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幸せが報酬の仕事

仕事は少しの苦痛を感じる。

そして、少しの自由を奪う。

そして、少しの生き甲斐を与える。

仕事によって生活習慣が定まったりする。

4月から息子の仕事が始まった。

幼稚園へ行くこと。

毎日決まった時間に決まった場所へ行くこと。

気持ち的に行きたくない日もあるだろう。

集団生活では、我慢も必要だし、楽しい事ばかりではないはずだ。

それでも、息子は嫌がることなく毎朝粛々とバスへ乗って行く。

幼稚園が始まって数日、息子は帰ってきてから家にいる間中、

「ママ、見てみて❗️」

を連発する様になった。

今までは、一人で遊べていた時間もあったのに、片時も自分から目を反らさせないようにしているみたいだった。

幼稚園の中で、その他大勢の一人になった息子は注目されないことにストレスを感じたのかもしれない。

今まで、ママという存在が常に見ていてくれていたのに、その存在がいない生活になり、どうにか心の隙間を埋めようとしているようだ。

大人だって新しい環境になれば、緊張やストレスを感じる。

言葉で上手に気持ちを表現出来ない子どもにとって、態度で気持ちを表す事が唯一の感情表現なのかもしれない。

ONとOFFの切り替えを、社会に出ることで少しずつ覚えていく息子。

それと同時に、毎朝息子を時間通りにバスへ乗せるというミッションを課された私。

毎朝、同じバス停のお母さん達と緊張しながらする世間話に、すでに疲れ気味。

生活習慣が変わるというのは、心臓がぎゅっとなる瞬間もあるが、春の楽しげな雰囲気がそれらを払拭して、新しい環境へ溶け込む後押しをしてくれる。

育児というものは、金銭の代わりに幸せと言う報酬を受けとる仕事なのだと思えば、多少のしんどさは乗り越えられる。

小さな身体で文句も言わず、毎日楽しそうに過ごしている息子を見ていると、母も楽しく過ごそうと思う。

朝から晩まで、基本的にご機嫌でいるってけっこう大変な事だけれど、息子はいとも簡単にやってのけている。

見習わないといけないなぁ。



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