうございます。若いって、苦しいけど、何でもできるよ。

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